清水多吉のレビュー一覧

  • 戦争論(上)
    すべてを読んだわけではなく、前半を読みましたが、

    「戦争における戦略一般について」という章は秀逸です。

    昨今、「戦略」と「実行」が部署レベルで分離されていて、それぞれを担う担当者がいますが、戦略ー戦術ー戦闘は、一体不可分であるため、そのすべてを見通せないと、その戦略は失敗するとあります。

    普段...続きを読む
  • 戦争論(上)
    カール・フォン・クラウゼヴィッツは、いまから230年まえの1780年7月1日に生まれたプロインセン王国の軍人・軍事学者。

    ナポレオン戦争の経験を元に書かれたものですから、現代の私たちからすればだいぶ古くさいという感覚があって、こういう方面の著作でまず最初に私が手にしたのは、憧れのフランス五月革命と...続きを読む
  • 戦争論(上)
    19世紀プロイセンの軍事学者、クラウゼヴィッツによる、戦争と軍事戦略に関する本。
    彼自身も従軍した対ナポレオン戦争を中心に、中世〜紀元前に遡る各戦闘を行き来しながら、戦争に含まれる各要素について言及される。
    それぞれの戦史や登場人物が詳細に述べられるので、歴史も学べて勉強になる。

    専ら戦争における...続きを読む
  • 戦争論(下)
     上巻に続いて、下巻でも戦争のあり方を延々と述べているが、本書は上巻を含めて、リーダーがやるべき、人間の動かし方が説かれており、その辺りを注視して読むと、現代にも応用できる教訓がいくつか見られる。『戦争論』においては最高司令官が組織のリーダーとなるが、それを現代の企業等の組織のトップに置き換えて読み...続きを読む
  • 戦争論(下)
    防御と攻撃の差が大きくない。
    重点に一点突破。ナポレオン戦争時代は決戦主義だったから。しかし、第1次世界大戦のような総力戦の時代にどれだけリアルな戦略なのか。民衆の武装で萌芽が見えるが。
  • 戦争論(上)
    簡約で文庫は嬉しい!
    訳も読みやすいです。
    …内容自体の理解が難しいのですが…
    下巻の解説が非常に親切です!
  • 戦争論(下)
    上巻に比べると「いかに戦うか」を論じているが、それは主に戦略的な観点からのように感じた。
    なんとか読破してみたが、何を得たかというと自信を持って言えるものは多くない。
    年を重ねながら何度も何度も読み返して行きたい、そんな本だ。
  • 戦争論(上)
    いわずと知れた名作。
    読む前に抱いていたイメージと違って「いかに戦争に勝つか」ではなく、「戦争とは何か」を論じている。
    行軍や退却、奇襲などについても触れられていて、18、19世紀のヨーロッパでの戦争がどのようなものだったかイメージが湧きやすい。
    加えて内容は著者の経験が基底となっていて説得力...続きを読む
  • 戦争論(上)
    元検事でライブドア事件の主任弁護人の先生が検事を目指す者はぜひよみなさい、と勧められた本。結構難しかったし、まず著者が出してくる過去の戦争の歴史自体知らない戦争が多かった。。でも、緻密な戦争分析は指導者としてどうあるべきか考えるうえでいいきっかけになりました。今後もずっとよんでもっと理解したいと思い...続きを読む
  • 戦争論(上)
     孫子の兵法とともに有名な戦術本。孫子の兵法が抽象的、普遍的な内容が記述されるのに対して、本書はこれまで起きた個々の戦争を、著者のクラウゼヴィッツが実証して見解を述べる形式となっている。ゆえに、本書は孫子の兵法と比べて膨大な内容となる。
     上巻の冒頭で、クラウゼヴィッツは戦争の本質を説く。それは、敵...続きを読む
  • 戦争論(上)
    フランス革命-ナポレオン戦争の軍人による戦争論
    古典的名著だが時代背景やジョミニの知識が必要で
    クラウゼヴィッツ自身も不完全な著作を認めている難しい本
  • 戦争論(上)
    19世紀前半に出現したこの兵学の書は、その筋ではかなり重要な古典的名著とみなされているようだ。
    当時の戦争における戦力は主に歩兵、騎兵、砲兵であり、マキャヴェリの時代より少し進み、「近代戦」になってきていた。
    本書でのクラウゼヴィッツの、分析・記述はかなり詳細である。ひとつひとつの概念の規定をも慎重...続きを読む
  • 戦争論(下)
    上巻と同じく、クラウゼヴッツが生きていた時代のヨーロッパ戦争史の事前知識がなかったら本のなかで紹介される歴史のことがよくわからない…
    今後頑張って読んでいこうと思う。
    ただ、「建築物の修復のための駐留は軍隊の仕事ではない。」「戦争は外交の一手段である」というフレーズは印象に残った。