嘗て筑摩書房から出版された「中学生全集-全100巻-」の一篇、
1950年のことだからなんと60年前。
古代ギリシアのアルキメデスやピュタゴラスにはじまって19世紀初期のアーベルやガロアに至る二千年の数学概観史。
とくに、ガウス、コーシー、アーベル、ガロアの4者について語る第4章「近世数学の高峰」は
...続きを読む、著者の熱意が伝わりくる雄弁さがきわだつ。
「久遠なる糸杉はわれをかこむ
色あせし秋の日よりなお色あせて
わが身は墓場へとくだりゆく」
-迫りくる死期を予感しつつ書かれたガロアの手記