山本美希のレビュー一覧

  • ハウアーユー? 下巻

    後味の良いダンサーインザダーク

    結果的には、アンハッピーエンド。でも、最後の画面は爽快感で溢れているので、読んでよかったと思えた。
    この話はリサさんの不幸が、主人公の悪意ない行動でどんどん連鎖的に酷くなっていく様子をサラリと読者に読ませるが、決して「読まなければよかった」と後悔させないのが凄い。
    リサさん自身がどんなに状況が酷...続きを読む
  • かしこくて勇気ある子ども

    第一子の出産を待つカップルが主人公の話。確かネットで無料で読めるものだったかと思われます。
    彩色は最小限で、どこか絵本的なタッチ。クレヨンとかクレパス、色鉛筆にあるような暖かみのある線で、見ているだけで楽しかったです。枠線のフレームはすべてカドが丸く、この作品の柔らかい印象を深いものにしている気が...続きを読む
  • Sunny Sunny Ann!
    家を持たずに車で生活するアンの物語。
    「家がない」のではなく「世界が自分の部屋」なのだ!
    開放的な気持ちよさが清々しい漫画でした!!!!
  • Sunny Sunny Ann!
    コマの構図がとても素晴らしくて、映画をまるまる一本観ているかのような作品。明るくて力強くて、優しいアン。そんなポジティブなことばかりじゃないけど、アンの生き方、発する言葉、セリフひとつひとつに考えさせられる。
  • かしこくて勇気ある子ども
    絵が描き込まれていて頭に入りやすくスルスルと読めてしまったけどテーマはそんなに軽くなく、、
    表現がオーバーで共感できるところ、できないところがあった(産前に考えすぎちゃう、という点はとてもわかる)。
    かしこくて勇気ある子どもになってほしいという願い、最後は自分から手をあげて大きな声で意見を言う子にな...続きを読む
  • ハウアーユー? 上巻

    お隣の、奥さんの話

    国際結婚した、きれいなお隣の奥さん。それを少女の目を通して描いた作品。
    突然夫が蒸発し、現実に耐えきれず、次第に常軌を逸する妻。それを冷ややかに見つめる娘。救いがあるわけではないが、狂気の隣家に対比して常識的で、人間的な心をもった少女の成長を描く作品でもありました。
  • yom yom vol.50(2018年6月号)[雑誌]

    レトロゲームファクトリー

    意外に早く最終回になり、少し物足りなさを感じましたが、ハッピーエンドで気持ちよく読み終える事ができました。私は、論理的に説明されないと心が動かない方ですが、三段論法で人の心は動かないと言うのも確かです。(しかし、昨今のおれおれ詐欺は、人の感情に訴えかける犯罪ですから、また厄介です。) 最終回は、...続きを読む
  • yom yom vol.49(2018年4月号)[雑誌]

    レトロゲームファクトリー第2回

    前号に引き続き、「レトロゲームファクトリー」を読みました。これから一話完結のスタイルで進んで行くのでしょうか。今回は、各登場人物の背景的説明も徐々にされて来て、思いがけないコーギーの生い立ちも含まれていました。数日前には、レトロゲーム機の復刻の新聞記事もありましたので、40、50代である私達の世...続きを読む
  • Sunny Sunny Ann!
    洋書の絵本みたいな、映画みたいな。そういえば女性一人のロードムービーって自分は見たことなかったが、筆運びも主人公も大胆のびやか。自由であり続ける事を譲らない。やっぱりものすごく日本的じゃない。そこが読んでてうれしい。
  • Sunny Sunny Ann!
    ざくざくとした線と、シンプルな絵柄が魚喃キリコを思わせる。
    爆弾とリボンも好きだけど、こっちの方がわかりやすいかな。
    個人的にはもう少しアンの出生に近寄ってほしかったけど
    それを描き過ぎてしまうとなんだか蛇足にもなりかねないし、
    ここまでだと物足りないけれど、思い切っているというか、
    そこがこの物語...続きを読む
  • ハウアーユー? 上巻

    外国人妻の崩壊

    幸せそうな一家から突然夫が失踪し、外国人妻が崩壊していく。
    高校生の娘がなぜこんなに母親に冷たいのか。
    隣家の中学生が余計なことをしたせいで事態はややこしくなる。
    ちょっと岡崎京子ちっく。
  • かしこくて勇気ある子ども
    絵がとてもいい
    ひきつけられる
    そして テーマ
    重い
    今子育てをしている親たちは常に不安だ
    子どもを授かることが幸せだけだったときとは違う
    でも
    親の願いはいつも変わらない

    ≪ かしこくて 勇気ある子へと 世界中 ≫