クリサートのレビュー一覧
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人間を含む生物の感覚と、そこから見える主観的な世界。自分が見ている世界も主観であることを免れ得ない。そういうものの見方を鮮やかに示している。
最近出版される本にもしばしば引用されているが、気軽に原本に触れられるのはありがたい。良書。Posted by ブクログ -
人間が見ている世界が全てではないことを教えてくれる。動物の世界がいかに自分と違うのかこの本でもわかることにはわかるが、これをVRを使って誰もが体験できるようになれば、多様性への共感が高まるし、環世界に生きているという実感がわいて面白いなと感じた。Posted by ブクログ
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・「環境」は、あくまで客体であり、主体の周りに存在しているだけのもの。
・一方で「環世界」は、主体が意味づけをして構築した世界を指す。
環境問題はあくまで人間が起こした侵略のしっぺ返しであって、それが動物やら自然やらに貢献するものだという文脈はあまりに身勝手になるのだと。
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動物や昆虫から見た世界を知るのは、環境保護を考える上で重要なことだ。生物の話だが、読んでいるうちにAIのことを考えた。自分の視点を変えてくれる内容だった。Posted by ブクログ
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いきもの達は、この世界をどう見ているのか?
この問いへの手がかりが得られる本。
環世界の中で自然が果たしている役割は矛盾だらけ、というメッセージが印象的で心に残った。Posted by ブクログ -
環世界という考え方。
それぞれの生物が持つ、刺激としてのトーンを持つものしか環世界には存在しなく、したがってそれぞれの生物にとって見えている(捉えている?)世界は全く異なるということか。
それぞれの生き物での時間の感覚が異なることを捉えた実験は面白かった。人にとっての一瞬は1/18秒らしい。Posted by ブクログ