秋元雄史のレビュー一覧
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人間は、社会の成熟の中で作られた概念を通して世界を見ている。アートシンキングには、ありのままの身体感覚で接することが必要。
AIは言葉の意味がわからない「シンボルグラウンディング問題」がある。身体性がないと言葉と現実の物事を結び付けれない。身体性がフレーム問題も解決しうる。
アートに触れて感動した時...続きを読むPosted by ブクログ -
今年の夏休みに直島を訪れた際に感銘を受け、アートの島がどのように形成されたのか興味をもちこの本を手に取った。
期待通り、直島が瀬戸内の小島から現代アートの聖地と呼ばれるまでに変貌を遂げていく様子が現場のアートディレクターという立場から臨場感をもって描かれておりとても面白かった。福武さん、安藤さんやア...続きを読むPosted by ブクログ -
直島は、2014年1月に回ったけど、有料施設は入らない主義なので、この本に書かれているベネッセミュージアムや地中美術館は見てなかった。次回、行けたらゼッタイ観て回りたくなる本です。Posted by ブクログ
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瀬戸内海の小さな島がなぜ世界的な現代アートの聖地となったのか?その答えが得られる本。
直島のアートシーンをつくり上げる中核を担った筆者が、アーティストや島民など関係者との関りも含めて、アートの背景にある物語を詳細に描いている。
直島のアートだけではなく、現代アート全般に関する理解にもつながる話があり...続きを読むPosted by ブクログ -
デザイン思考とアート思考は異なる
デザイン思考は、自分がどうしたいかではなく、顧客のベネフィットのためにはどうすれば良いかをロジカルに考えるもの
アート思考は、「何が問題なのか」という問いから始める
自然界には線も丸も遠近法もない。人間が世界を視覚認識で、捉えるために生み出した方法にすぎない。
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問題を解決するのがデザイン思考で、問題や課題を抽出し問うことがアート思考である。
第1章からスッキリと腹落ちする。
そしてアートと科学の関連性についても、非常によくわかる。
現代アートについては、自分もみていてよくわからない作品は多いが、自分の頭からは絶対出てこないだろう作品に出会うと、その分からな...続きを読むPosted by ブクログ -
▼アートとは
■世界的に見れば7.5兆円もの規模がある美術市場(2018年)
■アートとは0→1を作り出す創造的活動であり、ビジョンと情熱が必要
■アーティスト=問いを発する人
◉アートをアントレプレナーと読み替えても同じPosted by ブクログ -
■読む前の準備
・デザイン思考がビジネスシーンに通ずる普遍的考え方であるという理解でいたが、正直、アートとデザインの明確な違いが分からなかったことから、アート思考に特化した本書を読みたいと思った。
・美術・芸術がビジネスパーソンに好まれていることから、これまで理解の無かったその教養に馴染む示唆とした...続きを読むPosted by ブクログ -
最近、商売で「アート思考」を売り出している人も多いので、気を付けたいと感じていた。
そんなときに、この本に出会った。
アート思考を学ぶなら、この本です。
アートはアート、ビジネスはビジネス。
違いを認め、通じるところは何か?Posted by ブクログ -
芸術の島直島の立ち上げ頃からベネッセ中途入社社員として関わってきた秋元氏の直島誕生の回想録。
芸術がひとつの島を聖地にし、瀬戸内を活性化した経緯を克明に記す。
金と人が両方うまく回った稀有のケース。
そういう意味では越後妻有はパトロンという意味ではホント凄い。Posted by ブクログ -
あれは2000年か2001年だった。かねてから興味を持っていた直島を知人の紹介で訪問し、全くの素人ながら、現代アートの島に激しい衝撃を受けた。本書に登場した地元の菊田さんに案内してもらい、恐らく秋元氏にも会っていたのではないか。本村地区の家プロジェクトは、開館時間を過ぎていたのに、案内いただき、そこ...続きを読むPosted by ブクログ
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現代は、論理的に考え、正しい答えを出すことが、良いとされている。
しかし、正しさは問いによって変わる。
デザイン思考が最適解を得るための課題解決の思考であるのに対し、アート思考はそもそも何が課題なのかという問題を作り出し、「なにが問題なのか」といった問いかあ始める。
既存の規則や常識にとらわれてい...続きを読むPosted by ブクログ -
今や現代アートの先進地として、また、地域活性化の成功事例として海外でも評価が高い直島。このアートの島の誕生にキュレーターとして関わった秋元氏の奮闘記。直島がどのように変化していったのかがよくわかる。やはりキーとなるのは現場の思いだろう。福武さんの英断、資金、交友関係もなくてはならないが、秋元氏の考え...続きを読むPosted by ブクログ
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芸術を何か得体の知れない降ってきたイマジネーションと捉えていたため、理解不能で興味を持てず過ごしてきた私にとって、
芸術を歴史として知り、知識として得るものという観点は目から鱗で、新鮮で。
何より『それなら興味が湧いた!』と現代アートを鑑賞してみたいという気持ちにさせた本。
水野学著 『センス...続きを読むPosted by ブクログ -
直島のアートプロジェクトを手がけた筆者の、立ち上げにまつわる苦労話やエピソードを紹介。
特に、迫力あるのは、ジェームスタレルを招聘した南寺という作品だろう。体験型のこの光のアーティストは、長い時間をかけて光が飛び込んでくる様をアートにした。実際、ちょっと不安になるくらい真っ暗だから、人はいかに暗闇を...続きを読むPosted by ブクログ -
「豊島」に行ったことがある
それも海路を伝い船で行ったことがある
もう何十年も前のことである
瀬戸内海の汚染の傷跡を巡る旅だった
「豊島」の港に降り立った時に
産廃の撤去運動をしておられた
猟師さんのお話を聞かせてもらった
そのすぐ近くに
「直島」という島があることを
教えていただいた
「直島」が...続きを読むPosted by ブクログ -
絵画の裏にある札束も見ることも大切だが、それだけではダメで。秋元さんはがむしゃらに上手いバランスを見つけたのだと感じた。Posted by ブクログ
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アートとビジネスというテーマだけでなく、「現代アート」って何?や、どうやって作品を介しアーティストとコミュニケートするかというようなことをサクサク(いい意味で)ライトに説明されているのが入門書として良い。
一点、私はアートに関心がある方ですが、端々の「アート、わかったほうがいいスよ?」なやや上から目...続きを読むPosted by ブクログ