グレン エリック ハミルトンのレビュー一覧

  • 眠る狼
    カテゴリは”ハードボイルト”と迷わず選べる、カチカチのハードボイルト。
    最近は、サイコ的な味付けや派手なアクション場面がウリの作品が多くなってきて、それはそれでいいのだけどこういう硬派な作品が少なくなってきているので嬉しい一作。

    10年ぶりに祖父の連絡で軍から帰省してきた主人公の目の前で祖父が襲わ...続きを読む
  • 眠る狼
    「帰ってきてほしい」10年前に故郷を離れ海外で軍務に就いていた主人公バンのもとに、ずっと音沙汰の無かった祖父からの手紙が届く。プロの泥棒である祖父の弱気な手紙に胸が騒いだバンは急いで帰郷した。だが、到着した彼を待っていたのは頭に銃撃を受けた祖父の姿だった...。人事不省の祖父を前に事件の真相を追う決...続きを読む
  • 眠る狼
     舞台のシアトルは、イチローのいたマリナーズやスターバックスなどでなじみはあるが、他の海外ミステリーなどでシアトルが舞台の小説は読んだことがなく、どんな土地であるかはよく分かっていなかった。この小説で、海に面して、カナダ国境が近いことを改めて意識した。
     小説は、ミステリ新人賞三冠受賞に違わず、停滞...続きを読む
  • 冬の炎
    知人を探しに行った先で遺体を発見した元軍曹が、事件の真相を探るハードボイルドミステリー。『眠る狼』に続く第2作。

    前作同様、ところどころに過去の回想シーンを挟み込み、現在の事件とのかかわりを描くことで、背景にある人間関係に深みをもたせている。
    余談ではあるが、舞台となるシアトルには知人もいて昨年訪...続きを読む
  • 眠る狼
    陸軍の前線で活躍する軍人が10年ぶりに実家に帰り、銃撃され瀕死状態となった祖父の事件を探っていく、ハードボイルド仕立てのミステリー。

    事件を追う本筋の合間に、幼少時から祖父と二人で暮らしてきた主人公の過去が挿入され、二人の絆と周囲の人間関係が語られる。と言っても祖父の稼業は泥棒であり、主人公はシビ...続きを読む
  • 冬の炎
    『眠る狼』に続くシリーズ第2弾

    孤独な魂、アフガン戦争のPTSDに苦しみ、危険な状況に身を躍らせる。
    主人公バンの心理的状況が明らかになり、今後へと繋がっていくものと思われる。

    ただ、ストーリー展開は前作よりはスピード感がなくなった感じがする。
  • 冬の炎
    一巻が面白かったので、勢いで購入してしまいました。今作も面白かったと思います。アクションもスケールアップしていましたね。ただ、少し残念なのは女性関係。まともな女性ではダークヒーローの相手は結構大変かもしれません。そう言えば映画の「ダークナイトライジング」でも最後のパートナーは「あの彼女」でしたっけ。
  • 冬の炎
    軍を除隊し求職中のバンに、祖父の友人だったウィラードが、恋人とともに山中の山小屋に出かけたきり戻らない姪のエラナを捜してほしいと依頼してくる。気楽に引き受けて雪山へと赴いたバンだったが、そこには若い男女の無残な死体が転がっていた。恋人の男性がエラナを射殺して自殺したように見えたが…疑問を感じて真相を...続きを読む
  • 眠る狼
    トラブルに巻き込まれた主人公が、戦いながら謎を解き、真相に迫っていく。ハードボイルドミステリーから、冒険活劇まで、贅沢なフルコース料理のような作品。
     読んでいて、ギャビン・ライアルとかディック・フランシスとかを思い出した。 ちょっと褒めすぎかも。
     ともかく、十分に楽しめた一冊でした。
  • 眠る狼
    祖父からの帰って来てほしいという手紙。そして帰ってみると撃たれて瀕死の状態の祖父。特に目新しい物語ではないけれど主人公の子供時代の挿話がいい。プロの泥棒の祖父との日々、友人との危険をくぐり抜けた体験。そういったところの良さが他の作品との違い。でも全体的には少し物足りない。第2弾は少し迷うところ。
  • 眠る狼
    軍の休暇で祖父のもとに帰ると、いきなり銃撃で祖父は瀕死。誰がやったのか。最近の祖父の後ろ暗い犯罪も含め調べるうちに、意外な展開が。ジェットコースター的に読めて悪くないが、深みは今ひとつか。
  • 眠る狼
    帰ってきてほしい――10年前に故郷を離れ陸軍で海外勤務についていたバンに、長い間音沙汰の無かった祖父から届いた手紙。ベテランのプロの泥棒である祖父の弱気な言葉に胸が騒いだ彼は、10日間の休暇をとって帰郷する。だが空港からなつかしき祖父の家に着くと、そこでは頭に銃撃を受けた祖父が倒れていた! 人事不省...続きを読む
  • 眠る狼
    父の本。後、2,30Pで読み終わるという所で父にネタバレされそうになり慌てて読み終えました。まあ私はアイツ怪しいとは思ってたんだけどね、と言ってみる。

    昔気質の一本筋の通った悪党とワルとのお話と言ったら大分簡単すぎるけどそんな感じ。今の悪い奴は残虐ですぐ人を殺す感がある。それにしても工業用ダイヤモ...続きを読む