オー・ヘンリーのレビュー一覧
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最後のひと葉
不器用だが優しい心を持ったベアマンの命懸けの最高傑作。心温まる。
二十年後
時が経てば人も変わる。旧友を想った切ない話。
救われた改心
宿敵であった刑事の優しさにほっこり。
犠牲打
自分の人生を犠牲にしてでも作品を掲載したかったのに皮肉な話。全てが計算通りいくわけではない。
魔...続きを読むPosted by ブクログ -
安定した面白さ。と言うか、面白い作品を集めているようなので、当然かも。
収録作は、
最後のひと葉
二十年後
救われた改心
魔女のパン
水車のある教会
運命の衝撃
ラッパの響き
ジェフ・ピーターズの人間磁気
運命の道
都市通信
赤い酋長の身代金
最初の「最後のひと葉」は、よく知られた作品。秋の終わ...続きを読むPosted by ブクログ -
オー・ヘンリーの作品の特徴は、ユーモアと皮肉が入り交じり、最後にどんでん返しかある作品が多いかな。
結果「心あたたまる」作品だけでなく、残酷といったことばで評したほうがよい結末のものが多いことになるが、どれも人間観察の鋭さと深さゆえに、豊かな人間味を味わえる。
・警官と賛美歌 貧しさ故、寝るところ...続きを読むPosted by ブクログ -
「最後の一葉」「賢者の贈り物」がパロディ化されるくらいあまりにも有名だが、もっと多彩な面のある作家。笑いもウェットドライ両方。詩情もある。サキ程毒はないけど、棘はあるかな。Posted by ブクログ
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『賢者の贈り物』のストーリーは知っていましたが、改めて読んで、ほっこりしました。
こういう心のこもった贈り物を贈りたいなぁと思わせられる話でした。Posted by ブクログ -
「最後の葉が落ちるとき、わたしも死ぬ」の場面で有名な表題作をはじめ、ユーモアあふれる作品からバカミス、最後にひっくり返る掌編から童話調のものまで12編を収録。→
オー・ヘンリーといえば表題作が有名なので文学的な作品が多いのかな、と思っていたら、めちゃくちゃミステリが多くてホクホク。
ニヤニヤしなが...続きを読むPosted by ブクログ -
やはり名作中の名作だけあり 、流れるような美しい文章が全体を包み、読者をぐいぐい引き込んでいきます。そして最後のどんでん返しがたまらなく爽快です。何度でも繰り返し読みたくなる名作です。感動が読者の心を温かくするでしょう。
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美しい日本語訳で綴られた珠玉の短編集は 最後にくるどんでん返しがとても楽しみな作品が集められており どんどん引き込むように読ませてくれます。美しい日本語を読むことは 心が洗われる気持ちになります。名作はやはり素晴らしい‼️匿名
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一編一編に引き込まれ、結末が気になってしまう作品ばかりでした。
どの作品も風景描写や登場人物の感情を巧みに表現していて、日常の些細なことでも文章にするとこんなに面白くなるのかと思いました。
個人的には「水車のある教会」のラストが印象に残っていて、思わず泣いてしまいました。Posted by ブクログ -
伝えたいメッセージを話に乗せるというよりは、思いついた面白い話を一つ一つ形にしている感じの作風だったな。見栄を張った主人公が複数の話で登場していたけど、結末に一貫性はなくて、ある時はハッピーエンドだけど、ある時は失敗する話だったし。
比喩やイメージの結び付け方が独特。説明に使われる表現が結構飛ん...続きを読むPosted by ブクログ -
12月、Xmasの季節になるとこの「賢者の贈り物」が読みたくなります。
映像が浮かぶような描写も好きですし、ここに描かれている
思いやり、愛情に心うたれます。 -
味わい深い人間模様を綴る短編集。
ラストのオチが秀逸で、一辺倒ではなく意外性をはらみ楽しい。お気に入りは、途中まで読んでオチが解りつつも巧みな明かし方で感動を呼ぶ「水車のある教会」、やはり外せない名作「最後の一葉」、罪の重さと良心の天秤に思いを馳せる「甦った改心」、真に思い合う夫婦の皮肉で心温まる「...続きを読むPosted by ブクログ -
「賢者の贈り物」 2016/2/16
日々の暮らしにも事欠くほどの貧しい家庭の夫婦が、お互いにクリスマスプレゼントをするために自分の一番大事で高価な代物を犠牲に、愛するパートナーへの贈り物を買った。その贈り物はお互いの犠牲によって何の意味も価値もないものになってしまったが、本当にそうなのだろうか。...続きを読むPosted by ブクログ -
なんと言うかラストがすごく光っています。
もっと早くに出会えていたらな、と思いました。
表題作の2つはどちらもお勧めです。
特に後者は確かに結末こそ
アレなものとなっていますが
その奥底には考えさせられるものがあります。
著者は浪費と過度の飲酒により命を
落とすこととなりました。
やはり冤罪とな...続きを読むPosted by ブクログ -
「賢者の贈り物」
再読であるが、最後のシーンに思わず感嘆の息が漏れた。
若くて愚かであまりに美しい二人。Posted by ブクログ -
現代の感覚ではベタすぎと思うのもあるが、よく考えたらいくつかはそもそもどこかですでに読んでたかも。
日本人にとってはショートショートといえば星新一たが、あちらの研ぎ澄まされた理系チックな雰囲気と比べると、読者への呼びかけなどいちいち詩的なのが印象的。Posted by ブクログ