戸南浩平のレビュー一覧

  • 菩薩天翅(ぼさつてんし)
    時代は廃仏毀釈の嵐が吹き荒れる明治のはじめ。親を殺された十歳の少女サキは倉田恭介に助けられ、江戸の長屋で親子のようにつつましく暮らしていた。「闇仏」と呼ばれる連続殺人犯に狙われた大罪人の用心棒となった倉田の運命は如何に?
  • サムライ・シェリフ
    この時代小説がすごい!で高評価の作品だったので手に取ってみたが、まあまあ。羅殺鬼の正体や名前の由来などは衝撃だったが、展開としてはあまり新しさを感じず。ジャックが序盤に天井裏の忍びを撃ち落とすシーンではどう彼を追い落とすのかと期待したが、結果自滅に近い形になりあっさりしすぎ。また、明治初期という設定...続きを読む
  • サムライ・シェリフ
    明治11年横浜。
    米国から渡ってきた凶悪ガンマン、
    復讐のため幼児を連れて来日した米国人女性、
    そして元同心の息子であり警察官になった主人公。
    主人三崎蓮十郎は、父親や縁故の者のため、米国人親子のため、ガンマンジャックモーガンを追う。

    ※近頃なぜか『生い立ち』を想起させる読書ばかり
    続いたため...続きを読む
  • 炎冠 警視庁捜査一課七係・吉崎詩織
    クライマックスのスピード感は、途中で読むのをやめられないくらい面白かった。
    ただ途中、全く必要のないようなくだりが多々あったのと、最後の犯人の正体が少し物足りなかった。
    文庫本だし、こんなものかな。
    前回の読んだ戸南さんの「木足の猿」とはまた全く違った作風で驚いた。
  • 炎冠 警視庁捜査一課七係・吉崎詩織
    10月-8。3.0点。
    女性に爆弾を仕掛けランニングをさせ、条件未達で爆殺するという事件。中距離経験者の女性刑事と、ベテラン刑事が捜査。

    劇場型犯罪でスピード感ある展開。サラッと読める。
    犯人もひとヒネりあり。
  • 菩薩天翅(ぼさつてんし)
    明治になったばかりでまだ混沌としていた東京で、悪人だけを狙った連続殺人が起きる。仏に見立てたその犯行から「闇仏」と呼ばれるようになった犯人は、極悪人の大渕伝兵衛殺害を予告する。貧乏浪人の倉田はその用心棒をすることになるが…
    輪廻転生を信じる悪人、大渕伝兵衛のキャラクタが大変面白かったし、善人であろう...続きを読む