ブロニスワフ・マリノフスキのレビュー一覧

  • 西太平洋の遠洋航海者
     この本は、ポーランド出身の人類学者ブロニスワフ・マリノフスキが、1914年から1918年にかけてニューギニア島東部のトロブリアンド諸島で行われたフィールドワークに基づいて著した民族誌である(原著の出版は1922年)。
     よく語られることであるが、この本がもたらした人類学への貢献は、「フィールドワー...続きを読む
  • 西太平洋の遠洋航海者
    有名な「クラ」をめぐる本の縮約版。
    フレイザーとはまるでちがう、フィールドワークに徹した姿勢でとりあげられる、さまざまな現地の事象に惹きつけられる。
    「クラ」これはすでに「構造主義」の構造ではないのか?
  • 西太平洋の遠洋航海者
    マリノフスキーによるトロブリアンド諸島の民族誌。贈与交換の制度的な結晶としてのモカの慣行と、それを支える呪術に関する生き生きとした叙述もさることながら、以後の比較・理論的研究に資するように貴重な文化事例を記録するための方法論についてしっかりとした議論がなされる。

    モカではまさにモカの中で交換される...続きを読む