高橋裕のレビュー一覧

  • システム思考がモノ・コトづくりを変える
    「自社がユーザーに提供する価値」をどのように捉えるか、見える化するか、変更するか、管理するかーー。それは、驚異となる競合が現れた時、新型コロナのような環境変化が起きた時、破壊的イノベーションが起こった時、売上が下がっている時、新商品を開発する時、リニューアルする時、不定期に訪れるこれらの難問にはいつ...続きを読む
  • 国土の変貌と水害
    「水害の大小や性格を決定する主役は、むしろ雨を引き受ける土地の側にある」という観点から、敗戦後の水害激化や都市水害の要因を明らかにしたもの。堤防による制御の限界、都市化による保水力の低下や地盤沈下、治水工事の発展に伴う防災意識の低下、森林の国土保全機能など今日でも通じる論点がたくさん提起されている。...続きを読む
  • 川と国土の危機  水害と社会
    河川工学の老教授が日本の河川に関する課題を論じた書。
    最初のうちは、きれい事を並べているだけかなと冷めた気持ちで読んでいたが、ダム建設全盛期の昭和30年代にタム建設反対の訴訟に原告推薦の鑑定人を引き受けたり、多摩川水害訴訟では、原告、被告双方から証人として推薦され、平成の今の時代でも通用する主張を堂...続きを読む
  • 川と国土の危機  水害と社会
    川や崖などの地形や水環境といった、自分が興味のあるテーマの本を続けて読む機会を得ました。最後に出会ったのがこの本でした。専門用語などが多く使われ、読みとばした部分も少なくありません。でも、今の日本にとって何が優先されるべきか、あらためてきづかされました。経済成長だけを声高に叫ぶ方々に是非読んでくださ...続きを読む
  • 川と国土の危機  水害と社会
    川と国土は切り離せない

    川を考える軸
    ・流域 山から海
    ・空から地下
    ・時間 

    ダムを作ると砂が溜まる→河口に排出される砂が減る→海岸が侵食される

    景観の劣化はリスク増

    森林、農地の地籍

    終わりのない詰将棋
  • システム思考がモノ・コトづくりを変える
    商品企画、サービス設計、IT企画の全てに通じる情報。

    ふんわりとしたPJが世の中にあふれている中、言語化するためのFrameworkとして参考になると思う。
  • 川と国土の危機  水害と社会
    近代以降の短期的な要求にもとづく土地利用が、災害に対する危険度を増していったことが具体的に論じられている。『国土の変貌と水害』の入門編ともいえる一冊であり、大河津分水路についてのエピソードは特に興味をひかれた。ダムの嵩上げ、浚渫と下流への土砂運搬、操作目的の変更など、新たな提案もいくつかなされている...続きを読む
  • 川と国土の危機  水害と社会
    国土の変貌と水害、都市と水、地球の水が危ない、といったこれまでの岩波新書での著書のエッセンスがちりばめられている。(さっと読めるわりに)本質をつき続ける記述の勢いに陰りはない。それでいてまた、海岸堤防のことなど、まだまだ新たなテーマをも繰り出してくるのだから恐れ入る。

    河川に携わるなら、やはりまず...続きを読む
  • 川と国土の危機  水害と社会
     職場の本屋の平積みから購入。

     高橋さんは、昔河川関係の本を読んだ記憶がある。

     水害訴訟やダム訴訟で、住民側の証人になっていたと知りちょっとびっくり。

     内容は極めてまとも。

    (1)東日本大震災について、「地震、津波、火山噴火、洪水など、自然の猛威が原因となる災害に関係する科学者、技術者...続きを読む
  • システム思考がモノ・コトづくりを変える
    ●一分野マスター読書「DX」21冊目。なぜ変えるのか、何を変える・変えないのかというのはシステム思考でも重要。ステークホルダー・バリュー・ネットワーク(SVN)から要求分析を始めるとのこと。
  • システム思考がモノ・コトづくりを変える
    世間ではシステム開発プロジェクトの失敗が相変わらず多い。DXと名前を変えても同じで、官民ともにDXへの取り組みが増えて尚更、品質やコストの問題が取り上げられるようになってきた。ベンダー丸投げ、発注サイドのデジタルスキル不足、多重下請け構造など、いろいろ要因はあるかも知れないが、上流工程すなわちコンセ...続きを読む
  • システム思考がモノ・コトづくりを変える

    新人研修でも必ずといっていいほど触れられる
    システム思考。
    今回書籍で改めて学習しようと思い手に取った。

    前半はシステム思考のあり方について、
    後半はタイトルにもあるように実際にシステム思考を活用したモノづくり・コトづくりについて書かれている。

    気になった箇所をメモしておく。

    実際のビジネス...続きを読む
  • 川と国土の危機  水害と社会
    川の源流から河口まで、本来川はひとつながりの自然と考えるべきところを、我々が管理する上での合理性を求めて縦割り行政によって管理したことにより、水害を助長させたのは間違いないと感じた。恐らく高度経済成長期において経済性が優先されていた時期にも、筆者のように災害工学的見地から意見を発していた方は少数なが...続きを読む
  • 川と国土の危機  水害と社会
    【内容】東日本大震災は、臨海地域の開発に依存してきた近代日本への警告である。無思慮な開発は国土の脆弱性を増し、大水害の危険度は増大している。一方、人々は防災を行政に依存するあまり自助の意識が薄れ、災害の可能性すら考えない。水源地の森林から河口の海岸まで、川の流域全体を統一した保全思想と、防災立国の構...続きを読む
  • 川と国土の危機  水害と社会
    外国人が自由に土地を買える。うん、そうか。
    武田信玄の信玄堤とか、昔の人って治水に関しては良い知恵をいっぱい持っていた。気候変動やら何やらでゲリラ雷雨だの河の氾濫だの、水に関する諸問題があるので、国は領土問題ばかりを国土の問題とせず、環境問題もじっくり考えて欲しいものだ。
    公共事業というととかく高速...続きを読む
  • 川と国土の危機  水害と社会
    水をせき止めれば、同時に土砂も止めてしまい、河口に運ばれる土砂が無くなれば、海岸が浸食されるがままになる。
    いたちごっこだから、人間のすることはたかが知れているし、ダム事業そのものが間違っているのではないか・・・という若者をむしろ諌める。
    人はそのように試行錯誤しながら防災に努めてきたのだからと。
    ...続きを読む