ジョセフ・E・スティグリッツのレビュー一覧

  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)
    「きっとこの人には敵わない」と大尊敬している人生の先輩が「今年読んで一番よかった!」と紹介してくれたので手に取った1冊。勉強になりすぎました。日本から見たアメリカではなく、アメリカの中での辛口アメリカ評。でもそれが愛情ゆえにだということは伝わってくる。すでに日本に置き換えても起こっている問題もあれば...続きを読む
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)
    コロンビア大教授、ノーベル経済学賞。アメリカの格差がここまで広がっているのかという驚きがあった。誰でも成功できる、徹底した個人主義、変化に寛容なアメリカ人という典型的なイメージがもはや神話となっている。アメリカに行くなら読んでおいて損はない一冊。
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)
    今アメリカが直面している問題を客観的視点から分析し、具体的に何をすればアメリカはその問題を解決できるのかを述べた本である。
    非常にわかりやすく、なおかつ解決策も、一部政治的な要因で難しそうな部分もあるが、概ね具体的で実効性のあるものであり、読んでいて非常に良い刺激を受けた。
  • スティグリッツのラーニング・ソサイエティ―生産性を上昇させる社会
    スティグリッツは日本人にとって親和性が高い感じ。まあ読んでみると当たり前なのかもしれないが。いずれにせよ、知的興奮の多い本。
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)
    貧困がどういう仕組みで起こるのかを考える一助になった。クレジットカードによる搾取の仕組みなど、はっとさせられる内容が各所にあった。
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)
    ケインズ経済学の大家、スティグリッツによる経済面から見たアメリカ社会の問題と解決策の提示。政治と経済の連続性を訴え、新自由主義的な市場原理至上主義を批判している。独占に対する問題点や金融自由化の弊害に対する洞察、批判は見事。ただし、解決策として提示されている政策には(日本の国土の均衡ある発展の展開等...続きを読む
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)
    ジョセフ・E・スティグリッツは米国の経済学者で、2001年にノーベル経済学賞を受賞した。クリントン政権時代の大統領経済諮問委員会の委員長や、世界銀行のチーフエコノミストを務め、現在はコロンビア大学教授。

    現代は上位1%が富と政治を独占。中間層が没落し、大きな分断を生んでいる。本書は、経済的、政治的...続きを読む
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)
    非常に良い。トランプなど右派、新自由主義、格差容認の考えが圧倒的な世の中で、富の再配分、教育、医療、オバマケアなどなど、心のどこかでこういう優しい社会、平等な社会が良いなあと思ってることを描いてくれる。
    でもトランプは経済運営上手いちゅうネタをよく見かけ、このギスギス感も経済運営の犠牲かと思い込んで...続きを読む
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)
    とても面白かった。神の見えざる手は間違っていた、という主張からはじまり、経済には政府の介入が必要だという。まさにそうだなぁというのと、対処法的な話なのかなと。

    資本主義は、資本家が儲かり、総貧困化の限界値を超えると、資本主義を変えるしか方法がなくなるような気がする。

    アメリカの政治を見ていると、...続きを読む
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)
    アメリカの具体的な話に特化し過ぎてて、日本人読者としては少し寂しい。
    もう少し抽象度が高い内容を期待していた。
    とはいえ、他山の石とすべき点は多々あるであろう。
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)
    アメリカ社会の現状の問題点を指摘していて、それに対する対策ももっともだなという印象。
    ただし、本の中の主張で反共和党が行きすぎている。
    現状の格差の問題は民主党政権時の問題も含まれると思う。
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)
    本書は、左派の政治家やヒューマニストではなく経済学者が「格差の拡大が経済発展を蝕む」と主張し「大多数の人々に中産階級の生活を」と訴えた本である。
    あくまでも経済学的な主張として格差拡大に反対していることに目を引かれる。
    本書の表題を直訳すると「進歩的資本主義」となるが、その内容は限りなく「社会主義の...続きを読む
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)
    左派ケインジアン経済学者であり2001年のノーベル経済学賞受賞者であるスティグリッツによる資本主義の適切な見直しとその実行のために必要な政治改革についてまとめた論考。

    スティグリッツが問題視するのは、アメリカで顕著に発生している1%の超富裕層と、低所得者層の格差/断絶である。その原因は、伝統的な共...続きを読む
  • スティグリッツのラーニング・ソサイエティ―生産性を上昇させる社会
    経済を発展させるのはイノベーション。
    イノベーションを起こす土壌はラーニングによる知識のインプット。
    知識へのアクセスを向上させる社会の形成が必要。

    ラーニングの重要性、ラーニングを促進する環境、ラーニング・ソサイエティの形成に必要な政策について。

    政策部分について、他国との関係において、市場の...続きを読む
  • ユーロから始まる世界経済の大崩壊 格差と混乱を生み出す通貨システムの破綻とその衝撃
    経済統合を政治統合より優先させたことにより、巨大資本優先の政策が強まり、国家間、個人間の格差拡大に通じている。
    ヨーロッパの連帯と協調が進み、課題が解決していくことに期待したい。
  • ユーロから始まる世界経済の大崩壊 格差と混乱を生み出す通貨システムの破綻とその衝撃
    ばら色の夢を描いてスタートした単一通貨ユーロが格差と混乱を生み出しているとして糾弾、経済と政治は不可分として政治的な統合を推し進め規制などで市場を管理するか、円満な離婚を提唱。ブレグジットに際して、エマニュエル・ドット氏が「問題は英国ではない、EUなのだ」と看破したのは決してフランス人お得意の皮肉で...続きを読む