ひさうちみちおのレビュー一覧

  • パースペクティブキッド
    ひさうちみちおのデビュー作らしい。
    自分は恥ずかしながら、これが初ひさうち作品だった。
    大戦前のヨーロッパが舞台。不思議でなんかカワイイ。

    絵がデザイン系の絵の上手さなので、もう一々全部が本当にカッコいい。古い作品を読む時って大抵の場合こちら側が歩み寄る必要があると思うけど、何故だろう、この系統、...続きを読む
  • パースペクティブキッド
    ひさうちみちおの処女作「パースペクティブキッド」完全版。私はガロを購読していなかったので、ひさうち氏の作品に初めて触れたのはJUNE誌で、非常に強い印象を受けたのを覚えている。JUNE誌の掲載作で未だに覚えているのはこれだけかもしれない。超能力者キッドを巡る追いかけっこの物語である。あとがきでひさう...続きを読む
  • パースペクティブキッド
    テレビでひさうちさんのことはよく見ていたけれど、作品は初めて読んだ。絵も細かく描かれていてキレイ。物語りも幻想的で少し不気味で楽しめた。
  • パースペクティブキッド
    上等で上質でメランコリックでリリカルな映画を見終えたときの気分。
    そして香り高いお酒を過度に飲み過ぎず適量にすんなり落ちた感じ。
    あらすじを書き記せばそれまでになる、すれすれのところに踏み止まって、作品の質を高めているのは、紛れもなく絵、画、コマ、言葉、動き、すなわち漫画的な表現すべてだ。
  • パースペクティブキッド
    本能と理屈は相容れないと思っているなら、読んでもつまらない。
    ひとはどんな行動にでも、理屈をつけずにはおかない生き物なのだと思うのなら、面白い。
    動きがある画面なのに、ごく静かな画面とタッチは、やっぱり独特。
    伊藤潤二の描く、コマ落としのような動きが好きなひとは気に入るかもしれない。
    にしても、絶版...続きを読む
  • 一部の人には正しく ほとんどの人には正しくない生き方
    『パースペクティブ・キッド』の衝撃は未だにあたしの中にくっきりと存在し、そういやあの頃は恥ずかしげもなくはっきりマネして描いてました。あれから20年(も経ったか)、ひさうち巨匠の才能はとどまるところを知らないかのようっす。もうまねできないっす。終幕の『正しいご臨終』が好き。
  • 一部の人には正しく ほとんどの人には正しくない生き方
    漫画も有り、挿絵が多めのエッセイ。絵が好きです。「正しいお作法」の、特に制服理論は頷きながら読みました。
  • パースペクティブキッド
    「ガロ」と「JUNE」で連載されていた、20世紀初頭のパリが舞台のBL漫画(?でも一応ジュネだし)。
    でもひさうちなだけあってBLとかは割と話の印象としてどうでもよく、まあやっぱり緻密な時代描写と絵です。とにかく。
    実はこれが内容を全く知らず何気なく買った最初のひさうち作品で、当時は全く良さが理解で...続きを読む