藤井光のレビュー一覧
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余韻の残る読後感、心がしばらくこの小説の中を漂いました。深く考えさせられる内容であり戦争のむごさに震えましたが戦後の主人公達の生きる姿にも触れられていて少しホッとしました、また人が生きる強さも感じました、Posted by ブクログ
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「親が悪党だからって、子も悪党になるわけじゃない。そうだろ?」
ハーレムにある中古家具店で働くアフリカ系アメリカ人のレイ・カーニー。近頃、彼の店にはガラの悪い男たちが出入りしていた。
数々の罪を犯した父親とはちがい、カーニーはまっとうな人生を築くために誠実に働いた。愛する妻と娘もいる。だが、食べてい...続きを読むPosted by ブクログ -
演技教室に通ううち、役の設定が現実を侵食してぐらぐらになっていく登場人物たちの物語を読み進めて追っているうちにこちら側が変なところに連れて行かれる感覚に陥る。怖くてイヤーな気分になるのに面白くて最高なマンガだった。Posted by ブクログ
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真面目に怖すぎた。
現実と非現実の境って曖昧な作品って世の中にはたくさんあるけど、これは意図的に作為的に作られた場所にぐわっと連れていかれる。
怖くて読めないエペペみたい。
これは読んでしまったけど、それは漫画だったからだと思う。
どこに連れていかれるか分からへんなんて読んでても怖い。
しかもみんな...続きを読むPosted by ブクログ -
「絶縁」テーマのアンソロジー
訳者のあとがきにナイスフォロー大賞を捧ぐ
村田沙耶香、天才
と思いきや、芋づる式に天才現る
そして、しんがりのチョン・セラン
一気に世界が広がってしまったので、これからどうしようかと悩むPosted by ブクログ -
『筆者の解説付きで二度おいしいSF短編集』
筆者の様々な体験、問題意識を主題として描かれたSF短編集。テーマは多岐に渡り、全体的に暗い雰囲気の中にも温かさが感じられる、経験したことのない様々なSFの世界が楽しめた。Posted by ブクログ -
前作『地下鉄道』と比べて、地味な話だなと思い、読むのが遅くなったが、そうではなかった。ネタばれになるので書かないが『地下鉄道』と同じくらいか、リアリズムの分だけ本書の方がくるものがある。アメリカの人種差別問題がモチーフになっているがそれを超えて人間というものを問いかけてくる。Posted by ブクログ
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真面目に前向きに暮らしていた少年が、不運によって人種差別が色濃く漂う劣悪な少年院に放り込まれる。
実話をベースにしたフィクション。
だが、この物語のような話はいくらでも存在したのだろう。Posted by ブクログ