児玉聡のレビュー一覧

  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    功利主義入門にふさわしい。実例を挙げながらわかりやすく功利主義の全体像や、ベンサム、ミルの思想に加え、リベラリズムとの関係性なども説明されており、スッキリとした内容になっている。
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    道徳科の勉強のために読みました。

    今まではトロッコ問題とかについて話すと主観のぶつけ合いだったのですが、
    理論的に倫理学について学ぶことで、
    客観的な判断基準が出来ると思いました。
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    かなり面白い。が、考え得るケースが膨大にあり、思考を放棄したくなる。

    功利主義では全ての人は一人としてカウントされる。首相だろうと身内だろうと一人であり重み付けされない。社会全体という俯瞰的な視点から個人を観測する、さながら最大利得を目指すマルチエージェントシミュレーションのようなもの。

    功利主...続きを読む
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    とにかく親しみを与えてくれる 興味持てたらもっと深めてくれたらええんやでという優しさがある すぐ読めるので何回も読んじゃう
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    臓器移植の是非についての記事を読んでいた時に、功利主義の話が出てきて、もっと深めてみたいと思い読みました。功利主義の基本的な考え方や、批判を経て思想として強化されていく過程、政治や公共事業への応用、幸福とは何か、などについて書いてありました。特に、幸福についてという人生における大きな問題へのアプロー...続きを読む
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    なんかようやく倫理学に入門できた気がする。功利主義に絞っているから、ふつうの『倫理学入門』みたいな本には書いてないこともあれこれ書いてある。田上孝一先生の本のタバコ批判とかもああこういう話かと納得。
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    功利主義という言葉からは、なんだかわかりやすいけれど身もふたもない思想という印象を受けるわけだが、この本を読むと、現実の社会の中で倫理的に真っ当にものを考えるというのは、まさにこういうことではないか、という気になる。ベンサムやミルの思想についても誤解されやすい部分(私が誤解していた部分)を的確に指摘...続きを読む
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    功利主義的なものの見方の初歩を教わった感がある。論理的に話すためには、何がしかの筋の通ったものの見方が必要。倫理学の本をもう数冊読んでみることにする。
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    功利主義は我々の生活や資本主義を考える上で重要な概念であることを知った。人の教育に関するスタンスを考える上でも興味深い。
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    明快な解説、豊富な事例くわえて洗練された文体を備えたすぐれた倫理学の入門書である。

    著者の前作『功利と直観』を読んだ時には功利主義の論敵であるロールズの描写があまりにもヒロイックでそちらに目を奪われてしまったが、この新書ではあくまで功利主義の魅力が十二分に描かれている。これを読むと功利主義は、功利...続きを読む
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    功利主義に興味があったので。大変わかりやすく、功利主義や倫理学一般について分かりやすかった。考えさせられる一冊
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    中学の時、生徒会に入り、当時の生徒会会長のK君の提案によって「語る」という企画をやった。追試制度など、生徒にとって嫌な学校のルールについて先生と討論するというものだ。私もパネリストとして参加したが、言いたい放題の参加者を眺めながら終始沈黙し、最後になって結論めいたことをぼそっとつぶやいていいところを...続きを読む
  • なぜヴィーガンか?
    神経系がある生物に対して苦しみを与えないという倫理に基づきヴィーガンとなった哲学者の論考集。人種差別と同様の主差別という言葉を使い、声を上げられない動物たちを尊重しないという理由はない、という反論の使用はない議論を述べる。
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    とあるところで紹介されていたので読んでみました。

    功利主義というと、「最大多数の最大幸福」の実現を目指す考え方と思えばよいのですが、「最大多数」が誰を指すのか、そこから漏れた人はどう扱うのか、「幸福」とは何か、「最大幸福」にあたって「幸福」は数値化できるのか、など、いろいろと実現にあたって定義すべ...続きを読む
  • なぜヴィーガンか?
    人々が動物性食品を止めるべき主な理由は動物への配慮、気候変動対策、自分の健康への問題、生鮮市場における感染症の4点が挙げられる。
    動物に苦しみをもたらす慣行を支持したくないからベジタリアンになるのであれば、中枢神経系がないハマグリやホタテ、良い生の鶏の卵を食べるフレキシブルなヴィーがんは問題にならな...続きを読む
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    読みやすくて、倫理学の知識を体系的に学ぶ事が出来た。引用してくる倫理学者の古典文章を、わかりやすい所を分かりやすく引っ張ってきてくれてるのが助かります。今まで麻薬で出す快楽と、知的活動で得られる快楽の違いをずっと考えていたけど、本文の「それが客観的な快楽かどうか」という文書で何となく腑に落ちた。

    ...続きを読む
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    世間の功利主義者への風当たりは強い。「最大多数の最大幸福」をスローガンに掲げる功利主義者は、みんな(つまり多数派)の幸福を大事にするから少数派を置き去りにするし、権威主義的で非道徳的だと。いやいや、まあ急進的な原理主義的功利主義者はそうかもしれないけれど、功利主義ってそんな悪魔の経典みたいなんじゃな...続きを読む
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    倫理とは何か、について、功利主義という主義に入門してざっと全体を眺めてみようじゃないか、という本。

    最近、自動運転で流行りのトロリー問題から始まり、豊富な例題と読みやすい文体で一気に読んでしまった。

    功利主義とは、簡単に言ってしまえば快楽の総和を最大化することが目的であり、純粋に言えばトロリー問...続きを読む
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    思想が誤解されがちな功利主義を改めて入門する本であると同時に倫理学の入門書として本書は位置付けられています。結婚制度に絶対反対の立場であったゴドウィンがウォルストンクラフトと結婚することで転向し、結婚制度に積極的な態度をとるようになったエピソードはとても面白かったです笑

    2人から生まれた子供がフラ...続きを読む
  • 功利主義入門 ──はじめての倫理学
    功利主義の概要とそれにまつわる諸問題を、わかりやすくていねいに解説している入門書です。

    著者はすでに『功利と直観―英米倫理思想史入門』(2010年、勁草書房)を刊行しており、そちらではかなりていねいに功利主義と直観主義の対立を軸に倫理学の思想史を紹介していますが、これに対して本書では「体系性はあま...続きを読む