バリントン J ベイリーのレビュー一覧

  • ゴッド・ガン
    「馬鹿と天才は紙一重」を地でいった英国SF作家の短編集。思わず「くだらねーw」と一蹴してしまいそうなネタを膨らませ、読者の少年心に訴えかける作品が持ち味。

    「神を殺すための兵器を生み出す科学者」や「極限まで巨大な音で演奏するオーケストラ集団」など冒頭から面白設定の話が続くが、ラスト3話はどれも必読...続きを読む
  • 禅〈ゼン・ガン〉銃
    作者の作品は初めて読んだがすごいSFだ
    宇宙最強の銃「禅銃」と退廃する銀河帝国の崩壊という話ではなく
    後退理論などの小道具が素敵
    ファンタジー小説としては楽しみにくいが
    そうあるべく書かれた話でないから仕方がない
  • カエアンの聖衣〔新訳版〕
    自分は元々キルラキルは好きな作品だったが、本作へはキルラキル経由ではなく、ベイリー経由で偶然たどり着いた。長年色々追っていると、こういう偶然が出来て面白い。

    読後感を振り返るとまるっきりキルラキル。服がテーマってなんだよ?という、多少穿ったような、本当に面白いのか?という疑問も抱きながらの読み始め...続きを読む
  • ゴッド・ガン
    日本オリジナルの短編集。巻末の解説にもあるが、ベイリーの短編は一つのアイデアを著者の豊かな想像力で膨らませて、見事な作品に仕上げている。難しいアイデアではなく、もし◯◯が△△だったらというifを広げている感じだ。例えば、表題作は、もし神を殺せる銃があったらだし、「邪悪の種子」は、もし不老不死になった...続きを読む
  • カエアンの聖衣〔新訳版〕
    読む前は、服のSFって何だ!って感じだったが、読み進めて納得し、センス・オブ・ワンダーに震えた。確かに、服を着ると気分が変わるし、いつもと異なるテイストの服を着れば、他人が受けるその人の印象が変わる。服を着た本人も(一時的なものかもしれないが)性格が変わったかのように錯覚することもあるだろう。気づい...続きを読む
  • カエアンの聖衣〔新訳版〕
    人類がこの先幾多の分岐を経て宇宙に拡散していく前提で、古地球の文明がどのように伝播されていくのか。また異星の知的生命体との関わり。そのアイデアの1つを切り出した作品。いい感じ。
  • カエアンの聖衣〔新訳版〕
    意表を突くアイデア満載のSF小説。人間のアイデンティティーを服が支配して行く過程を描いている。キルラキルの脚本家つながりで読んだが、もともとSF小説を読みなれた人からすると、十分楽しめるし、ふだんなかなかSFを読まない読者でも読みやすい一冊。ワイドスクリーンバロックなどと言うジャンらしいのだが、ブラ...続きを読む
  • カエアンの聖衣〔新訳版〕
     もう記憶が定かではなくなっていたが、解説を見ると、本書はバリントン・ベイリーの初翻訳長編だったようで、『禅銃』なども翻訳はこのあと。ワイドスクリーンバロックなどといって、なんだあ大したことないじゃないかと思ったのは、短銃で恒星を破壊してしまうような『禅銃』の突拍子なさと比べると、『カエアンの聖衣』...続きを読む
  • 禅〈ゼン・ガン〉銃
     ワイドスクリーン・バロックなる術語はブライアン・オールディスがそのSF史書『十億年の宴』でチャールズ・L・ハーネスの作品を評して作り出した言葉だが、件のハーネスがほとんど訳されないまま、この術語が日本では一人歩きして、やれこれはWSBだ、いやそうじゃない、といったことになっている。
     ここでオール...続きを読む
  • 禅〈ゼン・ガン〉銃
    タイトルとか背表紙の粗筋とか、スケールデカそうな予感がするけど、全然そんなことなくて身構えて読み始めたら肩すかし。でも、スゲー面白かったよ。宇宙船同士の艦隊戦もあるし、別次元の知性体もいるし、超兵器も超人も出てくるし、そうやっていろいろ詰まってるわりにはどれもあっさり描いちゃってて展開がスピーディー...続きを読む
  • ゴッド・ガン
    秀逸の一言に尽きる。

    ドラマが展開して心揺さぶられるSF、ヴェールに包まれた全体が明かされるまで、波乱に満ちた仰々しい物語が徐々に進んでいくSFなどもあるが、これは特大のアイディア1発で真っ向からガツンと殴られるような、そんなSF。表題作『ゴッド・ガン』なんぞ出オチもいいトコの超短編なのだが、それ...続きを読む
  • カエアンの聖衣〔新訳版〕
    相当変、だけど好き、な世界観。いいのか「服」で、まさか「服」が、と戸惑う私を力ずくで持っていく剛腕。この無茶苦茶で風呂敷広げすぎな世界を大いに真剣に不真面目に書く、この世界観、何かに似てると思ったら、かつて大ファンだった劇団★新感線の作家中島かずき氏が解説してた。やっぱり(笑)。何でか宇宙で全裸の集...続きを読む
  • ゴッド・ガン
    な ん じ ゃ こ り ゃ(爆)

    奇想のSF作家・ベイリーの面目躍如と言うべきか、良くも悪くもベイリー節満載。SF初心者は近づくな危険!(笑)
    同じくベイリーの短編集「シティ5からの脱出」を読んだときとほぼ同じ感想なんですけど、ワン・アイディアを徹底的に突き詰めた、非常に純度の高いSence of...続きを読む
  • ゴッド・ガン
    SF。短編集。
    こういう刺激的な短編小説、大好きです!
    「大きな音」「ブレイン・レース」「蟹は試してみなきゃいけない」「邪悪の種子」が好き。
    なかでも、「ブレイン・レース」がベスト。異星人メディカルSFだけで終わらず、ホラーとしても面白い。
  • ゴッド・ガン
    英国の奇才バリントン・J・ベイリーの日本オリジナル短篇集は全10篇収録です。単行本初収録の作品ばかりなだけに、SF好きには待ちに待った一冊なのかもしれません。

    解説曰く、「ワン・アイデアを極限まで拡大し、それを古いSFの設定に落としこむところがベイリー短篇の真骨頂」とのことで、常人においては到底考...続きを読む
  • シティ5からの脱出
    一読しての感想は、「非常に純度の高いSF」。
    先に誤解のないように申し述べておきますと、「SFとしての純度の高さ」と、「物語としての完成度」は別物です。この短編集の「物語としての完成度」はお世辞にも高いとは言えず、状況説明だけで何のオチもなかったり、自説を滔々と述べるだけの尻切れトンボで終わったりと...続きを読む
  • ゴッド・ガン
    奇想の SF 短編集。
    ほの暗い印象を受ける話が多かったですね。
    好みは「地底戦艦〜」「ブレイン・レース」あたり。
    ファンタジーと行った方が良い短編もいくつか入っていますが、SF の論理に沿った話がちゃんと科学っぽくて良かったです。
  • カエアンの聖衣〔新訳版〕
    人類が宇宙の星々へ飛び出し、新たな文明を切り開いた時代の話。カアエン人という服飾文化を奉る人々がいた。彼らの存在を異端および脅威とみなしたザイオード星団の人間は、カエアン人を仮想敵とみなし、弱点を探るべく調査団を送る。そのいっぽうで、高価格で闇取引されるカエアン製の衣装を密輸するザイオード人の悪党。...続きを読む
  • 禅〈ゼン・ガン〉銃
    作者はもっと日本の文化を勉強しろ
    表紙   6点木嶋 俊
    展開   5点1983年著作
    文章   4点
    内容 550点
    合計 615点
  • 禅〈ゼン・ガン〉銃
    イマジネーションと奇想天外なアイデアが持ち味。
    「カエアンの聖衣」も凄かった。
    イギリス、恐るべし。