ケインのレビュー一覧

  • 郵便配達は二度ベルを鳴らす
    もっと、どぎつい描写があるかとおもいきや、そんなことは殆どない。
    二日ほどで読めた。

    郵便配達は全く登場しない。

    タイトルの理由ははっきりしないが、巻末に訳者により、2例ほど、記載されていたが、どれもしっくりこない。
  • 郵便配達は二度ベルを鳴らす
    流れ者が立ち寄ったレストランで出会った人妻との恋愛と殺人、そして流転を重ねての意外な結末。
    中盤での裁判のやり取りのスリリングさ。保険会社が結託して裁判の結果を捻じ曲げるところもとても劇的だし、若妻コーラがいないすきに他の女と出来てしまう尻軽な主人公が招く悲劇のからくりもとてもよい。元夫の殺人で揉み...続きを読む
  • 郵便配達は二度ベルを鳴らす
    一度目は悲劇、二度目は喜劇――か。

    根なし草の青年フランクはタダ飯にありつこうと近寄った
    ドライブインのギリシャ人店主に気に入られ、
    仕事を得るが、店主の妻に惚れ、関係を持つ。
    生活の安定のために結婚しただけで夫を愛していないという
    彼女と共謀し、店主殺害を目論むが……。

    あまりに有名な映画の原...続きを読む
  • 郵便配達は二度ベルを鳴らす
    遂にこの日がやって来ました!

    な、なんとなんと池田真紀子さんが原田マハさんと並んでワタクシの本棚の著者登録数ベスト5入りしたのです!

    え?池田真紀子さん知らない?
    翻訳家ですよ!リンカーン・ライムシリーズとかで大活躍中の翻訳家さんですよ!
    本作でもさすがの訳文ですよ!

    翻訳家さんがベスト5に入...続きを読む
  • 郵便配達は二度ベルを鳴らす
    語りがカミュの『異邦人』だわ、と思ったらケインのほうが早く、カミュの方が影響を受けていた!ってことで作品に古さがないのがすごい。もしかしたら犯罪の状況証拠って犯行動機とぴったり合っていることの方が少ないのかもしれないと思った。個人の気持ちは他人が知り得ることは絶対にないのに、フランクの心情はリアルで...続きを読む
  • 郵便配達は二度ベルを鳴らす
    根無し草の男
    安食堂で働く人妻
    道ならぬ恋の顛末。
    読めば、想像以上に何かが残る。
    書かれた時代のやり場のない憤りが込められているよう。
  • 郵便配達は二度ベルを鳴らす
    流れ者だった彼が、生きのびたい、来世ではこうありたいと思う理由ができただけで、彼の人生価値があるものになったのでは
  • 郵便配達は二度ベルを鳴らす
    300ページにも満たないのでさくっと読める。主人公の流れ者の男は、食堂で働くコーラに恋するが、彼女には夫がいた。惹かれあう2人は、遂に夫を殺害して一緒になろうと企てる。
    しかしどんなに完璧な計画を立てても上手くはいかないものだ。2人がお互いを愛し憎み傷つけあうのが生々しい。

    郵便配達は二度ベルを鳴...続きを読む
  • 郵便配達は二度ベルを鳴らす
    タイトルだけは知ってる有名小説をやっと読んだ。
    ハードボイルド翻訳の困難を感じつつも、意外と楽しめた。
  • 郵便配達は二度ベルを鳴らす
    最初から惹かれあう関係。それが不倫の始まり。
    どうしようもない根無し草のフランクは、かなり魅力的なのだろうと想像しつつ。
    どんでん返しが面白い。
    ラストまで進み、悲しい結末ではあるけど、よくよく考えたら“身から出た錆”のような気もする。
  • 郵便配達は二度ベルを鳴らす
    全編裏切りに次ぐ裏切り。
    コーラへの気持ちは真実の愛だったと言われても、
    自分が捕まらないために一度は殺そうと思ったんでしょ。