長谷川夕のレビュー一覧

  • 僕は君を殺せない
    代理で参加したツアーで殺され掛けたおれと父の殺人リストに従う殺人鬼の僕が一人称形式で交互に語る表題作は、文体が違うことで区別し易い所が良い。でも二度読み以前によくわからなかった。短編の実は殺していた「Aさん」も盛り上がれず、祖父の弟の幽霊の事情が切ない「春の遺書」がすっきり纏まっていて一番良かった。
  • おにんぎょうさまがた
    人形を軸にした、怖い話。

    ひとつだけ男の子人形の話が入っていますが
    それ以外は…な話ばかり。
    人形怖い話ばかり、の短篇集でした。
    かと思ったら、繋がっているような
    繋がってないような。
    人形は女の子のもの、とはいえ、こういう話ばかりだと
    ぞっとしてしまいます。
    人の形をしているから、人の魂が入りや...続きを読む
  • 僕は君を殺せない
    筆者デビュー作。「復讐」の物語。2人の主人公の視点から、交互に物語が進展する。じわじわと物語の全容が明らかにそして――哀しい結末へ。テンポよく一人称の視点で語られ、まるで映画を見ているかのように読み進められる。ただ、帯文に「二度読み必至」とあるが、「イニシエーション・ラブ」のような叙述トリックを期待...続きを読む
  • 僕は君を殺せない
    僕、君、おれのつながりは。

    一度読んだ後、「?」となってもう一度読み返した。全部の人間関係をつかむのがなかなか難しかった。一気読み推奨。いい話、とは思わないけど、すごい話。
  • 僕は君を殺せない
    前半の盛り上がりを最後まで引っ張って欲しかった。
    あおりにあおられ過ぎてしまったような。先入観なく読めば、もっとおもしろく読めたかもしれないオビ買いは紙一重だな、と。
    この表題作よりも、2番目の「Aさん」が良かった。怖い。。。
  • おにんぎょうさまがた
    久しぶりのホラー小説です。怖いのは苦手なのですが、佳嶋さんの表紙なので読まずにはおれませんでした。面白かったです。人形は、日本人形もこの作品のようなビスクドールもなんだか怖くて苦手です。ぬいぐるみもあまり…。人形って何かが宿ってる気がして。この作品のミーナさん怖過ぎです。あ、悪口じゃないです!お話は...続きを読む