生島遼一のレビュー一覧

  • 三銃士 下
    解説も訳者が書いちゃう! ~ミレディーは銃士達が阻止しようとしたバッキンガム公暗殺という使命を果たして帰国し,復讐の一環としてコンスタンスを毒殺。地方に住むミレディーの最初の犠牲者である兄である経理もアトラスことラ・フェール伯に見出され,英国人ウィンテル卿も加わって,追い詰められたミレディーことシュ...続きを読む
  • 三銃士 上
    この年になってようやく読む。それも岩波少年文庫版で…

    三銃士の活躍談なのかと思っていたら、三銃士自身は〝天然″で、田舎から出てきた若者が主人公だったとは。。。。

    先日テレビで、文学界の大誤解としてフランケンシュタインが挙げられていたけれど、それと同様のインパクトだった。
  • 三銃士 下
    この年になってようやく読む。それも岩波少年文庫版で…

    三銃士の活躍談なのかと思っていたら、三銃士自身は〝天然″で、田舎から出てきた若者が主人公だったとは。。。。

    先日テレビで、文学界の大誤解としてフランケンシュタインが挙げられていたけれど、それと同様のインパクトだった。
  • ボヴァリー夫人
    古典なので当然ですが、話の筋は実に古典的な不倫モノです。しかし精緻で目の前に情景を広げさせ、人物を浮かび上がらせる描写が光ります。恋する乙女のまま妻となり、結婚の理想と現実の落差と凡庸な夫に苛立ちを覚え、背徳に身を崩す作中のエマが実に人として最低で、実体のある生々しい存在感を放ちます。今では凡庸とい...続きを読む
  • ボヴァリー夫人
    よく思うのですが、女性が妻となり、家庭を守るという行為は、外に出て荒波にもまれながら、家庭を同じく守る夫とは対照的な苦痛があると思うのです。
    さまざまな変化を社会という人ごみの中で体験する変化への苦痛と戦う夫と。
    何も変化が無く、単調な家事を繰り返し、黙殺されそうになっている妻。
    対極に居るから「だ...続きを読む
  • 三銃士 上
    いやはや、子供時代に抄訳ものながらもこの「三銃士」や「モンテ・クリスト伯(岩窟王)」や作家は違うけれど「ああ、無情(レ・ミゼラブル)」を読み耽っていたのを懐かしく思い出します。  そんなワクワク・ドキドキの後遺症が未だに残っている KiKi は映画なんかでもコスチュームものが大好きだし、英雄伝とか騎...続きを読む
  • 三銃士 下
    いやはや、子供時代に抄訳ものながらもこの「三銃士」や「モンテ・クリスト伯(岩窟王)」や作家は違うけれど「ああ、無情(レ・ミゼラブル)」を読み耽っていたのを懐かしく思い出します。  そんなワクワク・ドキドキの後遺症が未だに残っている KiKi は映画なんかでもコスチュームものが大好きだし、英雄伝とか騎...続きを読む
  • 三銃士 下
    歴史の裏に女性ありですね。どこまでが虚構なのかな。錯覚してしまいそう。当時の生活・時代背景・衣装等が分かるので、それだけでも読む価値はありました。ダルタニャンその行動はちょっと。。。いくら魅惑的でもさぁ。まぁ、面白い展開になったけれど。ミレディーみたいなタイプとはお近づきにはなりたくないけれど、読ん...続きを読む
  • 三銃士 上
    『モンテ・クリスト伯』といい、『三銃士』といい、本当に、昔の、しかも、フランスの文学とは思えないほど、面白くて、アレクサンドル・デュマ氏にはこのような素晴らしい作品を多く遺して頂いたことを心から感謝したいと思います。
    ダルタニャン、アトス、ポルトス、アラミスそれぞれのキャラクターが大変に魅力的で、は...続きを読む
  • ボヴァリー夫人
    私ってなんであんな駄目な男と付き合ってしまったのかしら…
    そんな事を考えているそこの奥様!これを読めばエマを共感出来るはず!
    夢見がちなエマが一つの結婚の間違いから転落人生を追ってゆく
    妄想はいいけれどホドホドに。
    素敵なラブロマンスなんてないのさと乙女の夢をぶち壊す作品です
    原語は文章が綺麗で女の...続きを読む
  • 三銃士 下
    とにかくアトスがかっこよかった。そしてミレディーが恐ろしい(笑)
    一人は皆のために、皆は一人のために。四人一体の友情は素敵です。
  • 三銃士 上
    大人になって再び読みました。やっぱいい。すごくいい。読んでるこっちまで仲間に加わった気分で気分が高揚する!
  • 三銃士 上
    アニメ三銃士ではまってこの原作本を読みました。やっぱり三銃士はおもしろいですね、ダルタニアンと三銃士の活躍もいいですが、ローシュフォール伯爵とリシュリュー閣下もいい味を出していますね。 『三銃士』、実はアレクサンドル・デュマの弟子の作品だったのをデュマが「俺が書いたほうがおもしろい」って採り上げたっ...続きを読む
  • 三銃士 上
    ガスコーニュの田舎から出てきた勇敢で、しかし愚かではない青年剣士ダルタニャンと三者三様の個性ある三銃士との友情と冒険の物語。敵役のリシュリューの人物造型も素晴らしく、文豪デュマの力量に感服。同作者の「モンテクリスト伯」は小学生の時読んで分かんなかったけど、再読してみようかと思った。「三銃士」自体は「...続きを読む
  • ボヴァリー夫人
    フロベールの他の本読まないといけないですよね。これしか読んだことないから…。感情教育とか、紋切型辞典とか…。
  • 三銃士 上
    読む前の想像よりも話の筋が凝っていておもしろい
    題が三銃士なのに主役は三銃士でないダルタニャンなのが意外だったし、三銃士の安否も気になる終わりで早く続きを読みたくなる

    ちょっと時代がかった書き口も雰囲気が出てよかった
  • 三銃士 下
    文庫本450ページ超×2冊。
    長いがやっと読み終えた。

    読み出すと面白くてたくさん読めるのだが、文字の細かさと登場人物の関係性(歴史的背景に無知なため不知)の複雑さで「むだなく、純粋」(解説より)な話であるのにかかわらず、再び手に取る勇気がなかなか出ないのであった。歳のせいだろう。

    終盤の、ミレ...続きを読む
  • 三銃士 上
    元祖キャラクター小説!今や登場人物達が魅力的なのは当然のことだが、150年前の小説でこんなにも個性豊かなキャラクターで溢れているのはデュマならではといったところか。現代のマンガやラノベを呼んでいるかの如く、活き活きとした情景が浮かび、ページをめくる手が止まらなかった。下巻も楽しみ。
  • ボヴァリー夫人
     ボヴァリー医師の妻、美しいエマが、姦通を重ね、虚栄に溺れ、借財に追われ身を滅ぼす話。目の前の誘惑に負ける、強欲で愚かなエマ。遺された者のことを考えない、身勝手で卑怯なエマ。でも、およそ500ページにも及ぶ彼女の半生を辿ると、同情してしまう自分もいる。
     エマは根から倫理に反した人間ではなかった。た...続きを読む
  • 三銃士 上
    チャーンス! ~ガスコーニュから出てきた貧乏貴族の倅・ダルタニャンはルイ13世の下の銃士隊に入って出世の糸口を掴もうとするが,アトス・アラミス・ポルトスと知り合う。リシュリューは王と王妃を離反させようと謀り,銃士隊はそれに敵対している。王妃がバッキンガム公に与えたダイヤ付きの飾緒を取り戻そうとロンド...続きを読む