山岡進のレビュー一覧
-
関東大震災から一年半、行方不明の異母兄の店主の為に洋食店を守る、没落華族の令嬢の十八歳の十和子が、新興企業の若社長で三十歳の桐谷と自分に一切干渉しない事を条件に婚約する。利害で繋がった二人が少しずつ近付くほんわりとした温かさが良い。時代柄故の取っ付き難さは全くなく、着物が華やかでお料理が楽しかった。Posted by ブクログ
-
没落華族の令嬢・十和子に、桐谷土地の若社長との結婚話が持ち上がる。
金が欲しい兄と、箔をつけたい桐谷の利害が一致した形での結婚話だったが、お見合いの席で十和子は「自分に一切干渉しないでほしい」と条件を出す。
十和子は下町で洋食店を営んでおり、震災で行方不明となった店主・一哉が戻るまで店を守るつもりだ...続きを読むPosted by ブクログ -
時代は明治。没落家族の令嬢が洋食店を経営している物語
公式のあらすじは以下の通り
---------------------------
没落華族の令嬢である十和子に、新興企業の社長・桐谷との結婚話が持ち上がる。
それに対して、十和子が出した条件は「わたしのすることに口を挟まないこと」。
実は彼女...続きを読むPosted by ブクログ -
何だか物足りない。
十和子も桐谷もキャラクターとして良いのに、それを活かす事件が足りないかなあ。
特に最後の事件が弱かった。
もっと引っ張って拗らせて、二人の関係が絶体絶命からの復活にも出来たのに。
この二人がくっついたり離れたりすれ違ったり近づいたり、そういうじれじれとした関係が見たかったのに、...続きを読むPosted by ブクログ -
没落華族である主人公は、自分に一切干渉しない夫を
探し続けて、ようやく条件の合致する人と婚約する事に。
完全に干渉しない家庭を望むのはどうしてなのか。
蓋をあけてみたら洋食屋で、元の持ち主がいる、という
不可解なもの。
当然ちらちらと謎が解けていくわけですが
その気持ちが贖罪なのか、流されてなのか...続きを読むPosted by ブクログ -
関東大震災後の東京下町が舞台。お互いの利益のために干渉しないことを条件に結婚を約束した華族令嬢と新興企業若社長。ご令嬢なのに洋食店を守って腹違いの兄を待ち続ける十和子は無鉄砲・世間知らずで、桐谷さんもほっとけなくなるよね。形だけの結婚のはずがどんどん二人の距離は近づいていて、続巻があるなら読みたいと...続きを読むPosted by ブクログ
-
十和子は華族のお嬢さま。
しかし、その生家は消滅寸前。
そこで彼女に持ち上がったのが、成金男との縁談だった。
「私のやることに口を出さないこと」、その条件をのんだ成金社長、桐谷。
かまってほしくない十和子とかまえない桐谷。
互いの利害が一致したように見えた。
だが......。
ななつぼし洋食店は...続きを読むPosted by ブクログ -
正直、可もなく不可もなく。山場もそれほどないまま、すーっと最後まで読めてしまう。十和子も、一哉に関して周りが見えなくなり過ぎかな。桐谷の奥様のお話は良かったです。Posted by ブクログ
-
肝心の一哉の人間像が見えない。
展開も急ぎすぎる。
オレンジ文庫には佳作があるのだが
これはそれらの模倣にしか見えない。
のみならず、いろいろな売れ筋ラノベの
後追いだと感じた。
桐谷が魅力的なので、評価はかげんした。Posted by ブクログ