前田裕之のレビュー一覧
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副題にあるように1995年頃からの銀行をはじめとする金融機関の再編の歴史が、経営トップなどの取材などを元に描かれている。
複数の経営者の視点を取り込んでいるので、時間軸が行きつ戻りつしている部分があるが、再編の裏事情が良く分かった。
このドキュメントの部分はお勧めです。
また、数多くの本の引用が出典...続きを読むPosted by ブクログ -
野中さんの大きな問題意識の変化というか発展がよくわかる本でした。
内容的には、「失敗の本質」に始まる戦史研究の要約的なものが多いのですが、わたしは「失敗の本質」しか読んでないので、便利でした。
それ以上に役に立ったのは、戦史研究と経営学との関係がどうなっているのか、そして、そのことは野中さんの原...続きを読むPosted by ブクログ -
処分しようかと思いその前に再読した。ところが、改めてその完成度の高さに驚いた。業界の復習用、そして参考文献を参照するために、もう少し手元に置いておこうと思った。
本書の内容は、金融業界、なべても銀行業界の現代史である。業界そのものが小難しい固いイメージがあるが、本書は非常に読み口がなめらかでま...続きを読むPosted by ブクログ -
なんのレビューを見て買ったのかを全く覚えていなかったけど、だいぶキンドル内に積ん読していた本。結構長編だけど意を決して読んでみたら銀行の歴史や銀行の存在についてなどが、銀行員などにフォーカスを当てて書かれていたので面白かった。
あとがきより
筆者は 、この 1冊を読めば 「銀行とは何か 」 、 「...続きを読むPosted by ブクログ -
ドキュメント 銀行 金融再編の20年史─1995-2015
2015/12/26 著:前田 裕之
銀行とはどんなところで、何を考え、どう行動しているのか、よく知っている人は少ないのではないだろうか。
メガバンクを中心に日本の銀行は今、経営が安定しているようにみえるが、銀行は本当に安全なのだろうか...続きを読むPosted by ブクログ -
90年代以降の銀行業界を取り巻く再編の流れ、その内幕。過去から未来への銀行業界の過大などがとてもわかりやすい文章で書かれている。
とても参考になった。Posted by ブクログ -
とあるセミナーで推奨されていたので手にしてみた。元新聞記者の立場(学者ではない)立場から、経済学の全体感を捉えに行く視点で書かれている。学者になると所属する学派への忖度から、他の学派への正しい理解が期待しづらい事から、客観的な視点で解説を期待した。
前半は各学派の説明が主で正直退屈。限られた分量の...続きを読むPosted by ブクログ -
「失敗の本質」含め他の著作も数冊読んでいたので網羅的に理解できた。著者のSECIモデルに至る思考が分かる。
SECIモデルがSECIスパイラルに進化していく訳であるが、そもそもその発想の原点は「失敗の本質」からだった。
そんな著者自身の思考の経路を解説した書籍だった。
もし過去著作をバラバラに読んで...続きを読むPosted by ブクログ -
経済学の学説を主流派・非主流派問わず概観し、各学説の前提を明らかにしようとする、野心的で意義深い一冊。
そしてその試みは、一定程度成功している。
大学で経済学を専攻していた頃、主流派と非主流派の違いを明示的に扱ったテキストがないかなぁと漠然と思っていた自分にとっては、これこそ、という一冊だった。
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現代における経済学おさらいの本 学者には書けない全体観・網羅性ではあるが
ウィキペディアのコピペの印象 論点に深みがないのは「GE盛衰記」の真逆
経済学について頭の整理には多少役立ったかなという程度 残念 そもそも困難
1.ケインズvsシュンペーターは短期vs長期ではない
ケインズは大恐慌という眼...続きを読むPosted by ブクログ -
★よく言えば淡々と★富士銀トップを務めた橋本徹氏の金融人生を通じて、金融の60年の変化を紹介する。狙いは分かるのだが、橋本氏の裏話があるわけでもなく、清廉潔白・優秀・英語堪能なクリスチャンがただただ偉くなる表面的な話に終始する。金融史もさらりと出来事をどったもので、特に引き付けられるところがなかった...続きを読むPosted by ブクログ
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1から4章までは日本の金融危機以降の銀行再編の話が関係者からのヒアリングも入り上手くまとまっている。大和銀行から始まり、次が長信銀でメガバンクが3手目というのは良いセンスをしている。
ただ、最後の第5章が銀行論的な話を展開しているのだが、それまでの章と比べて内容がかなり薄っぺらい。この章はない方がよ...続きを読むPosted by ブクログ -
前半のドキュメンタリー部分はまあよかった。いかに銀行が適当に運営されてきたか、とか裏話的に書かれてた。しかしその中の考察で経済学的部分に怪しさが散見され始め、最終章の提言部分では引用されるものが勝間和代にワイン内藤、最後は恋愛工学藤沢ときた。日経新聞大丈夫なのか。Posted by ブクログ