カリン・スローターのレビュー一覧

  • 忘れられた少女 下
    過去のエミリーの話が残酷すぎて読むのが辛かった。どの時代でも女性がひどい目にあうのを読んだり観たり聞いたりするのは本当にしんどい。
    結末は胸糞悪かったけど、それもまた良かった。
  • グッド・ドーター 下
    このラストに来るまでだいぶ時間がかかってしまった(´ω`)
    この著者の作品を読むのが初めてだったけど、いつもこんな苦しみの先に地獄が待ってるような展開をつるべ打ちにしてくる人なの?(笑)
    あまりに酷いことが連発してヘロヘロなのに、実はまだあの時こんなことがあって〜と追い討ちまでしてくる徹底ぶり。
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  • グッド・ドーター 上
    子供時代にあった事件で人生が一変する場面を読んでいる時、映画プリズナーズのラスト近くで感じた何も出来ない無力感と同じ感覚を味わった。
    とりあえず上はまだ序盤、下巻に入ってからが本番。
  • グッド・ドーター 下
    解説にあったように、この作品はミステリではなく、悲劇を乗り越える家族の話だ。ミステリ要素を抜きにして、それだけでも面白いと思ったが、ミステリ要素と絡んでこその、ストーリだとも感じた。
    また、主人公が弁護士ということもあって、少し考えさせられることもあった。その一つが、「許す事」の価値だ。「許す事」と...続きを読む
  • グッド・ドーター 上
    本の裏にあるあらすじを一読してもよく分からないまま読み始めたが、これは面白い。冒頭がこんなにもショッキングな描写で始まるとは。国が違う、文化が違う、歴史が違うと、こんな事件が起きてしまうことに驚いた。また、読み終わって思ったのは、物語の中心の事件は何も解決していないという事。下巻でどう完結するのか楽...続きを読む
  • 破滅のループ
    今まででいちばん面白かったかも。(って何度も思ってるんだけど)
    これまでは連続猟奇殺人ばかりだったが今回はテロ。ダッシュはなんとなく俳優のラミ・マレックさんを想像してた。後半はところどころ雑なところがあるものの前半はなかなかスリリングだった。サラが犯人のDNAを集めようとするのは自らの死をリアルに覚...続きを読む
  • ブラック&ホワイト
    すごくおもしろかったんだけど邦題がださい。ウィルが前科者として潜入捜査する。ウィルが死ぬわけないと思いながらもかなりヒヤヒヤする場面が多くスリリングだった。
    事件はどうでもいいからサラと仲良くしてほしい。
  • 血のペナルティ
    好きなものがつまってて大満足。サイレントでは「少し飽きてきたかな」と思ったけれど、血のペナルティはなかなか派手なシーンも多く面白かった〜〜
    普段わたしは恋愛小説を全く読まない(楽しめないから読めない)のだけれど、並外れた魅力のウィルと、別の物語で素敵すぎたサラが、中学生みたいな恋愛している描写は永遠...続きを読む
  • 破滅のループ
    いつもの猟奇的な単独犯ではなく、犯罪組織が相手主人公ウィルの恋人サラが連れ去られてしまう。(組織への潜入捜査とかもあったけど、それよりも武装していて爆破テロを実行するタイプ)

    犯罪者と行動を共にするサラパート
    前半ほぼ落ち込みまくってるウィルパート
    操作で協力することになったFBIにイライラしまく...続きを読む
  • 贖いのリミット
    ウィル・トレントシリーズ8作目

    クラブ建設中の敷地内で、元警官の死体が発見される。現場には大量の血が流れていた。調べると血は死んでいた警官のものではなく、主人公ウィルの妻アンジーのものだとわかり…

    ウィルのシリーズと名乗っておきながら最初の数作以降は、ウィルは傍に居て
    事件を捜査するのがメインで...続きを読む
  • ハンティング 下
    なかなか犯人を絞り込めずに奔走するウィルとフェイス。お互いに個人的な厄介事を抱え手がかりを一つ一つ検証し犯人につながる手がかりを探して行動する。
    下巻も残りページが少なくなってきても、なかなか犯人につながらないので、読者が心配になり始める。その後一気にクライマックスに向かって突き進む展開。
    シリーズ...続きを読む
  • スクリーム
    「ウィル・トレント」シリーズ。今作は今まで以上に重たい気がする。女性が受ける暴力を描き続けている著者だけれどその描写、痛み、絶望感は凄まじい。暴力を受けた女性が辿るその後。身体と心の大きなダメージ。救いがないような物語。シリーズとしてのつながりやウィルとサラ、ジェフリーの過去のこと。そういうところの...続きを読む
  • 罪人のカルマ
    このシリーズで一番面白かった。そろそろ読むのやめようかと思ってたけど、本書がすごかったし、最後のアンジーにゾクっとしたので、次も買わないと。
    アンジー好きだわ。悪い女。

    1970年代の2人の女性刑事の友情と活躍が最高に楽しかった。だからこそ、現代のあっけないラストに肩透かしだったけれど、その後のア...続きを読む
  • 罪人のカルマ
    「彼女達が闘った時代」と
    「主人公の生い立ち」の話

    ウィル・トレントシリーズ6作目
    現在で起こった女性の失踪事件と
    過去1975年に起きた失踪事件の二つの時間軸で進む。

    現在では、捜査に加われず鬼上司アマンダの圧力、謎の行動に戸惑うウィル
    そして過去では、警察官として下っ端で気弱なアマンダ(おっ...続きを読む
  • グッド・ドーター 下
    姉の生還・リハビリ
    とんでもない事よ
    もどかしくて・・・
    ヤキモキもしたけど
    なんて事でしょ
    もう~~~凄いです
    完璧!!
  • 贖いのリミット
    ダヴィンチの広告欄とか特集で何度か見かけたことがあり、見栄えのする著者近影も相俟って、ひそかに気にはなっていたもの。今回、本の雑誌年間ランキング入賞で、いよいよ手に取ってみた次第。シリーズものを途中から読んで大丈夫か?とも思ったけど、杞憂でした。どんでん返しな展開も含め、本作だけでも十分に楽しめる内...続きを読む
  • グッド・ドーター 上
     カリン・スローター作品で一番感情移入できた作品である。むしろそういうことをこの作家には期待してはいなかっただけに、これは驚きだ。面白さのための人間構築、常にストーリーのための対人葛藤の迷路を構築する建築学的な作家、とぼくは見ていたのだが、もしやそれは視野の狭い思い込みであったか。

     とは言うもの...続きを読む
  • グッド・ドーター 下
     カリン・スローター作品で一番感情移入できた作品である。むしろそういうことをこの作家には期待してはいなかっただけに、これは驚きだ。面白さのための人間構築、常にストーリーのための対人葛藤の迷路を構築する建築学的な作家、とぼくは見ていたのだが、もしやそれは視野の狭い思い込みであったか。

     とは言うもの...続きを読む
  • 贖いのリミット
    最初に言いたいのがこれシリーズ物だったのかーーと言う事。
    知らずにこの本から読んでしまった…が、
    それを抜きにしても凄い面白かった!!
    むしろちゃんと最初から絶対読みたいと思わせられる。
    シリーズ物と知らずこの本から読んでも全然大丈夫。
    中盤からの引き込み度具合が凄い。
    物事には常に裏と表がある。あ...続きを読む
  • 開かれた瞳孔
    グラント郡シリーズ。ウィル・トレントシリーズにも登場しているサラが主人公。残酷な手口の殺人とそれに対する怒り。その大きさ、強さが一貫してある。女性の怒り、悲しみ、憎しみ、そういうものがたくさんあって重い。サラの過去や被害者の姉レナの感情、どこをとっても圧倒されてしまう。ウィルシリーズで現在のサラを知...続きを読む