暉峻淑子のレビュー一覧

  • 豊かさとは何か
    教育、医療、人としての生き方、暮らし方が、日本とドイツでは大きく異なることが分かる。やはり政治の力が大きいのだと感じる。
  • 社会人の生き方
    非常に読み応えのある本でした。
    理想論ではなく、地に足がついた視点で問題提起と解決策へのヒントが述べられています。
    人間は社会的つながりの中でこそ生きる意味と幸せを見出すことができる。それに沿った社会であるべきである。ということを改めて実感させられた。
  • 対話する社会へ
    第2章で紹介されている「対話的研究会」が素晴らしい.対話することに飢えている人たちは,対話できるような設定があれば,水を得た魚のように話を始めることが,多くの事例で紹介されている.対話をする基礎になる素養を,小学生の段階からしっかり教えていく必要があると感じた.理論的な背景を紹介している第3章はやや...続きを読む
  • 豊かさとは何か
    発刊年はやや古いが名著である。日本や日本人を相対的に捉えており、普段の自分自身の中にある根底の考えを見直すきっかけにもなる。
  • 豊かさの条件
    競争ではなく、助け合う世界、社会にしていく。
    日本の教育はこれを実現するためのシステムにはなっていないし、社会そのものが、競争を煽る仕組みになっている。
    見習うべきものの、一つは、筆者が知るドイツにおける教育である。
  • 豊かさとは何か
    エーリッヒ・フロムが『生きるということ』のなかで説いた、人間の価値様式、「持つ様式」と「在る様式」を日本という社会にプロットして論じた名著といえる。人間にとっての本当の豊かさについて教えてくれる。

    がんばって働いても報われない、ひとりひとりのがんばり(特に過労死や自殺で死んだりすることもある)で支...続きを読む
  • 豊かさの条件
    誰もが感じている経済と豊かさは別物だということ。何で本当の豊かさを訴える政治家が出てこないのか不思議です。
  • 豊かさとは何か
    この本はすごく良かった。studio-Lの山崎さんがオススメしていて興味を持って手にとって、まさに暮らしの豊かさについて考えさせられました。本当によく考えられている。お金を稼ぐために、ではなくて、「より豊かに生きる」ということを何十年、何百年と考え続けてきたエッセンスが詰まった一冊だと思いました。日...続きを読む
  • 豊かさとは何か
    データは古いが本質的には今も変わらないと思う。どんな社会を目指すのか、そのために何をするのか。
    "お任せ"はそろそろ卒業しなければ。

    『個人の自由が、じつは共同体的な土台によって支えられていることを、私たちは忘れてはならない。』
  • 社会人の生き方
    タイトルが何か教訓臭いのが残念である。内容は、現在の貧困や問題点を指摘しているので、この本を読んで卒論のテーマが見つけられるであろう。上海がOECDでトップになったのは、成績のいい学校を悪い学校を一緒にして、更に最下位の成績の学校には一番いい教師を入れた、ということはほかでまったく説明されていないこ...続きを読む
  • 豊かさとは何か
    まさに自分にとっては原点と呼べる本。
    豊かさとはなにか?
    その答えは、ないだろうし、明確にないということが答えなんかなーって思った。
    だから、常に考えていなきゃいけない。なんのために生きているのか。なんのために働くのか。
  • 豊かさとは何か
    日本は海外から見ればこんな風に思われてるんだ。震災以後日本の様々な対応について、白い目で見られていることは明白。周りがどうではなく、自分はどうしたいのか考えなければいけないと痛切に思う。名著。

    「しかし、考えてみると、日本から輸出される安い自動車やコンピューターの背後にも同じ問題があります。自動車...続きを読む
  • 豊かさとは何か
    高校生のときに読んで、自分の問題意識の根底にあったのは、これだったかと気付かされた1冊。

    経済的な豊かさだけではない豊かさを考える。
    日本は豊かな社会か、つねに問い続けていかねばならない問いでもある。
  • 豊かさとは何か
    私は流行語の勝ち組、負け組と言う言葉が大嫌いである。弱者にいたわりのない米国型の冷たい国、という印象を受けるからだ。日本は拝金主義が横行し、万事が金もうけに費やされる国である。子供は出世コースを歩むために幼いころより塾通い、会社に入れば今度は不毛な決して勝者のない競争社会である。本書ではこの原因は明...続きを読む
  • 豊かさとは何か
    古本屋で出会った書籍のためおよそ30年前のデータや価値観で書かれたものですが、それでも現在の社会に対しても通ずる内容と感じます。
    ・当時のお金や物質的な豊かさばかりに囚われそれ以外の豊かさを国民が享受できる状況にないこと
    ・「健康で文化的な最低限度の生活」をうたいながら実際には生きるギリギリでしか支...続きを読む
  • 対話する社会へ
    「戦争・暴力の反対語は、平和ではなく対話です」。
    平和というと、ただ戦争がない状態という漠然としたイメージになりがち。
    「対話」となると、そこには目の前の一人の人が存在する具体的な出来事になる。
    「対話が続いている間は殴り合いは起こらない」とも。

    学生時代の恩師との対話。
    難民支援の現場での対話。...続きを読む
  • 対話する社会へ
    「豊かさとは何か」を世に送り出して約30年、一貫して人々の暮らしに関わる様々な問題提起をしてきた筆者の最新刊。発売されてから、すぐに購入しました。

    帯に、「戦争・暴力の反対は、平和でなく対話です」と書かれています。その考えに至った筆者の個人としての経験、あるいは「対話研究会」という筆者も参加する地...続きを読む
  • 豊かさとは何か
    良書。
    さすがに古い。バブルの頃、そんな時代もあったなあ、って感じ。
    だけど、今でこそこの本を読むべき。

    人間は、生活に必要なモノ、カネがあれば良い。
    金銭中心の文化は、人間の文明を滅ぼす。

    いまだに、日本は裕福な国だとは思うので、自戒の意識を持つべきと感じた。
  • 豊かさとは何か
    来年から私は労働者の一員になるわけだけど、労働は一歩間違えれば自分を不幸にするだけなんだと感じた
    いますぐ労働環境を変えることは難しいけど、豊かさとはなにかが自分でわかっていれば労働に飲み込まれずに豊かさに生きれると思う
    豊かさのヒントがたくさんつまった本でした
  • 社会人の生き方
    日本社会はこのままで良いのかと警鐘する著者の思いが詰まった一冊です。
    教育学者の本田由紀、フリーター・ニート問題に詳しい玄田有史を足して二で割った感じでしょうか。「日本社会」といった漠然とした分野を扱っていますので、上2名の著書を併せて読むと、更に理解が深まると思います。また、西條剛央『人を助けるす...続きを読む