内藤正敏のレビュー一覧
-
日本の歴史と、それを闇の側から支えてきた「鬼」の事を小松和彦氏と内藤正敏氏が語り合った対談集です。「鬼」と言っても、伝承的な鬼から、総称的な鬼~権力の外にいた、まつろわぬ民~に関して。対談は多方面に渡るので、この本から単語を拾って興味分野を掘り下げる導入として最適です。Posted by ブクログ
-
著者の民俗学にはまったキッカケの本で、私が買ったのはカッパ・サイエンスでしたね。鬼の外部性の話はとても説得力があって面白かったですよ。Posted by ブクログ
-
小松和彦(文化人類学・民俗学)と内藤正敏(写真家)との対談集。
口絵 鬼とは何か
プロローグ
Ⅰ 魔境―京都
Ⅱ もう一つの「日本」・奥州
Ⅲ 鬼を操り、鬼となった人びと
Ⅳ 鬼の王国の放浪者
Ⅴ 鬼の王国の破壊者は誰か
あとがき
解説 夢獏獏
著作目録Posted by ブクログ -
今日買ったばかりですが、そのまま帰り道で読みながら帰ってきました。まぁ、対談集なので軽く読めます。小松さん大好きなので。こう、深いところというのじゃなく、取りかかりを話してくれている感じで、分かりやすくて面白かったです。ちょっと物足りない気もするけど、そんなのは専門書を読めばいい話ですから(笑)Posted by ブクログ
-
人類学・民俗学の研究者として知られる小松和彦と、東北地方を中心に民俗学的なテーマを扱う写真家の内藤正敏の対談です。日本の歴史の底流を形作っている「闇」の精神史に分け入り、その魅力を語っています。
小松の一般の読書家に向けて書かれた著作には、著者の情熱を感じられるものも少なくないのですが、本書はやは...続きを読むPosted by ブクログ -
歴史とは権力者=勝利者から見たものである。なぜなら権力に屈した者や排除されてきた者=敗者は歴史を残すことができないからだ。そのような敗者は歴史の中で「鬼」と呼ばれてきた。本書では,民俗学者と写真家のふたりが対談を通じて,そのような「鬼」たちこそが実は日本の文化を生み出し歴史を築き上げてきたのだと論じ...続きを読むPosted by ブクログ