米窪明美のレビュー一覧
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平安時代から連綿と続く宮廷のみやびは、明治において西洋の宮廷文化を受け入れることで明治宮廷特有の様式美を生み出した「奇跡の一瞬」。明治宮廷の生活の様子を多くの資料から拾い上げて一年の流れにまとめている。筆者の目線がそのまま、読み手を宮殿に迷い込んだかのような気持ちにさせてくれました。Posted by ブクログ
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おひーる。
申しょー、おひるでおじゃー 。
米窪明美さんの「明治天皇の一日」を読んだのですが、しょっぱなの「申しょー、おひるでおじゃー」にやられました。そんな吹雪日和いかがお過ごしでおじゃー。ちなみに「おひる」は「お目覚め」という意味なのだそうです。
明治天皇は外国の香水を2、3日で一瓶使...続きを読むPosted by ブクログ -
==明治天皇の日常を綴る==
歴史書ではなく、明治の天皇がどのような生活をしていたのか?また、そこで働く人たちはどのような働きをしていたのか?ということについて当時そこで働いていた人の日記やその他詳細な資料を基に書かれた本です。自由気ままに生活していたのかな天皇はと思っていましたが、伝統と決まりごと...続きを読むPosted by ブクログ -
サブタイトルに「1945年の昭和天皇」と付いているように皇室存亡の危機にあった昭和20年43歳の昭和天皇がどのような日常生活を送っていたのか?を「昭和天皇実録」等の膨大な資料から読み解いた作品。Posted by ブクログ
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明治時代は「伝統が作られた時代」だから、面白い。
伝統と格式を重んじるはずの宮中でさえ、実際には明治になって改まらざるを得なかった部分だってある。
それを「否定しないが積極的にはやらない」という、お公家社会の伝統的対処法で乗り切ったというか。
明治天皇の、引いては公家社会の思考法がわかった気がしたの...続きを読むPosted by ブクログ -
皇室改革は、戦後だけに行われたのではなかった、ということらしい。
本書の大部分は、明治天皇の夫妻の日常生活のディテイルをこれでもか、と詳述するのに費やされているが、最後の一章で、上記の問題が述べられていて、これが非常に面白かった。
明治天皇の宮廷は、まだそれ以前のしきたりが残っていた、という。
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副題通り、易しく皇室システム(役職など)の基礎知識を説明しているので非常に役立ちました。
気軽に読めるし、皇室のエピソードは興味を引きます。Posted by ブクログ -
[ 内容 ]
雅子さまの健康問題や皇室典範改正論議など、伝統と革新の狭間で揺れる平成の皇室。
変わるべきか、変わらざるべきか―。
だが、こうした天皇家の苦悩は、すでに「明治」から始まっていた。
かくも堅苦しく息苦しいシステムが、なぜ脈々と生き続けるのか?
中世から近代への変貌を試みた明治皇室まで時代...続きを読むPosted by ブクログ -
『昭和天皇実録』をはじめとする数々の資料から昭和20年の皇居の様子をまとめた本。
皇室の側近たちや建物について事前知識があればもっとわかりやすかったかもしれない。
昭和天皇の天皇としての面と生物学好きの研究家としての面がわかりよかった。天皇ではあるがそれ以前に彼はひとりの人間なわけで…その相克により...続きを読むPosted by ブクログ -
昭和20年1月1日から12月31日までの天皇周辺。
描かれ方にばらつきがあるように感じる。
原爆投下前後などがぽっかりと書かれていない。
資料がないのだろうか。
倒幕運動から始まった、「維新」という名の日本の近代化は、第二次世界大戦の終わりにやっと一区切りついたのかなと思う。
藤原氏の摂関政治に...続きを読むPosted by ブクログ -
明治時代の流れ、天皇の1日。
これって、歴史的に非常に面白い。
京都から東京に天皇が移って、その名残とか。
朝起きるのが『おひーるー』って。
これ、京都の名残だよね…
あと、一夫多妻制がそこまでまだあったんだと。
明治天皇のお人柄、考え、凄いな。
ベッタベタの昭和生まれなので、
ほんの100年前...続きを読むPosted by ブクログ -
明治の宮中は、江戸時代から続く和と維新により輸入された西洋が混淆した不思議な世界だった。明治天皇、皇后、女官、侍従、侍従職出仕(少年)が繰り広げる、四季にわたる宮廷絵巻が描かれている。しかい、夜は暗く、夏は暑く、冬は寒く、見掛けほど快適で無いようだ。Posted by ブクログ
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他にない視点で皇室のことを描いている。本当に日常の様子。明治天皇の人間味が感じられるとともに、皇室での生活の不便さや厳格さや温かみなどが伝わってくる。Posted by ブクログ