前坂俊之のレビュー一覧

  • 明治三十七年のインテリジェンス外交
    なぜ積ん読にしてたのかと思うほど良書でした。
    外交は個人同士の関係が良好に導く事があるけど、国家戦略は個人を凌駕しない事をあらためて鑑みるべき。
    ウィッテの述懐を読むと、小村の評価は下げざるを得ないかな。準備が足らなかったよね。

    それにしてもウィッテと決まってすぐに電報送った伊藤のその勘の鋭さとき...続きを読む
  • 太平洋戦争と新聞
    無知な僕には大変衝撃的な本で、いやはや。戦前からの新聞論調の変遷を豊富なエピソード、人物を配して読ませてくれました。軍にしろマスコミにしろ、それを成すものはやはり人間、国民あるわけで・・・。
    検閲なしと思える今のインターネット上の情報であっても正論を見つけ出すのは至難の業だ。同じことが繰り返される可...続きを読む
  • 太平洋戦争と新聞
    戦前のジャーナリズムが統制を受ける過程を、当時の記者の証言を共に記していて、緊迫した状況を伝えている。
    会社を守るために、自ら墓穴を掘って自発的な言論を地下に埋めていってしまった感が強い。
  • 明治三十七年のインテリジェンス外交
    日露戦争では、対ヨーロッパの「明石工作」も有名だが、本書は対米国の「金子工作」を取り上げる

    明治天皇も伊藤博文も当初はナポレオンを絶賛崇拝していた。ナポレオンのような一人天才に指揮される一方、ドイツはモルトケが凡人集団でも三人寄ればなんとやらでしたのが参謀本部である。
    川上操六こそ日本陸軍参謀本部...続きを読む
  • 明治三十七年のインテリジェンス外交
    この男も大したヤツです
    「ポーツマスの旗」を読んで、日露戦争の終結に尽力した小村寿太郎に感銘を受けたわけですが、同時に、開戦直後に米国に渡ってルーズベルト大統領のバックアップを得ることに大活躍した金子堅太郎の存在を知って、とても興味を持っていました。そんな折にちょうどこの本を見つけ、さっそく手にしま...続きを読む
  • 太平洋戦争と新聞
    満州事変から太平洋戦争敗戦に至るまでの新聞の変節を史実に沿いながら克明且つ冷静に分析している。

    「ある時点までは言論の力で誤った道に進むことを防げたのではないか」、と思わせる一方、「あの時代に軍部のテロルに対して屈せずに信念を貫き通すことが本当にできたのか?」、本書からその答えを具体的に見つけるこ...続きを読む
  • 明治三十七年のインテリジェンス外交
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  • 明石元二郎大佐
    日露戦争時にロシアで後方かく乱を行った明石元二郎について綴った一冊。

    ロシア事情に詳しく書かれてることをのぞけば、彼の功績に対する記述そのものに真新しい記述はなかった。
    ただ、ロシア工作報告書『落花流水』の現代語訳が付いてるるだけでも読む価値のある一冊。
  • 痛快無比! ニッポン超人図鑑 奇才・異才・金才80人の面白エピソード
    稲垣足穂がめっちゃ気になる。
    ネコと『聖書』と『広辞苑』を片時も離さなかったって・・
    「十年あまりフトンなしで暮らしていた・・タオルの代わりに飼っていたネコで体をふき、ネコをしぼった・・」

    思わず『一千一秒物語』を買ってしまった。
    そのほか、大好きな高橋是清はますます気になり、泉鏡花も読んでみたく...続きを読む
  • 座右の銘 人を動かすリーダーの言葉
    「果報は練って待て」と「運は はこぶ と書く。運を待つんじゃなく自分を運の方へ運んでいくために、寝て待つんじゃなく練ろ」って感じの話がちょっと使えるなぁと思った。

    全体的に、リーダーとしての言葉ってより、
    イチ商売人としての言葉って感じのが多い。

    名選手は名監督になれないってわけでもないんだなぁ...続きを読む