田口ランディのレビュー一覧

  • 逆さに吊るされた男
    この人の文章はやっぱスキだな と思っていつも読んでいるのだけれど、その理由がわかったのが本書。この人はとても人間らしく、またそれを隠すことなく、名前を変えた主人公としてそれを表現する。目次もなく数字で区切られたchapterの領域が終わる終盤、そこで描かれているのは魔境。本書でもよく登場する言葉で、...続きを読む
  • 水俣 天地への祈り
    矛盾を超えた先の 自分とは何か? ということや水俣古来の気質が琉球やアイヌ、ネイティブアメリカンのような精神性に近いという分析、果ては自然と日本人の関わりをシャーマニズムから推察するところまでこれは 読むサイケデリック。
  • 水俣 天地への祈り
    恥ずかしながら、水俣病は遠い昔に小さな漁村で起きた日本の経済成長の影の部分というくらいの認識しかもっていなかったので、本書を読んで180度意識が変わった。

    水俣病から、日本人と自然との関わり方、現代人が抱える業、人間としての生き方を考えさせられた。
    水俣病を単なる歴史の中の一つの出来事と捉えている...続きを読む
  • ドリームタイム
    不思議で切ない13の物語っていう解説通り。
    別の大きな世界があるような気がしてきた。
    とてもいい作品。
  • できればムカつかずに生きたい
    自分を見つめる 家族を見つめる 編集する 呼吸 センタリング 水に流す 戸隠 シャーマンアシリ・レラ 屋久島 屋久杉 小杉谷 ろうあカメラマン井上孝治 花崗岩 記憶 宮崎勤 オウム 自分がどう感じているか相手に伝える
  • マアジナル
    ランディってなんだよwwwwwランディwww
    とか思いながら読んでたけど、すごい好きだこれ。なんか惜しい。ところどころ雑に見えるところはあるけど、好きだ。視点がころころ変わるから集中してないと今誰視点の話なのかよくわからなくなりそう。少し読みにくい。
    なんかここでの評価は低いけど、この人の他の本も読...続きを読む
  • できればムカつかずに生きたい
    十代の頃に出会いたかった一冊。その頃ならきっと泣きながら読んでた。今の自分は昔の自分とランディさんの言葉の間にいて両方を眺めてる感じ。だからかな、ランディさんの率直な言葉がただストレートに入ってくる。この人の本は小説よりもエッセイが好き。
  • できればムカつかずに生きたい
    ランディさんの本はこれが初。全体を通して『受容』を感じ、とても良かった。人間としての、女性としての、親としての、子供としての…と、様々な立場の自分からの観点でとても正直に素直に言葉が重ねられており、だからこんなに言葉がスッと入ってくるのだなぁと思った。
    ランディさんの捉え方が、すごく新鮮に私の中に入...続きを読む
  • ミッドナイト・コール
    読んでいて思わず「あるある」と言ってしまう。「100万年の孤独」松村一穂の「自分の中に何かこうしてほしいイメージがあるくせに、それをはっきり言わないで、相手にわからせようとする」の台詞に言う側の立場も言われる側の立場もよくあるし、理解できる。「電話を待ちながら」のいつまで待っても電話してこない東大卒...続きを読む
  • できればムカつかずに生きたい
    久しぶりに本が自分の心にものすごく響いた。
    今までで響いた本て本田健さん、斎藤孝、河野善紀 とそうゆう感じで、ほとんどが一つのテーマを持って書かれた本だった。でも今回の田口ランディの本は本当に『エッセイ!』って感じで、内容はいじめの問題とか写真家についてとか屋久島についてだったりもういろんな方向に...続きを読む
  • オクターヴ
    読んでる間、
    正直なところすんごい辛かった。
    でも教わるものがめちゃくちゃ多かった。
    前見たもの勝ちだなって。
    わたしはわたしだと、思える。

    そして
    バリに絶対行かなきゃと誓った本。
    ますます勢い加速するー
  • できればムカつかずに生きたい
    彼女の考え方ってすごく共感できる
    若い人に対して大きい声でメッセージが言えるっていいね
    スピリチュアルな方に傾倒しすぎる所があって、その辺はよく理解できないんだけど。
  • オクターヴ
    田口ランディの世界全開。

    行方不明になった友人を追って、バリで覚醒する話。

    覚醒という言葉でいいかな?
    最近風に言うならアセンションかな?

    タイトル通り、絶対音感という社会に縛られ、
    ニュピを経て、解放されてゆく。

    すごくよく分かる。
    言葉とか音階とか、そういうものでない、
    震えみたいな波み...続きを読む
  • できればムカつかずに生きたい
    等身大に、そして丁寧に考えて書かれている本です。

    読んだタイミングが良かったのか、読んだから起こったのか、
    私も1つマンホールの蓋が一気に吹き飛びました。

    ざっくばらんで読みやすかった。

    そう言えば、昔「コンセント」を読んで、この作家は女性だろうか、男性だろうかとすごく疑問に思ったのを思い出し...続きを読む
  • ドリームタイム
    現実と夢のちょうど中間あたりな感じがする短編集。何が現実なのかわからなくなる反面、現実を強く感じさせられました。
  • できればムカつかずに生きたい
    立場が変われば物の見方も変わる。

    辛い事だったり楽しい事があったからこそ持てる視点というものがあると思う。

    勝ったから、負けたから、出来たから、出来なかったから、それぞれの視点が持てて、

    自分の視野が広がっていく。

    人と話す事で、その人の人生や価値観を知り、刺激を受ける。

    本を読む事で、そ...続きを読む
  • できればムカつかずに生きたい
    心のモヤモヤした部分を言葉で上手に表現してあって、あー私の言いたかった事はこれだったんだ!!ってなりました(笑)
  • ドリームタイム
    ピエロ男、トイレの神様、フリーダ・カーロの女が現われ…。この地球に起っている、言葉では絶対に説明できない13の夜の物語。『文学界』連載に書き下ろし1編を加えて単行本化。



    フシギな感覚におちいりますね。
    いい意味で。。。
    もしかしたら、こうかもしれない・・・
    そうだったら面白い。
    など色んなこ...続きを読む
  • ミッドナイト・コール
    大好きな男友達としこたま飲んだ夜、雨の中を一人マンションに帰された加津子は、猛烈な怒りを押さえられないでいた。やりきれない傷みとさびしさにまかせ、過去につきあった男たちに次々と無言電話をかける加津子。やがて一年前に婚約解消された高木につながり…(「アカシヤの雨に打たれて」)。自信をもって誰かを好きに...続きを読む
  • できればムカつかずに生きたい
    精神世界。自分について。家族。
    「恨みつらみの晴らし方」での、
    家族を疑似的に殺すドラマでぼろ泣き。

    2009.5.26