楠山正雄のレビュー一覧

  • 野のはくちょう

    どのシーンも忘れられない

    「白鳥の王子」というタイトルでも知られていますね。印象的な場面が多いせいか、池田浩彰氏挿絵の絵本もアニメ映画も美しかったと覚えています。
  • 青ひげ

    我慢我慢

    怖い話。怖い物見たさに禁じられた物を覗こうとすればそれだけリスクがあると言う事。とても勉強になりました。
  • 忠義な犬

    ご主人の命を守ろうとした犬。
    勘違いで,ご主人によって首を切り落とされてしまった。
    それなのに,切り落とされた首は意志を持って,大蛇をかみ殺した。

    私が生まれる前に書かれたこのお話には,犬の精神が刻み込まれている。
    たとえ何があろうとも,切なくなるくらい純粋に,主人を愛してくれる存在。
  • ひこうかばん

    お話の泉!

    アンデルセンを読むと、よくまあこんなにお話を思いつくことと感動する。物が簡単に喋り出す、擬人化の描写などは日本人の好みに合っているのかも知れない。視点が幼児だとも思う。そのくせ大人のアイロニーなんかもあって。長く愛されるわけだ。
  • 旅なかま

    不思議なお話

    アンデルセンの中でも異色のような気がする。「旅の道づれ」というタイトルで読んだ事がある。主人公が好い人なのか天然なのか我儘なのか、読み手によって異なってみえると思う。
  • もみの木

    もみの木の一生の物語

    タイトルだけうっすら記憶があって、どんな話だっけーーと読んでみたら、随分と切ない話でしみじみしてしまいました。なんだか人間にも当てはまるもみの木の言葉。
  • ブレーメンの町楽隊

    リスペクトされまくりの名作

    このテンポ、そうだそうだと幼少期に読んだ印象が蘇りました。4匹の出会いと最後の活躍のシーンの畳み掛けが醍醐味ですね。ブレーメンの名前は後世の色々なアニメや漫画などにもリスペクトされてますね。
  • 星の銀貨

    記憶と違っていた

    こんなに単純明快な話だっけ、とビックリ。似たような話が童話にはいくつもあるので、ごちゃまぜに記憶してしまったらしい。ちゃんと原作が読めて良かったです。
  • 和尚さんと小僧
    けちを極めた和尚が、とんちのきく小僧にしてやられる。飴も茶碗も失った前者だが、たいして反省していないのかもしれない。
  • おおかみと七ひきのこどもやぎ
    西洋では、炭酸カルシウムをかぜ薬として用いることがあったようなので、謎にみえるオオカミの行動も大目にみてあげてほしい。
  • しっかり者のすずの兵隊

    何年振りかの再読

    うろ覚えだったお話、きちんと読めて良かったです。ラストのイメージが印象に残っていました。せつなく、でもじんわり来ます。
  • 小夜啼鳥

    異国情緒のアンデルセン

    アンデルセンに、中国(日本の名前も登場する!)を舞台にした話があるとは知りませんでした。タイトルの「さよなきどり」、ワイルドの「ナイチンゲールとバラ」を思い出しましたが、全く違うテイストの話でした。
  • 赤いくつ

    こんな話だったのか!

    有名なお話だけど子供向けに改訂したバージョンも沢山あるので、改めて読み直したいと思い…。読んでみてビックリ、(よく削除される)ラストだけでなく中盤もかなり違う印象。残酷さよりも赤い靴に魅入られた不気味さが怖い。
  • 雪の女王 七つのお話でできているおとぎ物語

    微妙に記憶とことなるなぁ