漆原敦子のレビュー一覧
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【移行と衝突、その狭間で】イタリア統一に向けた流れが加速化する19世紀末のボローニャ。ある夜、その都市に住むユダヤ人の少年、エドガルド・モルターラが警察により誘拐されるという事態が発生する。息子の身を案じて即座にその居場所を確かめようとした父親のモモロだったが、彼に舞い込んで来たのは、エドガルドがロ...続きを読むPosted by ブクログ
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イタリア統一の一時期にかかる歴史を,ユダヤ人の少年エドガルドの連れ去りを発端とする事件を軸に描くことで,庶民の生活から各国間の外交問題までにわ立って浮かび上がらせた骨太の物語.裁判場面も多く法廷物を読んでいる面白さもあった.Posted by ブクログ
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誘拐事件といっても、キリスト教の洗礼を受けたというユダヤ人の小児を教会の指令を受けた官憲が強引だが合法的に連れ去った事件だ。
中世であれば何の問題もなかったこの事件も、フランス革命後の自由主義が広まりつつあった世界では物議を醸し、ユダヤ人ネットワークを中心に、欧米世論はカトリック教会の頑迷さに厳し...続きを読むPosted by ブクログ -
Twitterで映画の予告編してましたね。1820年初頭のアメリカがいかに未開拓の地で原住民と動物の国だったかがよくわかる。スペイン人、フランス人、イギリス人などヨ-ロッパからあらゆる国から入植してきたんだね。開拓の歴史から見ると銃とかナイフとかが必需品なわけで現在につながっていて、肉食人の感...続きを読むPosted by ブクログ
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映画を先に観てから、原作を読んだ。
映画と小説では復讐の動機が異なり、主人公のヒュー・グラスのインディアンとの関わり方も少し違うように思った。結末も違う。
作中で一体何人死んだんだろう。
当時の毛皮取引におけるインディアンとの関係性や自然の脅威を厳しく描いている。
全編に流れる緊迫感は、主人公の感...続きを読むPosted by ブクログ -
史実に触発されて小説が書かれ、小説に触発されて映画が作られたようです。
それぞれに独自の面白さがありますが、どちらにも迫真性があります。
読んで良し、観ても良し。ぜひ!Posted by ブクログ -
最初のワンシーンワンカットはすげえ。基本的にはシーンを愛でる映画だねえ。超クローズアップで、湯気で曇るのとかいいよね。で、くまは、あれは、なんか、どうだろうね。Posted by ブクログ
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グラスはフィッツジェラルドに復讐を果たせないまま神に祈る。運命、のような何か大きな力に逆らえない人間の無力さを感じた。映画とは異なる結末だがこれが真実。Posted by ブクログ