田村和紀夫のレビュー一覧

  • 音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵
     それはむかーしのことですが、私が高校生だった頃、一向に成績のよくならなかった教科の一つ数学の授業の時、先生がこんなことを言いました。

     「日本では、高校の主要教科は理系文系と分かれていて数学は理系の教科だと言われているが、ヨーロッパなどでは、数学はほぼ哲学の隣あたりに位置している」云々……。

    ...続きを読む
  • 音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵
    そもそものところ,音楽とは何物なのだろうか。本書は,7つのキーワード(魔法,システム,表現,リズム,旋律,ハーモニー,コミュニケーション)をもとに,音楽学のみならず多様な視点から音楽を語る。音楽についてあまり知らない人でも,自分の気になる音楽について考えながら読むだけでも面白いと思う。

    メモ
    ・音...続きを読む
  • 交響曲入門
     評者のようなすれたクラシック・ファンは『交響曲入門』などといういかにもビギナーむけのタイトルの本に関心はないのである。が、それが「講談社選書メチエ」から出たとなると……

     著者については寡聞にしてよく知らない。音楽学者で、『ビートルズ音楽論』などという本も出しているそうだ。結論からいえば、まさに...続きを読む
  • 交響曲入門
    交響曲の形式についての説明を期待してたんだけど、どちらかと言えば成り立ちについての簡単な歴史的背景。あとは時系列にそって作曲家とエポックメイキングだった交響曲について、個別に評論。楽典はある程度納めてる人向けの本ですね。

    とは言え、わりと知らなかった事も多くて。例えば、もともと交響曲はクラシックの...続きを読む
  • 音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵
    楽しかった。ものすごーく楽しかった。
    専門でもないし、演奏する趣味とか持ってないので、この本の内容を何かに直接役立てられることはないんだろうな。
    そでも、喉越しのいい上質の蕎麦をちゅるんちゅるんすするような爽快感をもって読むことができて、私は幸せです。
  • 交響曲入門
    入門書としては、スコアのページがあるなどレベルが高いかも知れないが、文章だけでも交響曲作家たちの目指した音楽がよく分かる。ソナタ形式が読み解くカギであり、楽章の編成、調性・移調・変調、楽器編成、リズムなどにより曲の特徴が説かれる。ハイドン、モーツアルト、ベートーベン、シューベルト、ブルックナー、マー...続きを読む
  • 音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵
    音楽の本質について、七つの視点に沿って著者自身の考えが展開されている本です。

    本書の冒頭で著者は、音楽の起源をさぐる方法には「考古学的方法」「文化人類学的方法」「現象学的方法」の三つがあると述べています。これにつづいて、「音楽は魔法である」にはじまり、「システム」「表現」「リズム」「旋律」「ハーモ...続きを読む
  • 音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵
    その起源から鑑みることで、音楽とは何か、ということを考える。
    考古学的手法、文化人類学的手法、現象学的手法の3つの手法で。

    原始時代から、魔法、システム、表現、リズム、旋律、ハーモニー、コミュニケーションという切り口で。
    ところどころ譜面の分析なんかも交えつつ、音楽とどうかかわってきたか、考えられ...続きを読む
  • 音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵
    演習の発表のために読んだ本。
    音楽とは何かについて、とても詳しく書かれていたと思う。音楽には感情の喚起力があって、普段は言葉によって認知してる事が多くても、やはりそれを超えた力を持つ場面も多くある。
    音楽はすごいと論理的に教えてくれた本だった。