坂木司のレビュー一覧

  • 青空の卵 ひきこもり探偵シリーズ1

    自分にとっては本を読む事と音楽を
    聴く事は殆ど同じ行為だと思っています。

    例えばそれぞれの売り場に並ぶ大量の
    書物やCDの中からその一つを選ぶ行為は、
    自分が好き(であるだろう)という雰囲気を
    察知するという事だ。

    そしてその作品は、その曲のイントロの数秒を
    聴いただけでで確信...続きを読む
  • 仔羊の巣 ひきこもり探偵シリーズ2

    もうね...なんていうか...。あざとさも、ベタベタなところも
    ウソ臭い部分もね、分かってるんです。
    でも好きなんなんです。仕方ないよね。

    今回は地下鉄をキーワードにしながら彼等の
    輪が少しづつ、ゆっくりと広がっていく様を
    読んでるだけで楽しいんです。
    文庫の解説で有栖川有栖氏が書い...続きを読む
  • 動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3

    自宅で読んでいて良かった。泣きたいときに
    泣くことが出来たから。

    10代の頃にいきなり観たブルーハーツの
    「リンダ・リンダ」のライブビデオ...嘘臭いほどに
    青臭くて、馬鹿馬鹿しいくらいに幼稚な理想論...
    この3部作はそれと同じだ。

    今からの自分は、まだ一歩を踏み込む勇気
    ...続きを読む
  • 動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3
    本作を読んで私が2作目で感じたもやもや感を
    見事にすっきりとさせてくれました。

    世間体や常識との距離の取り方
    いじめ、ポイ捨てなど自分の気付かない行動で
    誰かが傷つく怖さ
    ハッとさせられる事の連続でした。
    猫の虐待事件を通して鳥井がはなった一言に
    坂木くん同様、胸が痛かった

    少しの善意と思いやり...続きを読む
  • 切れない糸
    ミステリーというより、謎解き小説だね。おまけに、極上の下町純情青春小説でもある。

    さりげない日常の中にある「物語」を書かせると、坂木さんは本当にうまいなぁ。どこの町にもある、どこにでもあるクリーニング店が舞台。そうそう、こんな人たちいるよなぁ、がしみじみとしたタッチで描かれる。
  • 切れない糸
    クリーニング屋の長男和也は、父の急死で店を手伝い始めることになるが・・・少しいい話過ぎる感じはするが、心暖まる話で「きれない糸」で良かった
  • 切れない糸
    軽くて乾いていて、どこまでも自由。
    それは裏を返せば、孤独な姿なのかもしれない。

    02/06/09〜02/09/09
  • 先生と僕
    「先生と僕」
    著者 坂木司

    坂木司さんも好きな作家さんです。
    本棚から久しぶりに再読しました。
    やっぱり愉しかったです。笑

    2011年初版と少し前の作品なので、スマホではなく二つ折りの携帯電話がでてきたり、ギャル(語)が出てきたり。ちょっと懐かしい〜

    人畜無害な伊藤二葉は、視界を写真を撮るよう...続きを読む
  • ワーキング・ホリデー
    うん、面白かった。頭を使わずに楽しめて、すっきりした。

    坂木さんの小説に登場するキャラクターたちはみんな心が豊かで、ちょっとクサい部分も含めて、私は好きです。
  • ウィンター・ホリデー
    「ワーキング・ホリデー」の世界に魅了され、そのまま手に取った。
    1人ひとりの登場人物が魅力的で、それぞれを主人公にしたお話も読みたくなる。
    大和が人間的にどんどん成長しているのがわかるし、親子間の関わりは微笑ましくて好き。
  • 和菓子のアン
    出てくる面々、みつ屋の楽しい仲間たちやお客さんたち、ちょっと癖があるけど、慣れてくればこれもまた良し。
    当然、和菓子屋さんで生菓子を買っちゃいましたよね。
  • アンと青春
    杏ちゃん、みつ屋とデパートの楽しい仲間たち。色々な考え方の人たちを、変に片側に寄せず、素直に読み進められました。第3弾「アンと愛情」も読もうっと。
  • アンと幸福
    ようやく順番回ってきて読むことができましたシリーズ4作目、前作から3年になるそうですが、椿店長は栄転して別の店にいってるし、立花って誰だっけ、ん、乙女とか?あっイケメンの乙女系男子店員さんか。アンちゃんと進展どうなるのかチェックですね。それに桜井さんって誰だっけ元ヤンの大学生バイトかって思いだし結婚...続きを読む
  • アンと青春
    読み返し第2弾
    とりあえずニートは避けたいから始まった主人公の和菓子屋アルバイトだけど、仕事やお客様との触れ合いを通して自分の至らなさや立場に悩み始めるようになる

    悩んでるのは❝とりあえず❞から❝本気❞になった証拠、成長のスタートだと思う
    アンちゃんは自分に引き付けて、自分に置き換えて考えることが...続きを読む
  • 和菓子のアン
    シリーズ最新作を読んだので、1作目を振り返りたくなった
    進学も就職も決めかねて高校を卒業した、ふくよか体型のアンちゃんが、デパートに入っている和菓子屋さんでアルバイトを始める

    デパートの裏側をアンちゃんと一緒に学びつつ、様々な想いを抱えたお客様を相手にしながら、和菓子の世界、見立て・言葉の世界に引...続きを読む
  • アンと幸福
    アンちゃんの更なる成長と、新たな出会いから得る学びがあり、読んでいて前向きになる。
    和菓子に加え俳句の知識やお菓子の神様も登場し、和の雰囲気満載で楽しい。
    この先、別れや環境の変化がある予感だけど、寂しさよりも世界が広がっていく期待感を持てる終わり方でとても良かった。
  • アンと愛情
    和菓子のみつ屋ではたらくアンちゃんの和菓子にまつわるミステリー第3弾。
    今回は仕事で初めて挫折したり、金沢で東京都違う和菓子と出会ったり、日々成長なアンちゃん。
    読んでると和菓子が食べたくなるのだけど、文字で味や形を表現するのってすごいなぁと毎回感じる。
    自分がここで仕事したら、新商品や季節ものしょ...続きを読む
  • アンと幸福
    美味しそうと幸せがいっぱい詰まっている作品。杏ちゃんをはじめとして、登場する全ての人が優しさと愛くるしさに溢れている。こんな職場で、こんな同僚とお仕事ができたら何でステキなんだろう。
  • アンと幸福
    ほのぼの~。
    梅本さんと立花さん。やっぱり二人は対(ペア)だよね。立花さんの乙女っぷりは健在です。
    表紙のみかん大福かな、美味しそー。
  • アンと愛情
    「光文社×未来屋書店 推し文庫フェア」で平積みされていた本。シリーズ3作目が出ていたのは知らなかった。
    シリーズ1作目『和菓子とアン』を読んだのが2013年。あれからもう10年も経っているとは。2作目をすっとばして久しぶりに和菓子の世界に浸ってみることにした。
    正直、1作目のときのようなワクワク感は...続きを読む