井ノ口馨のレビュー一覧
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分子脳科学、特にヒトの記憶を司る「セルアセンブリ仮説」について解説した本ですが、高校生や一般向けに行なった講演をまとめなおしているので、総じて表現が易しくわかりやすい。脳科学や心理学、生態学などは複雑に絡み合っていますが、これから大きな発展が望める研究分野だと思います。私の脳はトロけてしまう前にその...続きを読むPosted by ブクログ
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記憶という現象を分子レベルから解明する研究に取り組む著者の講演をまとめたもの。
脳科学の世界は、まだまだ分かっていないことが多く、これからの学問ということなのだろうが、記憶をコントロールすることでPTSDなどへの対処を行おうとしていることなど、今後の期待は大きい分野であると感じた。Posted by ブクログ -
脳科学の本はいくつか読んだが、分子生物学的なアプローチというのは初めて。遺伝子で記憶を探ろうというのが、ある程度成功しているのに感銘を受けた。作者が農学博士というのも勇気をもらった。Posted by ブクログ
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海馬
陳述記憶
エピソ-ド記憶・意味記憶
手続記憶
最近記憶・遠隔記憶
記憶を思い出すのに必要な部位と記憶を貯えている貯蔵場所は必ずしも一致しない。
遠隔記憶のある場所 大脳皮質
記憶はどのように蓄えられるか?
セルアセンブリ仮説
光遺伝学
アロケ-ション
記憶が保持される仕組み
遠隔記憶のナゾ...続きを読むPosted by ブクログ -
※内容は、記憶をあやつる、とほぼ同じ
記憶をあやつる=脳の基礎知識+本書
記憶、意味記憶やエピソード記憶といった、語ることができる陳述記憶と、手続き記憶や条件反射といった、語ることができない非陳述記憶とがある。また、数分から長くて十数分ほどで消えてしまう短期記憶と、それ以上の比較的最近の記憶や遠い過...続きを読むPosted by ブクログ -
記憶について物理的にかなり解明が進んでいることを知り、驚いた。ただし、まだまだ不明な部分もあり、まさに黎明期なんだと。この本の趣旨とは違うけど、どうすれば記憶力が向上するのか、科学的な解説が欲しかった。Posted by ブクログ
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脳科学の本。自叙伝的要素があり,若干タイトルとの乖離が見受けられるので,要注意。実践的な本とは遠く,研究の知見が簡単にまとめられています。「過去の瞬間に意識したことが記憶になって,現在の記憶を構築しているのです。」(p. 117)Posted by ブクログ
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初歩から簡単に書かれているし、最先端の内容が盛り込まれているものの、どちらもすごいなというところにはいかんかったかなあ。頭がついてかなかったかPosted by ブクログ
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若い時は記憶力が良いことだけが取り柄だったのに、今はもう見る影もありません。そこで悪あがきとは知りながら、記憶はどのように行われ保持されるかを知れば、少しは覚えたことを忘れるのが防げるのではと願いながら、今回読んだ種類の本は読むように心がけています。
この本の著者によれば、脳の研究は意外と新しいよ...続きを読むPosted by ブクログ