岡部一詩のレビュー一覧
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良著。読んでて胸が苦しくなるし、色々な案件がフラッシュバックする。
システム部門がなんとかするのだ、専門家の責務だ。と言って上は歩み寄らず理解しようとしないが、システムの重要さは肥大化する一方。肥大化すれば、作っている最中から腐り始める。進歩の早いITシステムではなおさらだ。
銀行以外の巨大システム...続きを読むPosted by ブクログ -
金融は情報システム産業といっても過言ではない。
自分自身金融機関に勤めているが、初めの頃は「システムは常に正確に、滞りなく動くもの」と誤認していた。
先日まで新会社立上げ・新規事業立上げを行い、システムの開発・運用を横目に見ながら思ったのは、システムには人の手がかかり、緻密かということ。そして、...続きを読むPosted by ブクログ -
システム開発は、依頼者とベンダーが異なる組織にいるため、非常に難しいプロジェクトだと思います。みずほはこの大失敗を通して、ベンダーを管理する強い体制を組んだことが印象的です。Posted by ブクログ
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面白かった。やはり終身雇用で人事制度が硬直化した組織は、個々が優秀でも正常な意思決定が出来なくなる。
多分誰でもすべき事やるべき事はわかっているが、組織としては動けない、もしくは必要以上に動きが遅くなる、みたいな事は内向きな終身雇用の組織で起きており、これが日本が世界からもアジアの国々からも凋落しつ...続きを読む -
・みずほ銀行のシステム刷新までの過程と2度のシステム障害の背景について詳細に解説している一冊
・エンジニアとして一応読んでおくかと思い手に取った
・みずほ銀行の新システムがいつまでも完成せずにサクラダファミリアと呼ばれてることは知ってたけど大きいシステム障害を2回起こしてることをまず知らなかった
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前半はみずほこんなことやって頑張ったぜ!ドヤ!みたいな内容。生のコードを書けなくして属人化を防ぐ超高速開発ツールなど、なかなかおもろい仕組みを使っていたのが興味深かった。しかし、ツール名が「超高速開発ツール」というのがダサい。
コロナが流行る前からWeb会議を使っていたのは先進的だと思う。(とはいえ...続きを読むPosted by ブクログ -
障害発生とその対応の話は学ぶべきことが非常に多い。規模も業界も違うが頷ける話が多かった。
大規模障害の原因を突き詰めると個々のプログラムの品質よりも組織の風土や統制、経営層の理解といった部分へ通じてくる。
システムは人が作って運用している以上、
どの企業でも本書のようなことが起こりうることは知っ...続きを読むPosted by ブクログ -
どこかで読まねばと思いつつ、ようやく読んだ1冊。幸いというかエンジニアのキャリアの中でこのプロジェクトに関わることはなかったけれど、当時「ブラックホール(=行ったら帰ってこれない)」と呼ばれていたプロジェクトを全体感に立って振り返っていて大いに横展開できる反省点は盗もうと思った1冊だった。やっぱりエ...続きを読むPosted by ブクログ
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システム開発・運用に関わった経験があれば、読み進めるごとにキリキリとした不安な気持ちを感じるリアリティに溢れる良書。
「経営の責任」が伏線となって障害の増幅要因としてヒットする様は出来のいい小説のようでもあり、類似の伏線が実は今の日本に多数転がっているという示唆はホラーのようでもあります。
プロ...続きを読むPosted by ブクログ -
みずほフィナンシャルグループは、メガバンク史上初めてシステムを新たに再構築した。MINORIと呼ばれるシステムは、事務作業を大きく削減し、新しい機能を付加させるための開発費用を減らし、オープンイノベーションを促進する事が期待され、システムが寿命を迎える2025年の崖から転落しないよう各企業が見習うべ...続きを読むPosted by ブクログ
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みずほをこき下ろすだけではなく、システム統合の難しさと統合によって目指していた事も描かれており、公平なドキュメンタリー本だった。Posted by ブクログ
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銀行の既存の疎結合なシステムをどう新規開発していったかがメインな話
ニュースにもなったみずほのトラブルの裏側など読み応えがあったPosted by ブクログ -
なぜ失敗していたのか、について主に銀行やベンダー同士の関係性まわりの事情を書いた本。ざっくり概要はわかるが、SEとしてはもうちょっとシステムに踏み込んだ内容があると面白かった。しかし割と短めに何が起こってたかをまとめてあるのはよかった。
書いてあるのは、おそらくちゃんと失敗を分析した結果ではなく著者...続きを読むPosted by ブクログ -
現在も障害が起きていた中で、とても気になったので手に取りました。
マネジメントになるのであれば、
必ず以下は教訓としていきたいと思います。
・ドキュメント化(標準化)させる事の大事さ。
・悪い事ほど早く共有と報告、方針を打ち出す。
・現場任せの組織は壊滅する。
色々と奥深い。Posted by ブクログ -
IT関係者として読ませていただきました。友人を自殺で、あるプロジェクトで失いました。みずほには、現場任せという表現がありましたが、要は、業務要件をドキュメント化して、可視化する能力が不足していたとの認識です。人の継承もなく、更新が途絶えたシステムについて、仕様、ドキュメントの振り返りなしに統合すれば...続きを読むPosted by ブクログ
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有名なみずほシステムに関して、大規模障害発生時に何が起き、何が問題で、新システムはどう違うのか非常にわかりやすい本。
障害対応に当たった現場の人々の思いを想像すると震えた。
本書では新システムはかなり称賛していたように感じたが、先日もまた障害が発生していた。
新システムにも問題点があるはずなのでそれ...続きを読むPosted by ブクログ -
ホラー小説より恐ろしい 。SE必読の快作!- 「みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史」 ★★★★☆
恐ろしい。心底おそろしい。私もシステム開発を仕事として行っているので、こんなプロジェクトに配属されたらダウンする自信がある。
大きく3章で構成されており、1章は新システム「MINORI」の機能と開...続きを読むPosted by ブクログ -
前半の概要説明は少しシステム的な知見のレベルが高め。
その後の過去の大きい失敗要因については、ヒューマンエラーの背景が説明されていて面白い。
次がまだあった、というのも面白い。Posted by ブクログ -
・統合時と震災時の2度の大規模障害と、その再発を2度と起こすまいと意気込んで作られたMINORIの開発経緯がファクトベースで記載された一冊
・過去に当行との接点がある身としても、且つその後再度大規模障害を起こしているのを知りつつも、という2点から、興味深くかつ冷ややかな目線で読み進めた
・旧行の軋轢...続きを読むPosted by ブクログ -
私は当事者ではないけど、下衆なドタバタ劇を期待してしまって手に取った。コンサルの人が書くようなキレイなまとめに感じた。まあ、そんなに生々しくは書けないのかな。
関わった方に、おつかれさまでしたと申し上げたくなる。
仕事って辛いよなあ。Posted by ブクログ