リチャード・プレストンのレビュー一覧
-
本の半分近くをマールブルグやエボラが人間にどれだけ壊滅的なダメージを負わすのかが描かれている。
中央アフリカで始まった奇病、シャルル・モネの崩壊、母体の中で崩壊した嬰児を取り上げたシスター、ドイツでの被害。
ひとたび感染すれば死は免れず、筋肉内臓が溶解して人間スープになって死んでいくという壮絶さ...続きを読むPosted by ブクログ -
これ読むとコロナが全然怖くなくる。
ノンフィクションだから全部リアル、こんな世界が現実に起こる可能性はある。
というかコロナがこのレベルなのかと怯えてたなぁと。
だから今ちょっと拍子抜けしている。
サル痘が酷くなるとこうなるのかなぁ…Posted by ブクログ -
レストン事件で封じ込めが成功したから人的被害がなくて済んだのかもしれない
失敗してたら感染が広がるうちに、マールブルクウイルスや人に害を与えるエボラウイルスのような凶悪なウイルスに変異していたかもしれない
コロナウイルスがどんどん変異しているように
レストン事件だけに限らず、未知の恐ろしいウイルスに...続きを読むPosted by ブクログ -
ナショナル・ジオグラフィックが完全ドラマ化した『ホット・ゾーン』の原著。
1989年。アメリカの首都ワシントンD.C.にほど近いヴァージニア州レストンの研究施設で、フィリピンから輸入されたカニクイザルが大量死した。USAMRIID(アメリカ陸軍感染症医学研究所)は、その死因が当時は致死率90%と言わ...続きを読むPosted by ブクログ -
ノンフィクションなのに描写が劇的で引き込まれる。感染して数日で人体が文字通り崩壊していく様は想像するだけで恐ろしい。だけどそのために広がる範囲が狭いのだそう。
アフリカの洞窟が発生源としたら、自然と触れることの素晴らしさを今までは想像していたけれど、それ以上にまだまだ人が知らない有象無象の何かが自然...続きを読むPosted by ブクログ -
ノンフィクションの、しかも翻訳だったのに、次に何がどう展開していくのか、ハラハラした気持ちで最後まで読みきってしまった。
感染症に関心が高まっている中で、それに対処する人達がどんな考えで何をしているのか、わずかでも分かったような気になれて良かった。
200726Posted by ブクログ -
単行本が流行ってた時はホラーというかグロっぽいと思って読んでなかったのよね。コロナ騒動もあり、文庫化を機に読んでみた。
いやはや、冒頭やっぱり描写キツいやん、グロいやん、と思ったけど、その点だけで言えばそこがピークであとはエボラ封じ込めの人間ドラマよね。とはいえ防護服に穴が見つかった時の恐怖の描写と...続きを読むPosted by ブクログ -
ここ数年でいちばん怖かった本。
まず冒頭の超絶大物2人による推薦コメントで、すでに不穏な予感がした。おそるおそる本編を読み始めると、意外に文体や描写がよく内容に引き込まれる…………と思ったとたん、早くも第1の犠牲者! 彼がエボラウイルスによって、肉体や精神がどのように変容していくかが、まるで著者が罹...続きを読むPosted by ブクログ -
無料で公開されてたのを読んだら、先が気になっちゃって…買ってしまいました。。
前半に紹介される、エボラとマールブルグの犠牲になった数名の記録、ちょうど無料で公開されてた部分がものすごいインパクト。
シチューとかマカロニとかプリンとか、ちょくちょく食べ物に例えられてるのはきついものがあったが…w
日...続きを読むPosted by ブクログ -
捕食者だ。
生き物が病気になり、それを治癒させるのは薬や外科的手術ではない。
病気を治すのは元々ヒトに備わっている様々な免疫系ないしは生の本能、すなわち自己治癒力であって、医療者はそれを促進させる存在に過ぎない。
医療者が自己の万能感や無力感に飲み込まれないために、そして実際、疾病の治療機序は...続きを読むPosted by ブクログ -
いままさに、新型コロナウイルス感染拡大による、史上2度目の緊急事態宣言がなされている。
この書に描かれているのは、新型コロナウイルスがリアルに鼻風邪に見えてしまうほど凶暴なウイルス、エボラと戦った人たちの話である。
レストンでエボラが見つかったことは知っていました。ですが、エボラ・レストンに感染...続きを読むPosted by ブクログ -
エボラシリーズというべきか、マールブルグ、エボラ・スーダン、エボラ・ザイール、エボラ・レストンとの知られざる闘いを描いたノンフィクション。人間には無害だが感染力が非常に高いレストンが突然変異をしてザイールのようになってしまったら本当に恐ろしい...。
レストンでのエボラ制圧作戦はさながら”猿の惑星...続きを読むPosted by ブクログ -
エボラウイルスの発見から拡散、顛末を描いたノンフィクション。
作者の圧倒的なインタビューにより、登場人物のリアリティがすごい。
どんなホラー小説よりも現実的で、怖かった。Posted by ブクログ -
第一部でモネが徐々に「崩壊」していく描写がリアルで震えた。今までバイオホラーは何本か読んできているが、1番ゾクゾクしたかもしれない。
ただ第一部は、時系列や場所が飛び飛びなので、少し分かりづらいかもしれない。
エボラについては聞いたことがあるくらいだったが、これを機に理解を深められて良かった。Posted by ブクログ -
無料公開されていた一章を読んだらもう続きが気になって気になって。購入したら一気に読んでしまった。
一級のドキュメンタリーで、同時に素晴らしいヒューマンドラマだ。ウィルスは地球の自浄作用というよくある台詞をこんなに重みを持って受け止めた事はない。
生物一個体の死は自然の中では、どうしようもなく平等だ。...続きを読むPosted by ブクログ -
大学生時代、映画版を観た気がするけど、内容はほぼ忘却。で、イワケンの解説で、装いも新たに、この時代にこそ再版された本書を、いざ読んでみることに。なるほど、スリリング。コロナ渦で、ウイルスの厄介さを嫌というほど思い知らされている昨今、本書の恐怖は我がこととして感じられる。ただそんな本書ですら、この分量...続きを読むPosted by ブクログ