西岡常一のレビュー一覧

  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    飛鳥時代の木造建築が1400年たった現代でも生き残ってることが何より驚愕で、当時の建築技術が相当にハイレベルだったことが伺える。道具も現代のように便利な物がなかった時代、あんなに複雑な建物を建てていた職人さんがいたのだと思うと畏敬の念を抱く。
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    物事を突き詰めた職人は、自分のエリアだけではなく、世界の見え方が他の人とは違う別の視点・視座を持っているというなんだろう。
    宮大工として、木のこと、建築のことについて、一般の人が思いもよらない奥深い世界の目線を持っていることは、それはそうだろう。
    西岡氏がすごいのは、仏教のこと(これは宮大工で寺社を...続きを読む
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    めちゃくちゃ感動しました。
    最後の宮大工の棟梁と言われた、法隆寺、薬師寺宮大工棟梁の西岡常一さん。
    飾らない語りの中で話される、自然へ敬いや礼儀、仏の心で建立する本当の意味とはなど、読んでいるこちらがピシッと襟を正されるという感じ。
    昔堅気の偏屈爺さんという印象だけれども、人に対してはもちろん、地球...続きを読む
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    何回も再読していきたい。
    今回のまとめは22ページまで

    〈本から〉
    鹿はヒノキが好物
    日本の風土にヒノキは合ってた
    ヒノキのええとこはね、第一番に樹齢が長い
    こんなに長い耐用年数のものはヒノキ以外にはありませんわ。
    わたしどもは木のクセのことを木の心やと言うとります。風をよけて、こっちへねじろうと...続きを読む
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    法隆寺金堂や薬師寺大修理の棟梁を務められた宮大工、西岡常一氏(以下、西岡棟梁)へのインタビューをまとめた本書。
    西岡棟梁の仕事への取り組み方、そして厳しい中にも温かみがあるものの話し方が、奈良の祖父を思い起こさせた。

    建築にそこまで関心があるわけではない、普段DIYをするわけでもない。しかし読書中...続きを読む
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    最後の棟梁とも言われた西岡常一氏の本。木や道具はたまた土、鉄に至るまでの造詣の深さ。法隆寺の宮大工に伝わる口伝。・住む人の心を離れ住居なし・木を買わず山を買え・木の癖組は人の心組・工人の心組は工人への思いやり・百工あれば百念あり。一つにする器量のない者は自分の不徳を知って、棟梁の座をされ・諸々の技法...続きを読む
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    ある経営学の先生が紹介されていたことから手に取った。学ぶことが多すぎる。リーダーシップや組織運営、大工としての仕事に対する誇りとこだわり、自然や環境に対する深い理解等々。機会を見つけて法隆寺や薬師寺、福山の明王院を訪ねたい。写真がカラーでないことが残念であるが、実物を見る際の楽しみとしてとっておこう...続きを読む
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    木に学べ、タイトルの通り。
    法隆寺を見に行きたい。
    飛鳥時代の中門、回廊と、藤原時代の大講堂の違いも自分の目で確認したいな。

    仕事とは「人に仕える」と書く。
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    宮大工の棟梁のインタビュー

    法隆寺と薬師寺を拝観する時に持って行きたい

    「職人の中で達した人が、後世になって芸術家といわれるんで」
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    自分がリーダーシップを発揮しなければならない時にまた読み直したい。そうでなくても、人としての基本を教えてくれる本。

    今時のコメンテーターをやるような先進気鋭な人の本より絶対にスッと入ってくると思う。
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    昭和の名宮大工として名をはせた西岡さんのインタビュー集。さすがにこのレベルの人物ともなれば、大工のこの事だけを考えているわけではない。1000年もつ木造建築をするためにありとあらゆることについて考え、学び、実践されたことが独特の口調で語られ、読むものを引き付ける。 西岡さんが改修したことでも知られる...続きを読む
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    まさに題名の通りの内容。
    読んだらまずは法隆寺に行きたくなる。そして薬師寺。行けないなら、近場の木造の寺院に行きたいと思ってしまう。
    宮大工の仕事や、修繕などの話も語られてるし、寺院の構造、時代ごとの思想や技術、仕事の話も語られていて、内容が濃い。それでいて読みやすい。面白い。
    語られてるのは宮大工...続きを読む
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    高校の教科書で西岡氏の引用が見つけて、また稲盛和夫氏の生き方に紹介されていたので読んだ。

    道具は身体の一部で尊敬し使いこなせなければならない。当然道具は大切にするべで職人にとって命なのだと実感した。

    西岡氏の生き方に感動した。
    もう一度読み直してみたい部分が多くあるので読み直してみたい。今なおメ...続きを読む
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    宮大工の仕事への熱い思いが語られつづられた、奇跡のような一冊。

    木の癖に向き合い、木を生み出す山に向き合う。
    建築に残された昔の大工たちの思いをくみとる。
    棟梁として、人々をまとめることへの思いや覚悟。
    学術や学者には厳しい目をむけ、自らの経験や大工の継承してきた経験こそのみを信じる。

    ひとつひ...続きを読む
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    不思議な本である。
    語り口が 実にうまいのだ。読むというより 声が立ち上がってくる。
    日本には このような すぐれた 職人さんが いたのだ
    と思えるだけでも すごいと思った。

    法隆寺、薬師寺の棟梁。
    そこにある 日本的な哲学の深さに 想いを巡らす。
    千年を思考する ことが出来るとは すごい。
    木と...続きを読む
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    飛鳥時代の建築技術を受け継ぐ宮大工の棟梁が語り下ろした本です。
    大工道具のこと、木のクセのこと、法隆寺・薬師寺のこと・・・
    この本を読んで飛鳥時代の人々をあらためて尊敬したし、木や鉄の奥深さに気が遠くなりました。
    木の生えている方向や風向きを見て建てた後に歪む方向を推測するとか、世界最古の建築...続きを読む
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    -2005.06.27記

    法隆寺金堂の大修理、薬師寺金堂・西塔などの復元を果たし、1995年に惜しくも85歳で死んだ、
    最後の宮大工棟梁・西岡常一が発する言葉は、激しくも簡潔明快に、法隆寺や薬師寺の堂塔伽藍に隠された、古代人の知恵と技法を語りつくす。
    宮大工という謂いそのものが、ぐっと時代を遡る古...続きを読む
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    いつか読みたいと思って購入し、やっと読めた本です。
    西岡常一さんが、宮大工棟梁としての仕事やその心を、味のある語りで易しく丁寧に教えてくれます。
    写真や図も豊富なので専門的な説明にも何とかついていけました。(写真が見にくい箇所もあるけれど)
    多様な大工道具もみどころです。
    法隆寺・薬師寺を訪ね、自分...続きを読む
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    棟梁は木のクセを見抜いて、それを適材適所に使う。
    木のクセは、木の育った環境で決まる。
    建物はそう簡単に立て直すことは出来ない。
    だから、「木を組むためには、まず人の心を組め」という名言は響いた。
    法隆寺を作った宮大工さんは、10年20年先でなく、1000年建ち続けることを目的に建築していたそう。
    ...続きを読む
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    宮大工のレジェンドが語る仕事論。

    法隆寺解体修理の経験から、木のクセは勿論、どの時代の木材なのかを瞬時に見破る能力をもつ。薬師寺再建にあたっては、設計から予算まで全てのプランを策定し、各セクションの頭領たちを自在に動かす。操作系能力者とみた。決して敵に回してはならないタイプ。

    法隆寺・薬師寺に行...続きを読む