石弘之のレビュー一覧

  • 感染症の世界史
    人間と感染症の戦いの歴史を読んだ気持ちになった
    しかもウイルスは人間より有利な状況での

    古くは紀元前のペロポネソス戦争から、戦争が勃発するたびに感染症が流行するという話が興味深かった
    歴史上戦争で死亡した将兵の三分の一から半数は病死だという
  • 噴火と寒冷化の災害史 「火山の冬」がやってくる
    歴史と地学のコラボレーション。多くの歴史の変革は気候変化その多くは火山の噴火であるという。噴火がもたらす寒冷化。それは現在に生きる我々にも無縁ではない。

    東ローマ帝国の滅亡、モンゴル帝国の興隆、フランス革命など歴史と気候変動がリンクしているという。寒冷化による農作物被害が政治改革に繋がっていく。
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  • 感染症の世界史
    コロナ禍における、全国民の必読書。

    複雑なものを、安易に簡略化させず、複雑なままに私たちにインプットさせると筆者の心意気に感謝。

    本書中では、新型コロナウイルス といった、新しい感染症の流行も予期していた。
  • 砂戦争 知られざる資源争奪戦
    知らなかったことばかりで興味深く読めました。
    ここでいう砂は主に建設用コンクリートの材料になる骨材。中国やドバイの建設ラッシュや世界あちこちの都市化によって、コンクリートが枯渇しているらしい。砂マフィアまでいるとのこと。
    砂漠の砂はコンクリートに使えないとのこと。角が丸くてコンクリートに馴染まず、ア...続きを読む
  • 噴火と寒冷化の災害史 「火山の冬」がやってくる
    環境史というのは、一見関係のないような歴史のタテ糸が、環境をヨコ糸にして織られていくのだそうです。なるほど!
    ある火山の影響が世界史のさまざまな出来事を引き起こす。まさに地球は運命共同体なのです。
    新たな視点から歴史を整理することで新しい発見もあります。ワクワク読んでいます。
  • 鉄条網の世界史
    鉄条網の歴史を通してみる世界史の本。

    前情報もなくタイトルに対する興味だけで買って読みましたが、想像以上に深い。
    胸の悪くなるような描写もありましたが、知らないといけないことだった。読んでよかったです。
    最初は農産物や家畜の為に使われていた鉄条網が、やがて戦争の道具となり、人種や民族で人を隔離する...続きを読む
  • 感染症の世界史
    面白かった。コロナ以前に書かれた、感染症の歴史。
    ウイルスの進化は人間の軌跡でもあるのね。
    今、が決して特別ではなく、長く古くから続いている戦いだとわかる本。
    #本 #おすすめ本 #読書 #感染症の世界史
  • 感染症の世界史
    いくつかの感染症をピックアップし、その経緯、ルート、またどんな型があるかの解説がある。
    新興感染症については、だいたいが他の動物経由で人に移り変異するため起こるのが多く、「人と森とがちかくなったこと(人口爆発、土地開発)」、「人と人とが近いこと(都市での密集)」、「人やものの移動が多いこと」から広が...続きを読む
  • 感染症の世界史

    読み易い

    コロナ禍でマスコミやインターネットでのつぎはぎだらけの知見しかなかった者にとっては、参考となる本でした。
    これからの時代では、この本に記載されている感染症に関する内容は、大人としての最低限の知識としなくてはいけないように思います。
  • 砂戦争 知られざる資源争奪戦
    非常に興味深く読むことができた。

    「砂」なんてどこにでもあるじゃないか?
    なぜこれが資源なのだ?

    という興味で読んだのだが、まさに「砂」は「資源」だった。

    我々の町や建物を作るにはコンクリートが必要だ。
    そのコンクリートを作る為には良質な「砂」が必要なのだ。

    「砂」といってもどこにでもある砂...続きを読む
  • 感染症の世界史
    感染症とヒトとの関わりを丁寧かつわかりやすく分析した本。

    これまで知っていた歴史の知識に感染症という線が加わることで、新たな見方ができたのが一番面白かった。例えば、
    ・東西交流は感染症の交流。東から西にペスト、西から東に天然痘やハシカ。欧州のペストの起源は中央アジア。
    ・ペストの人口減で小作の地位...続きを読む
  • 感染症の世界史
    昨今のコロナ騒動で少しは知識をつけようと手に取った一冊。予想以上に読みやすい良書。
    ウイルスの特性や症状・発生源といった専門的な部分と歴史的な背景や社会に与える影響などジャーナリズム的な部分、どちらもうまくまとまっている。そして初めて知る事ばかりで驚かされた。
    人類の歴史はそのままウイルスとの闘いの...続きを読む
  • 鉄条網の世界史
    鉄条網なんてものは、これまで考えたこともなかったが、鉄条網を通して、農地拡大と自然の変化、戦闘の変化や強制収容所など、様々な歴史上の出来事をこれまでとは違った視点から捉えることができた。また著者は世界各国で様々な仕事をしてきたようで、その体験も組み込まれており、読み物としても面白い。
  • 感染症の世界史
    (要約)
    微生物が人や動物などに寄宿し、そこで増殖することを「感染」といい、その結果、宿主におこる病気を「感染症」という。人類はおよそ20万年前に地球上に登場して以来、繰り返し感染症の脅威と闘ってきた。しかし地球上に40億年前から途切れることなく続いてきた微生物からみれば、人間こそがその生存を脅かす...続きを読む
  • 環境再興史 よみがえる日本の自然
    著者は環境問題を長く取材してきた新聞記者。
    鳥島では明治時代にアホウドリの羽毛輸出がさかんになり、警戒心がなく、陸地では不器用に歩くことから容易に撲殺でき、大量に捕獲されて一時は絶滅の危機に陥る。1977年に初めて上陸した東邦大学教授によって、営巣地を増やすためのイソギクの移植など地道な努力により、...続きを読む
  • 環境再興史 よみがえる日本の自然
    絶滅に瀕している生物の保護、繁殖活動も必要ではありますが、そこだけにとらわれていると、
    それを取り巻く生態系の変化により、他の生物への影響や、我々の生活への影響も出てしまいます。
    またどこまで生育数を増やすのか?ただ増やせばいいという問題でもないと思います。
    森林伐採からの保護活動にしても同じことが...続きを読む
  • 噴火と寒冷化の災害史 「火山の冬」がやってくる
    石先生の本は、とれもおもしろくて勉強になる。本書もそう。綿密な調査に基づいているけれど、学術に寄りすぎていなくて読みやすい。
    御年80を過ぎての本だとはビックリ。こういう方には年齢は関係ないな。

    メモ
    ■1707年の宝永地震は推定M8.7の南海トラフ三連動地震。その後富士山が大噴火した。
    ■マグマ...続きを読む
  • 感染症の世界史
    これはおもろい!
    ウィルスに感染することによって哺乳類とかDNAが少し変化し、進化してきたらしい!
    発酵とかも、その一つの現象っぽい
  • 砂戦争 知られざる資源争奪戦
    コンクリートを作る原料として必須の砂を巡る世界的な奪い合いやそれにまつわる犯罪などを解説している。砂と言えば砂漠化の進行を防ぐ話題しか思い付かなかったが、資源としての砂の奪い合いが起きているとは思わず、なかなか衝撃を受けた。ちなみに砂漠の砂では角が取れ過ぎていてコンクリートの材料にはなれず、形が色々...続きを読む
  • 感染症の世界史
    相当に膨大な領域を広く、そして網羅的に解説をしています。インフルエンザ、結核、エイズ、エボラウイルスなどなど。。。。。 知っている知識もありましたが多くは新しい知識となりました。コロナ前の出版ですが、新しいパンデミックが中国から起きることを予想しています。見識の深さに感動です!興味がある方は感染症と...続きを読む