立花隆のレビュー一覧
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実際に宇宙に行った宇宙飛行士のその後を取材したルポ。宇宙飛行士の心境や価値観、神への考え方の変容などが丁寧に書かれている。
ここでは14人の宇宙飛行士がそれぞれの体験を語っているけど、地球軌道を周回した人、宇宙遊泳した人、月の軌道を回った人、そして月の上に立った人でもまた体験は異なっている。ただ、...続きを読むPosted by ブクログ -
宇宙体験をした飛行士が、地球に帰ってきた後、神が隣にいるようだとか、導かれた感覚など、地球ではあり得ない体験をするらしい。ただ、こういう体験をするかどうかはいくつかの条件が揃うことが必要で、単にロケットで飛行するだけでなく、宇宙空間で浮遊したり、地球軌道を外れて月まで到達したり、数分から数十分の考え...続きを読むPosted by ブクログ
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立花隆氏の処女作らしいが、傑作だった。
科学の思考は、対象に潜む雑情報を処理して、純粋なカタチにして捉えるというものだ。
一方で本書での思考法というのは、雑なものを、一歩上位に立って見つめ、最上流から最下流までの情報や生態系をいったんすべて記述することで理解する、とても雑然とした複雑なシステムの大枠...続きを読むPosted by ブクログ -
1971年に出版された本とは思えない。人類の進むであろう道を生態学の観点からものの見事に言い当てている。立花隆、恐るべし。いよいよ地球環境が異常になっている昨今において、一人ひとりが地球規模で物事を考えることができるかどうか、全員は無理だろうが、自分自身はそうありたい。Posted by ブクログ
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政治的視点、宗教的視点、ビジネス、科学、感情、、、様々な視点の考え方を一読できて、何度も読み返したい1冊。
感覚として捉えられるのは目の前のものだけであるけれど、
宇宙という(現在分かっている限りで)果てしない空間で実際に感覚として捉えた先人たちのおかげで視点はいくらでも変えられると思った。
同...続きを読むPosted by ブクログ -
数年間かけて、世界最高クラスの天才があらゆる準備を行っても、残り数分で死ぬ状況に落とし込まれる宇宙開発のリアルを体感できる
その天才が、何十人も束になって宇宙物理学的なものとコンピュータを駆使して、何とか成功に持ち込んでいると考えるとイーロンとかJAXAに対して、結果だけみて感想を言う愚かさを感じる...続きを読むPosted by ブクログ -
他の方が指摘している通り、著作や言動の編纂書なので、タイトルに惹かれた人が求めるようなテーマで一貫した主張や考察が記されたものではありません。
私自身そういった類の書籍を避けている中で、本書を店頭で衝動買いした結果、若干の後悔を引きずったまま本書を読み始めることとなりました。
しかし、内容に関し...続きを読むPosted by ブクログ -
歴史を見る視点、事実を積み重ねリアリズムに徹すること。集団催眠に陥らないよう市民として自分の頭で考えること。現代史を学ぶ重要性。リーダーの資質。様々な示唆に富む本。Posted by ブクログ
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結局生きるためとしか言いようがないてのはその通り。結局人生は旅で、旅の本質は計算になじまないような出会いというところ救われた。がむしゃらは仲間を呼ぶにも。Posted by ブクログ
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思い込みしていることが多いけど、実は思ってたことは違うことも多いという言葉が印象に残った。あまり考えすぎないことも大切なのかなと思った。失敗もたくさん待ってるけど、失敗から成長することも大事と改めて思った。地政学や宗教など教養も身につけないと海外では活躍することも難しいとあったのでまず地政学を勉強し...続きを読むPosted by ブクログ
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知の巨人 立花氏の事実上の処女作とある
その結論は、「自然をもっと恐れよ、畏怖すべきものとして」である
気になった点は以下です。
・生態学の極意は、自然に従って、自然の組織を利用して料理すること。人類はその極意に従っていない。
・生態学的思考に反する行動は必ず失敗する
・工業社会とポスト工業...続きを読むPosted by ブクログ -
分量は199ページと多くなく、読みやすい文章のため、スラスラあっという間に読め、人間誰しもが悩んだことがあるであろう「死」や「生」について、知の巨人から前向きな考えを得ることができる。
特に、"第4章 人はどう生きるのか?"には、人生を無駄にせず、謳歌するためのヒントが熱い言葉と共にたくさん散りば...続きを読むPosted by ブクログ -
4月30日にNHKスペシャル「立花隆 最後の旅~知の巨人は何を遺したのか~」を見た。それは立花隆が死んで1年経ったドキュメントだった。最後の終い方には、立花隆らしいと思った。「本は全て古本屋へ。遺体はゴミとして捨ててくれ」ということだった。その中で、立花隆が「見当識」(自分たちは何者か。どこからきて...続きを読むPosted by ブクログ
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立花隆の本は、実はあまり読んだことがないのですが、この本を読んで、彼が知の巨人と言われた理由が少しわかった気がします。
たとえば、単に知識があるだけでなく、様々な言語に通じており、いろんな言語を通じて知識を得てきたことや、世界の動きについても、人から見聞きしたのではなく、実際に現場で見てきていること...続きを読むPosted by ブクログ