最初は表紙の通りエロい展開目的で買ったのですが、1冊目からそんなことが気にならなくなるほどの種族・生態の考察要素。
主人公は科学専攻の学生で、異種族ハーレムをもくろむおバカな学生です。
叶うはずのない夢でしたが、全く唐突に異世界に飛ばされることで現実味を帯びてきます。
そこから無双してハーレム
...続きを読むを作るのが異世界ものあるあるなのですが、異世界では魔法やスキルも無く、電気や蒸気の力を使うと何故かモンスターに滅ぼされるという縛りプレイ。
主人公は科学の知識や、初歩的な力学の組み合わせを使って、少しずつ信頼を勝ち取っていきます。
似たような漫画はありますが、あちらは特に詳細が無くポンポコ化学が進むのに対し、こちらは1ページ丸々使って武器や文化についての考察を書いてますので、私としてはリアリティがあって好きです。(と言っても異世界という時点でファンタジーですが(笑)
また、時々のイベントも中々ハードなものが多くて、村の食料を盗んだ異種族との間に立って和解の道を探したり、敵対種族(文化が明確に人類の敵たりうる種族)が滅ぼされようとしている中で生存の道を探ったり、クラーケンに襲われる村を助けるなどハードモード。
特殊な力は無いので、生き死にが明確に描かれますし、結構グロい描写もあります。
また、ハーレムなのでエロい描写ももちろんあり、ほんと見る人を選ぶ作品です。
それでも、種族ごとに練られた文化や生態の考察は学術として勉強になる訳では無いですが、考え方としてほんと面白い。
はいはいご都合主義ですねで止まってしまったらそれまでなのですが、そこを超えて読んでみると本当に有りうる話ではないかと思えてきます。
特に「人間病」や「一夫一妻、一夫多妻」に関するところなど、読んでて見え方が変わる気持ちがしました。
興味がある方は、買われて損はないと思う作品です。何度も読み返せます。