フェリックス・マーティンのレビュー一覧

  • 21世紀の貨幣論
    マネーとは何か?に対して興味深いインサイトを感じる一冊。市場部門に近い経験かつ経済に深い興味がないと読むのはちとしんどいかも。
  • 21世紀の貨幣論
    物々交換からマネーの誕生してきたというのは間違った理解なのだそうです。
    信用に関するはじめの章と後半のロンバート街の話は面白かった。
    中世ヨーロッパの話は関心なし
  • 21世紀の貨幣論
    貨幣は自然発生的に生まれたものではなく、社会的な技術である。その標準を決めるのは社会であるはずだが、ジョンロックのところで経済学は道を誤った。貨幣経済において銀行の果たしてきた役割は殊更に多く、モラルハザードを防ぐためにどのような規制を作るかなどは大いに議論になってきた。解決策としてナローバンクが挙...続きを読む
  • 21世紀の貨幣論
    古代文明以来の経済・金融システムの概要や経緯をうまくまとめており、自由資本主義経済が支配する現代システムの問題点にまで至る内容。 各論も総論も扱って多くの章がテーマごとに連なっていく内容のため読み物としても面白かった。
    経済学や金融会社が欠陥だらけである理由が良くわかる。
    度重なる金融危機のリスクを...続きを読む
  • 21世紀の貨幣論
    1)経済学科出身だしビジネススクールでも経済学は履修した。けど世の中の出来事を見てると納得いかない。そんな僕に間違いなく必要な本。
    2)まだ十分には咀嚼できていない。時間をとって振り返らないと。経済学とファイナンスにはお互いが欠けている?そんなの薄々分かってたけどさ。数式ではなく歴史と思想の流れでそ...続きを読む
  • 21世紀の貨幣論
    ジャレドダイアモンド級の「知的衝撃」と、帯にある通り、壮大かつ独創的なストーリーで一気に読みきった。
    この本から学んだ今後の課題についての個人的なまとめが以下である。
    ①貨幣はそれ自体に価値のある商品ではなく、譲渡可能な信用である、という概念を理解すること。経済学の主流である新古典派に対し、もう一度...続きを読む
  • 21世紀の貨幣論
    ピケティはまだ読んではない。
    でもこのマーティンの「マネー」とはなにか、原史を辿り、その根幹的な意味を「交換可能な信用」とした。
    互いに余剰なものを物々交換するための道具ではなかった、という事実に目から鱗だった。
    現代の膨大になり、世界金融を左右するプライベートマネーをどのようにコントロールするべき...続きを読む
  • 21世紀の貨幣論
    マネー基本要素に、抽象的な価値単位の提供があるが、今の経済システムでは幸せ、豊かさ、自由、公平さを生み出せない。価値の天秤の支点を動かし、信用保証対象の銀行機能を制限して、マネーを構造改革すべし。

    きちんと理解はしきれていませんが、格差が進むと言われるこれからの世の中に、ひとすじの希望が見えるよう...続きを読む
  • 21世紀の貨幣論
    お金とは何か?マネーとは何か?交換手段ではない!モノではない、社会的技術である。実はこの本質がずれていると、その後の経済政策や金融政策の評価が全く変わってくることがわかります!今、私たち日本でもインフレ目標を掲げて進んていることについても、見方が変わってくると思いました。そして何より一人一人のお金に...続きを読む
  • 21世紀の貨幣論
    あまりに身近であったために、まったく意識していなかったが、このようにあらためて語られると、マネーとは不思議なものだ。
    自分が子供の頃は、大人は何でもお見通し、というか何でも理解している、わかっているものだと思っていたが、働いて20年経った今、世の中誰しも分からない事だらけで、こんなにも微妙な偶然で事...続きを読む
  • 21世紀の貨幣論
    本の帯に「桁外れの知的衝撃! ジャレッド・ダイアモンド級!」と書かれている。「ジャレッド・ダイアモンド」が大きく、「級!」があえて小さく書かれている。最初はジャレッド・ダイアモンドが絶賛でもしたかと思ったが、なんだか関係なさそうで、いくら日本だから本人が見ないし、主観だからいいとか言ってもその行為は...続きを読む
  • 21世紀の貨幣論
    翻訳が今ひとつかも知れない。平易な日本語だけど、今一つ論理が追いきれない。原文の問題かも知れないのですが。