西寺郷太のレビュー一覧

  • プリンス論
    最高の案内書だと思います!
    何よりプリンスへの尊敬と愛情が行間から溢れているので読んでて心地好いです。
    より深くプリンスを感じたい方に。
  • プリンス論
    さすが西寺郷太さん、プリンスに愛情たっぷり。自分の言葉で適切に解説していて後追いでプリンスに関心を持つ者にとっての完璧な指南書。小学生の時に興味を持つことすらいけないことと感じつつ、岡村靖幸を隠れ蓑にしていつかは…と思っているうちに亡くなってしまったプリンス。こんなにマルチな才能だったとはね。
  • プリンス論
    著者も書いてるとおり、プリンスは多作家なのでディスコグラフィーを追うのがデビュー後のバイオグラフィーに近い。自分が全てのオフィシャルアルバムを持っていることが確認できて一安心。奇をてらわずプリンス初心者向けの最新情報も入った好作。
     ミネソタ州ミネアポリスの80年初頭の黒人比率は3%で(現在はアメリ...続きを読む
  • プリンス論
    プリンス入門書として最良。曲のテンポから分析したりとエピソードだけの本では無い。
    個人的には自分の大好きな曲「クリスタルボール」を熱く推してくれた事に大感謝。
  • プリンス論
    これは決してプリンス追悼本ではない。プリンスがまだ生きていた時に出版され、その直後に本人が急死したのだ。結論から書くと、自分のようなライトなファンにとっては、こういう本を求めていた!というドンピシャの内容。プリンスの全体像、アルバムディスクガイドとしても大変優れている。早速これを片手にプリンスを聴き...続きを読む
  • プリンス論
    「ファンからその活動をサポートしたいと思われること。それがプロになる、ということだ。これはミュージシャンに限らないことではないだろうか。例えばラーメン屋さんでも、サッカー選手でも、予備校の先生でも、お医者さんでもいい。特殊な技能によってあなたにその分野に専念して欲しい、と他人から願われること。それが...続きを読む
  • プリンス論
    西寺郷太氏が影響を受けたマイケル・ジャクソン、ワム、そして今回のテーマであるプリンスについて彼の圧倒的な知識と自らミュージシャンであるという同業種であることからわかる凄さを名前しか知らないような(音楽はなんとなく聴いたことはあるが詳しくない)人たちでも生まれてからデビューし現在に至るまでをわかりやす...続きを読む
  • ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い
    最高に興奮する本だ。

    特に80年代前半のヒット曲が好きな人は最高に楽しめる内容です。

    当時を全く知らなくても、
    とんでもなく大きな計画が実行され、成功した様を追体験できます。

    スターと、大スター、と大御所しかいない風景。
    数多く魅力的なエピソード。

    有名で知っている話もありますが
    初めて読む...続きを読む
  • 噂のメロディ・メイカー
    音楽フリークのみならず、80年代カルチャーの洗礼を受けた人たちすべてに読んで欲しい佳作。文句のない5ツ星。
    まさかあのヒットチューンに日本のゴーストライターが存在していたとは。その真偽を追う旅の長さと興味深さに何度も感嘆してしまいそうになった。
    ポップすぎるゆえ少し軽んじていた印象のあった「ワム!」...続きを読む
  • 噂のメロディ・メイカー
    メルマ旬報の連載で毎号読んでいたものが一冊に綴られている。連載から郷太さんが削りさらに増やしたこの完全版というべきこの小説はノンフィクション的なものをあえて小説として描くことで多重性を持ちえている。この多重性≒多層であることとは郷太さん自身が主人公でありワムのゴーストライターをしていた日本人がいると...続きを読む
  • 90’s ナインティーズ
    青春ものの少し青くさい感じも90年代後半の空気感にぴったり。時折り差し込まれる時事ネタが、同時代を生きた人達の心をくすぐる。野茂はパイオニアになったし、メジャーでも背番号51はイチローのものに。マイケルも筒美京平もなくなってしまったな。
  • 90’s ナインティーズ
    ・自分はここにいなかった人間だが、確かにこの時代はあった。確かなこの時代の空気がここにあった。
    ・特にSTARWAGON。インディーズ時代の一枚は自分も心の一枚。繰り返し聞いた。まさか西寺さんとそんな関係にあったとは全然知らなかった。その別れも含めて胸にズシンと来るものがあった。あのアルバムっぽいな...続きを読む
  • プリンス論
    著者のプリンス愛に溢れた一冊。
    個人的にもプリンスは大好きで、今までいったライブで一番良かったと思っている。
    それだけに2016年の突然の訃報は衝撃だった。
    著者である西寺郷太氏も、この本が発売された数ヶ月後に衝撃の訃報を耳にするとは思わなかっただろうな。
  • プリンス論
    NONA REEVESのフロントマンであり、かつ作曲家・プロデューサーとしても活躍するポップス職人の西寺郷太が、80年代アメリカ音楽に関する愛情と優れた批評眼をもとに書き下ろしたプリンスの生涯とその音楽性についての論考。

    基本はクロノロジカルにデビュー時から2015年(この本が出た翌年、プリンスは...続きを読む
  • 90’s ナインティーズ
    NONA REEVESのフロントマンであり、優れたポップスメイカーとして作曲家活動も行い、かつマイケル・ジャクソンやプリンスの音楽評論でも知られる著者が、アーティストとしてのデビューを目指してもがいた90年代を描いた自伝的小説。

    自らの才能を信じつつ、ひたすらデモテープを作り、信頼できるバンドメン...続きを読む
  • プリンス論
    自分が洋楽ドップリだった高校大学時代。「1999」〜「グラフィティーブリッジ」辺りまではカセットテープが伸びるほど聴きました。特に「parade」は曲数も構成も私にとって完璧。
    でも、流石に殿下の全キャリアにはついて行けず、久しく追うこともありませんでした。
    殿下が鬼籍に入り、ラジオ「アト6」で西寺...続きを読む
  • プリンス論
    カセット→CD→MD→データ→ストリーミングの全てが
    青春時代の私は、
    データ期にプリンスに出会い、プリンスだと「知らずに」ただ踊り狂っていました。
    そんな私は今レコード期にいます。

    「アルバムって覚えてる?」
    の言葉にあるよう、今の私は単一的に作品を選び取るのではなく丸ごと向き合うことが楽しくな...続きを読む
  • プリンス論
    さらりと読めるが深みというか凄みがあった。

    著者と同じく、自分も初めて聞いたのはパープルレイン前で、自分の場合は『controversy(1981)』がもらったテープに入ってた。

    テープには何も書かれていなかったので、それがプリンスの曲だと知るのはずっと後のことで、著者のようにプリンスを追いかけ...続きを読む
  • ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い
    奇跡的なひと晩は、どういう文脈で訪れたか?

    音楽の内側では白人と黒人の差が小さくなった現在(外側はまだ余裕で修羅の国)。そこに至る過程となった時代。

    プレスリーから80年代までを俯瞰し、80年代にあるケタ違いのピークを迎え、そしてそれが作り手としても聴き手としても過大な消費となり、"we ar...続きを読む
  • プリンス論
    2015年グラミー賞授賞式「最優秀アルバム賞」プレゼンテーターとしてのスピーチ …「 『アルバム』って覚えてる?」「アルバムは、今も、重要だ。」「本や、黒人の命と同じように。アルバムは、今も重要だ。今夜も、これからも…。年間最優秀アルバムです。」かっけー!