赤染晶子のレビュー一覧
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ナチスの政権下で奪われてしまった名前たち、そんな中でアンネ・フランクは決して彼女の名前を失わなかった。
異なるものとして排除されてしまうという歴史は繰り返されていると思う。そんな世界でどのように生きていくのかを再度考えるような作品だった。Posted by ブクログ -
とても読みやすい。私小説風であり、歴史小説風であり、哲学書風であり、人情噺風でもあり、ライトノベルロマンス風でありながら軽快な語り口にあっという間に飲み込まれてしまう。そして最後に残る重いテーマの余韻。なるほど芥川賞に相応しい傑作小説だと思う。Posted by ブクログ
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微妙に張り巡らせられた緊迫感と、平の文でたまに登場するおふざけのギャップがとても良かった。読みながら笑ってしまった。
物事を自分の見みたい一側面だけで判断するのは良くないなPosted by ブクログ -
文体がミュージカルみたいで何か面白かった。
舞台は現代の外語大ですが、女子大生達は古き良き大正時代のハイカラな女学生を思わせます。
しかし、お人形を持ち歩くドイツ語学教授(中年男性)ってどうなんだろう(笑Posted by ブクログ -
文体がリズミカルで
登場人物も面白いので
さくさく読めてしまったが…
ラストに近づくにつれ
?????
読み返したけど、
???
だけど
疑問とは違う何かが残る。
乙女たちの習性がやっぱり嫌になる。
乙女をやめて良かったと思う。Posted by ブクログ