エドワード・ルトワックのレビュー一覧

  • 日本4.0 国家戦略の新しいリアル
    2018年トランプ政権下で出版された軍事専門家による国家戦略論

    日本の高度な戦略文化論から入る

     1.0 江戸システム 幕藩体制をもって敵を消失させる戦略論
     2.0 明治システム 西洋近代から日本を防衛し、近代化を達成した戦略
     3.0 戦後システム 防衛費をGNPの1%に抑えながら経済大国に...続きを読む
  • 日本4.0 国家戦略の新しいリアル
    日本のやるべきことはよくわかる。それをやっていないこともよくわかる。どうすれば良いかは読書が考えるほかない。
  • ラストエンペラー習近平
    字数は少ないが内容は豊富な本。
    2021年現在の国際環境は、日本にとってかなり有利になっている。チャイナ4.0の戦狼外交はチャイナ2.0の悪化版。世界的に反中ムードが高まっている。シーパワー=海軍力、マリタイムパワー=海洋力で、これは中国の理解していない同盟の戦略。
    人材が常に入れ替わるため、ジェッ...続きを読む
  • ラストエンペラー習近平
     予想以上におもしろい本でした。現代中国については、とにかく猛烈な経済成長をしているので、経済力で世界第一位となるのは時間の問題なので、習近平の支配が成功していると考えたくなります。彼は政敵になる可能性のある共産党員幹部たちなんと153万7000人を虐殺や投獄によって一掃し、憲法改正までして終身国家...続きを読む
  • 日本4.0 国家戦略の新しいリアル
    ルトワックの日本への指南書(前半)とグローバルな情勢分析。

    題名の日本4.0とは、日本の戦略文化について、内戦を一掃した徳川幕府を1.0、西欧の帝国主義に飲み込まれないための明治政府の近代化政策が2.0、戦後の軍事面での弱体を日米安保に依存して経済に全力集中した3.0と整理する。その上で、3.0の...続きを読む
  • 戦争にチャンスを与えよ

    ビザンツ帝国の戦略

    一部ご紹介します。
    ・すべての考えられる状況において、可能な限り戦争を回避する。しかし、いつ何時戦争が勃発しても大丈夫なように行動する。
    訓練を怠らないこと。常に戦闘準備を整えておくこと。
    戦争準備の最大の目的は、戦争開始を余儀なくされる確率を減らすことにある。
    ・敵とその考え方に関する情報...続きを読む
  • ルトワックの日本改造論
    第一にやるべき事は子供を増やす事だ、というのが僕の持論とあっていて共感しました。
    ww2後のオランダとドイツの関係と、韓国と日本の関係、面白え。
  • 戦争にチャンスを与えよ
    人道介入が戦争を長引かせてしまっているのが現実だった。
    どの国も人も様々な違いが必ずある。第三者はともかく、当事者同士が互いに無関係でいられる社会ではないので、干渉することなくやっていくことは難しい。
  • 中国4.0 暴発する中華帝国
    企業間や人間関係にも使えそう、なるほどと思ったことのいくつかを。

    「国の規模が大きいほど外国への理解度は低くなる」
    企業でも同じことが言えると。

    「大国は小国に勝てない」
    他国連携要素が生じてしまう。

    国家そのものの性質、国体を見抜き理解し、どう取り扱うかが重要。

    代表的なアメリカ人は「人類...続きを読む
  • 中国4.0 暴発する中華帝国
    稀代の戦略家と呼ばれる著者による中国論。
    以下、本書より。

    【日本政府への提言】
    (2016年3月20日発行)
    最後に現在の安倍首相や日本の対外政策担当者に向けて注意を喚起して、本書の結びとしたい。
    「慎重で忍耐強い対応」というのは、通常はほぼ全ての国に対して勧められるもの。
    だが、私がここで強調...続きを読む
  • 日本4.0 国家戦略の新しいリアル

    外敵に備えるために

    気になったところを一部、紹介します。

    ・勝つためには、あらゆる手段でサプライズを狙う必要がある。戦争の目的は「勝つこと」であり、「ルールを守る」ことではないからだ。それ故、機動の仕方だけでなく、メンタル面での柔軟性を身に付けねばならない。

    ・本当に実力のある軍隊は、全てを完璧に観客に見せ...続きを読む
  • 中国4.0 暴発する中華帝国
    独自の戦略論を持つ著者による、中国の対外戦略の推移とその問題点の指摘。及び、それに対して日本がどう対処すべきかの提案。
    まあ、インタビューを元にまとめた物だけあって、サクサク読める(読めた)
    中国に関しては「明日どうなるかわからない。何の担保も無い」以上、何らかの方針を立ててそれに基づいてこちら(日...続きを読む
  • 中国4.0 暴発する中華帝国
    大国は小国に勝てない、常識的な国から自身の力を過信した国へ変わり続ける中国に対し、日本がどう対応するか。極めて受動的に封じ込めるというのは論理的には分かるが、世間には納得してもらえないだろう。
  • エドワード・ルトワックの戦略論
    ルトワックの戦略論。戦略の逆説的論理が主題。対立する意志の間で生じる動的な競争が逆説的論理の源泉。魚雷艇や対戦車ミサイルの逆説。戦略のレベルには技術、戦術、戦略、大戦略とあり、それが垂直的な側面をなしている。一方で大戦略は階層として最上ながら幅広い裾野を持っていて、それが水平的な側面をなしている。ロ...続きを読む
  • 中国4.0 暴発する中華帝国
    来日のたびにインタビューしたものをまとめた本。
    中国の対外的な路線を2000年以降の中国1.0(平和的台頭)、2009年からの中国2.0(対外強硬)、2014年秋からの中国3.0(選択的攻撃)に分類し解説。
    戦術的大成功が戦略的失敗となった1941年の日本や2003年のアメリカ、フィードバックシステ...続きを読む
  • 中国4.0 暴発する中華帝国

    読んで良かったです

    スタンダードジャーナルで本書を知って読み始めました。
    とても面白い視点でとらえた考え方が多く、イロイロと応用出来そうです。
  • 中国4.0 暴発する中華帝国
    とてもわかりやすい現代中国論。大国は小国に勝てないという説を基に理論が進んでいくがとてもわかりやすい。中国の横暴に恐れていたけど、中国の内情を知れば弱気になる必要はないなと思った。
  • 中国4.0 暴発する中華帝国
    2015年に習近平が訪米の時にオバマに提案した「新型大国関係」つまり「G2」提案は、日本のマスコミでは、日本は米中の挟間に取り残されるような取り上げ方をした。
    本書によると、この習近平の「G2」提案は、キッシンジャーのアイデアで、しかも彼はアメリカの中で「G2」を信じている唯一のアメリカ人と喝破して...続きを読む
  • 中国4.0 暴発する中華帝国
    中国を戦略的な視点から視ていることで、
    中国の違った姿が 浮き彫りになる。
    このルトワックという人は、スゴイな。
    【エドワードルトワックの戦略論】

    習近平が 『核心的リーダー』として登場している。
    その意味を知るものはなく、
    それを決めることができるのは、
    習近平だけと言う中国の現実。

    2000...続きを読む
  • エドワード・ルトワックの戦略論
     現代の戦略研究の第一人者の一人である著者の和訳本で2014年に発行されているが、もともとは1987年原本出版であり、和訳が遅すぎよう。内容が難しいこともあるが、欧州各国はもちろん中国韓国よりも遅いのは、このような戦略研究者が防衛省や自衛隊に限られているというお寒い状況のせいだと思う。
     副題の戦争...続きを読む