坂本葵のレビュー一覧

  • 吉祥寺の百日恋
    人間のまねごとのような社会を造り上げている猫達の話です。
    よくある賭けのつもりが本当の愛に・・・という話かと思っていたので結末に驚きました。
    何て言うか・・・錫乃介がかわいそすぎる。
    読むのを後悔するほど落ち込みました。

    でも世界観は好きです。シリーズ化して欲しい。
  • 食魔 谷崎潤一郎
    落語が業の肯定なら、文学は倒錯の肯定。このことを執拗に教えてくれたのは谷崎潤一郎。この文豪の描く妖しくも奥深い文学に描かれる食の描写は、小洒落たグルメなんていう生易しいものではなく、まぎれもなく「倒錯した悪食」そのものである。

    本書は「痴人の愛」のナオミが日にビフテキ3皿を平気で平らげるように、食...続きを読む
  • 食魔 谷崎潤一郎
    谷崎の著書を読んでいると元気がでてくる。食欲、性欲、いろんな欲が刺激され、何かやりたくなってくる。そんな谷崎自身が比類なき快楽主義者だったからこそ、数々の著作物がなまなましく、生き生きとしている。全集が欲しくなった。
  • 吉祥寺の百日恋
    なにこれ。女ったらしの男や冷徹な女の話だと思って油断していたらラストで物凄いダメージ。なにこれ。なにこれ。ちょっと…あんまりだわ。
  • 食魔 谷崎潤一郎
    谷崎潤一郎も味の素党の人だったのですね!
    食欲と性欲が裏表のように絡み合う谷崎作品、作品への反映っぷりも面白いですが、谷崎本人の戦争中だろうと体を壊そうと、ひたすら食べる事に執着した生き様が凄いです。
  • 食魔 谷崎潤一郎
    文豪、谷崎潤一郎が、実は自ら”食魔”と名乗っていた、その辺のあれやこれやを1冊の書籍化したもの。
    御免なさい、純文学は苦手で殆ど読んでません。
    ”細雪”くらいしか知りませんでした。
    幼少の頃からの食体験・周辺環境の大きな変動から、”グルメ”ではなく、純粋に”食べる”ことに偏執した谷崎に関して、様々な...続きを読む
  • 吉祥寺の百日恋
    評価が分かれそうだけど、雰囲気を楽しむものと思えばイケる。昼ドラ風。

    犬嗜好(シノフィリア)だの猫狂い(フェリノフィリア)だの、作者のHPにも詳しい設定がイラスト付で紹介されてました。

    美味しいものの描写がいっぱいあるので、それだけで幸せになります。(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜