イシデ電のレビュー一覧

うちの飼い猫が病でまもなく死を迎えようとしている頃、情報を手あたり次第探しているところに偶然Web上で発見。猫が激しい痙攣をのち迎える死の描写が強烈で、病死は静かに逝くものという先入観が覆った。
うちの猫もひょっとしたらと予感を覚えたところ果たしてポッケと同じ様子をたどるように息を引き取ってしまい。...続きを読む飼い主の嘆き方も自分とまったく同じで心に強く刺さりかつ染み入った。
他人とは思えない縁を感じ、あらためて紙の本を購入したものの、該当ページを開くと涙があふれて正視できず開いては閉じるを繰り返している。
病死の猫が息を引き取る瞬間と飼い主の姿をこんなに激しく描いた漫画はこれ以外見たことはない。

ポッケとピップの愛しい姿を通じて、私も愛した猫を思い出す。楽しかった日常も、病気が見つかって段々と弱っていくなかで一生懸命生ききった時間も。
留めたいのにどうしても薄れていく記憶が悔しい。
でもこの作品を読んで（Twitterから、単行本）、確かに一緒に生きたんだ、と思えた。
きれいごと、じゃない、...続きを読む尊い記憶を、イシデ電さんは伝えてくれると思う。
そう思ったのは私の勝手な感じ方だけど
ポッケ、イシデ電さん、ありがとう。

Twitterで追ってたが、とても心動かされて、
手元に置いておきたいと思い、久しぶりに紙で漫画を購入した。

前後に書き下ろしが加わり、より一層深みが増した。
動物を飼う覚悟、育て、介護し、看取るまでの責任。
でもそれを上回る、動物から得る感情や温かさ。

猫は人の気持ちを一方通行で受け止めてくれてるンだなあ。
猫の気持ちが分かるのはいい事なんだろうか。

難しいけど、読んで損は無いぞ。

全ワシが泣いた。
目を背けたくなるけど、ちゃんと考えて準備しておかなければならない寂しい現実と向き合う、寂しさの中でも次の一歩を踏み出すための良作品。
素敵な思い出は永遠に。

注 : この漫画のランキングにつきましては、“ 私という猫シリーズ( 全3巻 ) ”の全巻をひとまとめで“ 自分ベスト20( 漫画 ) ”に入ります。

注 : この漫画のランキングにつきましては、“ 私という猫シリーズ( 全3巻 ) ”の全巻をひとまとめで“ 自分ベスト20( 漫画 ) ”に入ります。

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まずは

｢イシデ先生！！チャンと一件目で買えましたよ！！｣


って、広島で一番デカい本屋でしたが、五冊くらい平積みされてましたな。
さて、今回も猫物。猫を通したオムニバスか、人を通して猫を描いているのか、悩ましいな。ストーリー毎でペンタッチを変えてるんだが、最後の1話の手の込みようが、｢思い出が...続きを読むリアルに引き戻されて、胸が熱くなる｣演出になってて、物語として面白いんだが、物悲しい映画を観たあとの気持ちになるよ、ちくしょう。

「猫」や「ボーイ」を読んだ後だと、たいへんやわらかな作品になっているなぁ……と思いつつ、たのしいです。内容的には星4つくらいなのですが、レシピ（というより、思考法？）が非常に僕には実用的だったので、おまけ……！

お気に入りのシリーズだったけど、終わっちゃった。きちっと着地してるから、幸せなのかな。
歳を取ると子供が可愛く動く漫画に目が無くなるのな。

何気なく買ったのだが、すこぶる面白い。ブラックあり、いい話ありのオムニバス１２話。主婦でない人が読んでも楽しめます。

内容はやや、塩味が効きすぎな感はあったが、恋愛漫画としては結構なパンチがある
地味じゃないが、派手でもない絵柄でストーリーが進んでいくので読みやすさもある
とんでもなくヘヴィーな過去を背負いながらも、今を堂々と生き、眩しいであろう未来を見据えている餅巣菓さん、そんな彼女に好意を向けられている相手が、...続きを読むルックスは今イチ、仕事の腕もある訳じゃない、「優しい」と表現すれば聞こえが良い生温い性格、そんで、男として決めるべきところで決めきれないって言う欠点がいつまで経っても矯正されない香田の個性で、見事にバランスが取れている
紆余曲折があって至ったラストが、読み手が拍手喝さいしたくなるハッピーエンドだったのも、個人的にポイントが高い
ちなみに、帯で星を一つ追加している
イシデ先生は今んトコ、ＹＪで短期集中連載をやって欲しい漫画家の一人
個人的に推しの話は、第三話

猫という生き方。命とは、親とは、育てるということ。いろんな事がギュっとつまった作品。猫の描写は以前から上手いのだけど、猫の高速戦闘をここまで描いた人も珍しいのじゃないだろうか。web版でも読ませてもらっていたのだが、サイズの大小よりヤッパリメクリはひつようだな。

しかし、最終話の壮絶さは流石。白黒...続きを読むで表現された紙面が赤赤と鮮烈な画像に見えてくる。我らの隣人の一人。猫という生き方を考えさせられる。猫好きにも、そうでない人も、生き方に悩んでいる人は読んでみた方が良いな。

ちなみに、地元でも有数の品揃えの店で最後の一冊だったので手に入りにくいかも。

家事のモチベーションを上げようと思い購入。最初の二話、特に一話目を読んだ時は購入失敗したかなと後悔するほど
ブラックなお話でしたが、そのあとの話は面白かったし具体的な家事技まであってノウハウ本的ですらありました。一話ずつでも楽しめるし通しても楽しめる。一巻となっているので二巻を楽しみに待ってます。

前作とはうってかわって、無慈悲な現実と、前作より更に野良猫に対して想いを馳せる内容。
特に猫が好きではない自分は、見る目が変わったように思う。

イシデ電の猫マンガ。劇画的な視点で「飼い慣らされない野性」としての野良猫を題材にしている。

たとえば野良猫の避妊去勢を猫の視点から「自由を奪うもの」と表現する描写や、虐待する人間に出会うエピソードなどは、既存の同ジャンル作品にはほとんど類例をみかけない。

全体的に、動物の世界に外部から干渉する得...続きを読む体の知れない存在として人間が描かれている。

猫マンガのジャンルが拡大したのが00年代以後なので、７０年代の劇画に近い演出で描かれたこの作品にはむしろ新味がある。隔世遺伝のように、劇画の遺伝子が時代を超えて発現したかのようだ。

言い換えれば、本作は「人間以外の視点から猫を描いた」ようにみえて、実は非常に人間的な作品である。

それは、標題「私という猫」、そして導入部分、子供である自分が猫の生活に「憑依」してゆくくだりからもはっきり見てとれる。すぐれた画力や細部描写の巧みさから、リアルな作品であると感じられるかもしれないが、観察や外的な体験を主な題材にしたものではない。

あくまでも自分の内面を猫の姿に憑依させることによって描かれている。つまり、本作はイシデ電の私的な内面世界を描いた作品なのである。

コロナ禍をきっかけに長野との二拠点生活をスタートするまでの、パワフルな夫婦のあれこれ。
意見を言い合いながらも、生きたいように生きるために行動していてすごい。

　主婦でワイフなタイトルが気になって買ってみた一冊。
　この一冊に１２の話が入っているので、短編というより掌編に近い感覚。
　「主婦」をテーマに、ちょっとコワめな話から生活の知恵寄りな日常的な話まで。
　独立した１２の話ながら、前の話のスピンオフ的な立ち位置の話もあったり、構成の妙が光る。

　そん...続きを読むな構造なので、簡潔なレヴューが難しいが、まぁ一つはっきり言えるのは、ワイフな作品ではあるが殿方が単純に喜ぶ類の作品ではないという事ぐらいかしら。

コメディかと思いきや、なかなかに手強い作品でした。
第1話でいきなり認識を改めさせられ、
その後もいろいろ「えええ〜」が続く各エピソード。
えーと…主婦の皆さんに幸せになってもらいたいです（＾＾；。
まあもちろん、ダンナさん方も幸せ求めてるんですけどね（笑）。
絵柄と画面構成にはちょっと慣れが必要か...続きを読むな？