天久聖一のレビュー一覧

  • 挫折を経て、猫は丸くなった。―書き出し小説名作集―
    ひとことで言うととても好き!!!全部面白い、
    まず発想がすごい。自分がもし小説を書くとしたらはじめの1文をどうするかなんて思いつきそうで思いつかない…。これを読んでるとくだらないけどときには考えさせられるので心のデトックスにちょうどいいです^^*
  • 書き出し小説
    最高です。
    想像力と言語化する力がピッタリはまった時、こんなに面白いものができるのか…とニヤけます。
    いつか書いてみたいと思わせる、書き出し小説。
  • 挫折を経て、猫は丸くなった。―書き出し小説名作集―
    書き出しだけを考えて、書き出しだけが載っている本。
    でもだんだんと書き出しではなく一発ネタのようなものに変わっていく。それがまた面白い。
    個人的に好きなのは、
    「僕の天使はいつも瓦屋根を踏み抜いて落ちてくる。」
  • 挫折を経て、猫は丸くなった。―書き出し小説名作集―
    一瞬で読めて、無限に広がる416の物語。「彼女の頰を、マウスカーソルで撫でた」「白ブリーフの落とし主は永遠に見つからない」「ヒーローたちの利害は複雑に絡み合っていた」「担任に好かれている吉田と、ただの吉田がいた」――提示されるのは冒頭だけ。続きは読み手のイマジネーション次第の自由な文学、「書き出し小...続きを読む
  • 挫折を経て、猫は丸くなった。―書き出し小説名作集―
    ねこ好きの私は、表紙と作品名にまずはやられました。この本は、どこから読んでも何回読んでも楽しめる一冊です。
  • 挫折を経て、猫は丸くなった。―書き出し小説名作集―
    まん丸の目をしたネコがあまりにも可愛く、表紙買いでしたがとても面白かったです!
    書き出し小説なんていうのがあるんですね。

    本を読む上で、最初の一文というのはとても大事。
    最初の"掴み"が良いと、一気にその世界に引き込まれる。

    沢山の人が投稿してくれていますが、
    プッと吹き出すような一文や、どこか...続きを読む
  • 書き出し小説
    天久聖一の本はいつもバカバカしくていい。おっぱいとかシコルスキーって言葉と同じ。影とか悲壮感がない。最高。
  • 書き出し小説
    いい意味で読前のイメージを裏切ってくれた。
    一文それ自体で大きな振れ幅を感じるものじゃないけど、一呼吸あってその後の展開について自分のイメージが広がりながらジワジワとしみてくる感じ。
    「書き出し」なのに、作品ごとに「読後感」まで味わえてしまうような不思議な面白さを感じました。
    早速次の一冊にとりかか...続きを読む
  • 書き出し小説
    とてもおもしろい。何気なく隣に座っている誰かの頭の中にも、このような文学世界が広がっているのかも、と想像するだけで楽しい。
    これを数ページ読んだ後に見る世界は、すべてが小説的になる。愉快で、象徴的で、一瞬一瞬が意味ありげ。つらいことさえ、芸の肥やしになると本気で思える。そうなることが楽しい。
    ここま...続きを読む
  • 書き出し小説
    たった一文なのにいろんな発想や個性があってとても面白かった。ひと言コメントにもくすっとさせられ、帰りの電車で一気読みして満足した気持ちで帰宅。

    個人的には妹部門と忍者部門がツボでした。
  • 挫折を経て、猫は丸くなった。―書き出し小説名作集―
    書き出しのみのアンソロジー。続きの想像も自由でおもしろい。一文だけで笑ってしまうものもあり、吉田シリーズは最高でした。
  • 挫折を経て、猫は丸くなった。―書き出し小説名作集―
    こんな書き出しなら、間違いなく食いつく。
    クスクス笑えるものもあれば、なるほどと納得するものまで、続きが気になる。
    もはや、超ショートショート。
    いかに、興味と妄想と感情を揺さぶるか。
    書き出しが大事とは、よく言ったもんだ。
  • 挫折を経て、猫は丸くなった。―書き出し小説名作集―
    創作の小説の書き出しだけを集めた作品集。笑えるもの、続きが気になるもの、共感を呼ぶもの、など、それぞれの書き出しに色々な楽しみがあっておもしろかった。
    小説を一遍書ききるのは難しいが、一行目だけなら書ける。そのハードルの低さにまんまと創作意欲を刺激され、さっそく投稿した。
  • 挫折を経て、猫は丸くなった。―書き出し小説名作集―
    クスッと笑わせて頂きました!こちらの創作を意欲を刺激されるものも沢山ありました。吉田がテーマの書き出しも言葉にしにくい面白さがありました。面白いもの、興味深いもので溢れていました。読めてよかったです。
  • 挫折を経て、猫は丸くなった。―書き出し小説名作集―
    小説の書き出し(架空であり仮想)だけを416個も集めた、変わり種の名作集。
    アメトーークの読書芸人の回でも取り上げられた話題本。
    テーマなしの自由部門と、「傷」「父」「恥」「吉田」などテーマが決まった規定部門に分かれていて、タイトルになっている「挫折を経て、猫は丸くなった」というのは自由部門の一作品...続きを読む
  • サヨナラコウシエン
    最後にグッとくるための長い長いフリ?がとても効いてて読み終えた後の温かい気持ちになるところがすごく気持ちいいですね。
  • 書き出し小説
    たった一文(もしくは数行)で、読み手の想像力が無限に喚起される。種田山頭火や尾崎放哉などの自由律俳句を読んでいるような、そんな気分にさせられる。説明はまさに蛇足であり、読み手にすべてを委ねた姿勢は潔く、そして、言葉の力、面白さを存分に味わうことが出来る。

    私が好きな作品は以下6作品。
    ※ネタバレ含...続きを読む
  • 挫折を経て、猫は丸くなった。―書き出し小説名作集―
    小説の書き出しばかりを集めた作品。
    実際にある小説の書き出しではなく、インターネット上で募集して、沢山のユーザーから生み出された「書き出し」が掲載されている。

    後に続く物語がとてつもなく気になったり、短歌や詩のようなリズミカルで風流なものもあって、それだけで1つの作品として完結していたり、クスッと...続きを読む
  • 挫折を経て、猫は丸くなった。―書き出し小説名作集―
    元々大喜利が好きなので読んでいて楽しい。でも川柳より自由だし、ドラマチックで想像をかき立てるものや、その一文だけで完結するようなものもある。そういうわけでやっぱりこれは単なる大喜利ではなく、超短編の小説だ。
  • 挫折を経て、猫は丸くなった。―書き出し小説名作集―
    デイリーポータルZで連載されている企画をまとめた本の2冊目で、今回もパワーワードというか、ワンフレーズの妙技が散りばめられて、大いに笑い、唸らせられた。別に笑いが必須ではない、というのも良い。

    編者の言う通り、これらの作品は既に「書き出し」ではなく、一種の大喜利であり、超短編小説であり、自由律俳句...続きを読む