西川善文のレビュー一覧
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ラストバンカーでも若手時代の苦労話があり、僭越ながら同じ人間としての親近感を感じられた。
有効な人脈は仕事の中で築き上げることや、頭がいいだけ或いは行動力があるだけのどちらかではなく両方を兼ね備える必要性などに改めて気付かされた。Posted by ブクログ -
三井住友銀行で頭取を務めた著者の、仕事で培った経験や学びを6つの章に分けてまとめられていた。特に「勇気」と「徳」を持って考えて行動することが大事だなと思った。たくさんの教えが書かれているので、心に残ったものは意識していたい。Posted by ブクログ
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著者が亡くなったことをきっかけに知った。一金融マンとして、これを機に読んでおこうと思って購読。
頭取になるような人物が手掛けたオイルショックやバブル崩壊に起因する不良債権処理というものが如何に銀行にとって大事かつ大変か、現場感を持って知ることができる。さらには銀行同士の合併や、郵政民営化の話もこれま...続きを読むPosted by ブクログ -
住友銀行の頭取を務めた西川善文氏の回顧録。
都市銀行の中でも収益率ナンバーワン、富士銀行に次ぐ業界二位という地位から、安宅産業破綻を収束させ、次第に暴走していく住友銀行の天皇こと、磯田一郎氏の行動や、無駄だった平和相互銀行の合併、そして住友銀行の最大の汚点であり、日本最大の不正融資事件であったイト...続きを読むPosted by ブクログ -
元住友銀行頭取で日本郵政が民営化したときの社長。激変する時代の中で破綻処理と再建の役割を担われてきた西川さんの実務者としての矜持が感じられる本。もちろん本の後半は経営者なんですが、常に自身の中の定規に置き換えて判断し物事を進めていく姿勢はまさに当事者としての強い責任感だと感じました。面白かった。Posted by ブクログ
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銀行員にとっては必読だが、社会人としても絶対に読んだ方がいいといえる一冊に出会えた。
仕事内容として、銀行特有でイメージしにくいところもあったが、社会人としての習得すべき心得がたくさんあった。
著者の判断ミスや失敗した部分も率直に包み隠さず書かれている点も好感を持てる。
スピードこそが付加価値であ...続きを読むPosted by ブクログ -
元三井住友銀行頭取の西川氏の自伝である。この手の本にしてはかなり踏み込んだ内容となっており、しっかりと持論も展開されている。特に郵政問題に関しては、民間経営者であり銀行の頭取経験者の視点から当然の理論を展開し、いかに理不尽な政治に翻弄されたかが良くわかった。
一方、安宅、イトマン、平和相互など、住友...続きを読むPosted by ブクログ -
「銀行の役目は野戦病院」
著者の「不良債権と寝た男」こと西川善文さんは住友銀行の元頭取。
googleでザザ〜っと調べてみると、糾弾とか犯罪とかあんまり穏やかじゃない言葉がちらほらと。
簡単に言うと、世間には彼を悪人だとみる人が何人かいるということで、善意の敵だということ。その意見に理解はでき...続きを読むPosted by ブクログ -
バブル崩壊から現在に至るまで、銀行が非難され叩かれる場面は散々見てきた。そして僕自身も銀行にはかなり批判的な目でしか見てこなかった。
でもこの本を読む前から薄々勘付いていたし、この本でも感じたのは、日本の銀行の多くは所詮、日銀や財務省の意向から外れて行動することなんてできないということ。
護送船...続きを読むPosted by ブクログ -
「仕事ができる人」経験者が語るこの書は、「雇われ社長」と「創業者・独立社長」とは違った観点も多い。これはどちらかというと前者の立場での見方、考え方、捉え方が多く、両方に共通することは次の3つ。1、何事も簡略明瞭 2、決断と勇気 3、行動と執念(情熱)ではないだろうか。Posted by ブクログ
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同じ業界で生きてきたこともあるけれど
ここに書かれていることかなり共感した。
業界問わず、仕事をするということのエッセンスは変わらないとも読んでいて思った。
具体的な細かいところは、その人それぞれで対処法はちがうのだとは思うけれど、仕事に対しての考え方、対処については参考になる一冊と思う。Posted by ブクログ