伊藤礼のレビュー一覧

  • こぐこぐ自転車
    家族が持っていた本を拝借。
    タイトルから、少年が主人公の冒険物語かと思ったのに、まさか、年配のおじさまが自転車にはまって友人と旅をするエッセイ本だったとは。
    自転車には詳しくありませんが、伊藤礼さんの心の動きが素直に表現されているので、自転車とは関係のない、変な所で「分かる~」と共感しつつ楽しみまし...続きを読む
  • ダダダダ菜園記 ──明るい都市農業
    執筆時80歳ちかいおじいちゃんである筆者の、12坪の庭先農場で奮闘する日常が飄々とユーモラスに語られるエッセイです。

    とても好みの作品でした。文体も、著者の目線や感受性もすごく刺さりました。エッセイの好みとしてはストライクです。家庭菜園に興味が1ミリもなくても楽しめること請け合いです。

    目線は至...続きを読む
  • こぐこぐ自転車
    面白かった!
    ちょこちょこ声を出して笑ってしまった。
    しかしこの程度を毒舌と云うひとが多いのは意外。
    私は品のいいユーモアとして読んでた。
  • こぐこぐ自転車
    ご本人はこういう紹介をされるのは、嫌だろうが、どうしてもこんな前振りがついてしまう。「著者の伊藤礼氏は、 "チャタレイ夫人の恋人"を翻訳した、伊藤整氏のご子息で」と。
    そんなこととは別で、この伊藤礼氏は、学校を定年退職する直前に、自転車通勤を思い立ち、以来、多くの自転車を購入しては試し、それこそ友人...続きを読む
  • こぐこぐ自転車
    とても楽しく読めた。

    都内の川沿いを走ったり、北海道大旅行をしたりと内容が面白いのはもちろんのこと、
    なんとも言えない文章の面白みと、
    著者のひねくれとこだわりに加えて、古希のサイクリストというスパイスがあまりに絶妙。
    年寄りは偏屈であってこそ面白い。
    いつの日か愛される偏屈ばあさんになれたら嬉し...続きを読む
  • 狸ビール
    狸とビールが好きな友達がいるのでタイトル買い。狩猟をテーマにしたエッセイ集。とても面白かった。猟に対する好奇心も満たしてくれるし、昭和の頃の狩猟シーン、仲間とのドタバタ、犬との友情、それらを軽やかなタッチで描いてて、クスリとするような中になかなか唸らされる深い洞察が沢山あった。面白いおっさんで一発で...続きを読む
  • ダダダダ菜園記 ──明るい都市農業
    脱力系の菜園エッセイ。日常のささやかなことが飄々とした文体で語られる。あちこち話がそれるのも楽しい。
    戦中戦後の食糧事情やサツマイモ栽培、保存のためにムロを掘った話への展開は興味深く読んだ。
  • 狸ビール
    たぬきをしこたま食べてビールをしこたま飲んだら胃袋のなかで狸ビールができて、というすっとぼけたエピソードのとっぱなの一章で、佐藤垢石の『たぬき汁』ならぬ狸ビールとなった、釣随筆ならぬ猟随筆が、だらだらと、うっとりと、英文学者で伊藤整の息子、というどう転んでも裕福なインテリの著者が経験した「消滅するこ...続きを読む
  • こぐこぐ自転車

    細かい話ですが

    話は面白いです。
    地図ですが、国道と都道のロゴが混乱してます。
    国道四号がなんでこんなところと思ったら、都道の間違い。
    お好みで。
  • こぐこぐ自転車
    60代から自転車にはまった著者。折りたたみ自転車から始まり、クロスバイク、MTBまで購入して、都内だけでなく、仲間と北海道まで走りに行くようになる。というと、元気な老人の健康エッセイみたいだけどそんなことはなくて、ひと言多い、理屈屋っぽい戦前生まれの著者が、脳内で好き勝手なことを、忖度なくつぶやく様...続きを読む