分断のニッポン史 ありえたかもしれない敗戦後論

分断のニッポン史 ありえたかもしれない敗戦後論

990円 (税込)

4pt

3.5

災害、感染症、格差……いま各所で「分断」が叫ばれる。だが歴史を遡ると、敗戦直後には国が分割される恐れが実際にあり、分断統治や架空戦記を描いた小説・マンガが人気を博してきた。欧米の学界ではこうした「歴史のif=反実仮想」の歴史学は重要な研究として認知されてきたが、本書は本邦で数少ない試みである。さらに震災等による列島分断を描いた未来小説も検証。最悪のシナリオを描いた作品群から、危機克服のヒントを学ぶ。

おもな登場作品は井上ひさし『一分ノ一』等の歴史改変小説、佐藤大輔『征途』等の架空戦記、小松左京『日本沈没』等の未来小説、『国境のエミーリャ』等のマンガ作品etc. 計100超。

...続きを読む

分断のニッポン史 ありえたかもしれない敗戦後論 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    歴史のif。日本が分断されていたらという視点から日本社会を斬る。

    終戦工作が遅れていたら日本はアメリカだけでなくソ連やイギリスと分割統治されていたかもしれない。歴史のifではあるが、ちょっとした偶然が重ならなければ起きていたパラレルな世界。

    本書は日本の分断や一部地域の独立という異質な視点から日

    0
    2022年01月24日

    Posted by ブクログ

    歴史のifを描く小説・漫画から危機克服のヒントが学べるかはさておき、歴史のifを描く小説・漫画を好物とする身からすると、ああ懐かしいという作品から、こんなのがあったのか、見落としていたという作品まで同窓会みたいな気分で読んだ。(本来想定されていない読者なのだろうw

    0
    2021年08月11日

    Posted by ブクログ

    歴史のifを題材にした作品の評論。ここで危機管理といわれてもなあ、というのが第一印象。考えがばらばらということもあるし、純粋にシミュレーションしているわけでもなくエンタメ性がどうしても入っている。ようは結末がある、という点が研究とは違うところ。

    0
    2022年04月20日

    Posted by ブクログ

    以下、引用

    ●自由主義か共産主義かというイデオロギーの優越だけでなく、価値観の基準にはさまざまな「物差し」が存在する。流通する情報量を「物差し」にする発想に異論はあるかもしれないが、磯田のこの読み替えは重要である。というのは、分断国家ニッポンの発想が冷戦下のみ有効なわけではないことに気づかせてくれ

    0
    2022年03月06日

分断のニッポン史 ありえたかもしれない敗戦後論 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公新書ラクレ の最新刊

無料で読める 雑学・エンタメ

雑学・エンタメ ランキング

赤上裕幸 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す