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歴史にifはないと言われる。そうだろうか?「もしもあの時、~だったなら」というifの思考は、ある時代を生きた人々の、実現しなかった願望、失敗に終わった計画など、「ありえたかもしれない未来」の把握を可能にする。歴史に埋もれた「敗者」を救い出し、「未来」への視角を開く「歴史のif」。SFのP.K.ディック、歴史学のファーガソン、哲学のベンヤミン、社会学の大澤真幸らを取り上げその思考を検討し、「歴史のif」の可能性を指し示す。
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Posted by ブクログ
歴史的な事実を知っている者からすると、「もしもあの時に」と想像することは、時間というものが繰り返しを許さないものだけに、ひどく興味をそそられる仮定となり得る。ましては、それが「反実仮想」として学問的に追求されることは、思考実験としてだけでなく、現実把握や未来予測としてもたいへんに興味をそそられる学問...続きを読む領域となるであろう。
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「もしもあの時」の社会学 ──歴史にifがあったなら
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赤上裕幸
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