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「〝女の子らしく〟の呪いを解くことができるのは、〝自分らしく〟しかないのだから」(「ライク・ア・ガール」より)。だけど世の中、自分らしくあろうとするだけで、なにかと闘うことになる。年齢、結婚、ファッション、女ともだち――いつの間にか自分を縛っている女性たちの日々の葛藤を、短編とスケッチ、そしてエッセイで思索する34編。
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Posted by ブクログ
【How old are you?】 「あたしは、〝こんなはずじゃなかった〟って後悔しながら生きたくないの!」 【ライク・ア・ガール】 「女の子らしく走るってどんな意味?」 「できるだけ速く走るって意味」 【さみしくなったら名前を呼んで】 だけど親友とは、どこかのタイミングで行き別れて、それぞれ...続きを読むの人生をはじめなくてはいけなくなる。 わたしのデビュー作、『ここは退屈迎えに来て』というタイトルには、親友とはなればなれになったころ、呪文のように唱え合っていた思いがこもっている。あれは、男の子に迎えに来てほしいんじゃなくて、魂の片割れみたいだった親友に、迎えに来てほしかったのだ。もしくは、退屈だ退屈だとあえぐ、あの子を迎えに行きたかったのだ。 でも、実際に迎えに行くことはなかった。もちろん彼女が迎えに来ることも。 女の子同士、友だち同士は、男女のように結婚して、一緒に生きてはいけない。(注釈あり)その時期が来れば友だちはどこかへ退場し、いちなん親密な他人のポジションは、男性に取って代わられる運命にある。
「女性らしくてはなく、自分らしく」は心に留めておきたい言葉。もちろん男性に替えても。 ドラえもんを題材にした二次元小説 50歳の誕生日を迎えた自動運転で職を失う人 ハッとする瞬間がいくつもあった
山内マリコさん作品記録10 今までの短編集とは違う、新しいスタイル。 どのお話も惹き込まれる部分があって 一瞬で読んでしまった。 特に 【超遅咲きDJの華麗なるセットリスト全史】 が良かった。 何気ないフレーズでちょっと泣いた。
このタイトルと、表紙の絵が好き。 そして中身も面白かった。 「自分らしく生きることを決めた女の目に涙」 自分らしく生きているはずなのに、誰かの期待にこたえられていないと落ち込むのは何故なのか。 「きみは家のことなんかなにもしなくていいよ」 細部にわたって私の理想とする生活がそのまま描かれていて驚...続きを読む愕。あまりに思い当たりすぎて、ちょっと恥ずかしくなった。
小説は共感できるが故にしんどくなってしまう部分が多かったが、そのしんどさを紛らわすかのように良いテンポでエッセイが組み込まれていて、作者は勿論のこと編集さんにも大きな拍手を送りたい。 しずかちゃんの話は唸ったなぁ〜。
山内マリコさんのエッセイや短編小説をまとめた一冊です。女性が「山あり谷あり、一生懸命にハツラツと」日々を過ごし乗り越える姿が清々しく、面白いなあと一気に読んでしまいました。私って変なやつ?と思いつつ、試行錯誤する姿も(読んでいる側からすれば?)楽しくて、元気がもらえました。最後に収録されていた「超遅...続きを読む咲きDJの華麗なるセットリスト全史」のヒサコさんのように生きられたら、何て楽しいだろう!とわくわくするのでした(* ´ ▽ ` *)なんだかつまらないなあと思った時に読み返して、わくわくした気持ちを充電したいなと思います。
誰にも邪魔されず自分と向き合う、「穏やかな孤独」がすきだ、というところがよかった。自分がいいと思っている感覚をこれ以上ないくらいぴったり言語化してくれて常常気持ちがいいなあと、山内マリコさんの本を読むたびに、思う。「あのこは貴族」がそうだけれど、女性同士を敵対させることなどでぱっと見でおもしろくする...続きを読むのではなく、かといって、そうそうそう!わかる!という安易な共感をさそうようでもなく、女性とはただそうである、みたいに描いている。ところがすき。
どうしようもない日々をそれでも生きてゆかなくちゃ、出来うるならば、楽しみながら。 きらきらしたご褒美をみずから目先に置いて、うっかり絶望しそうな「あす」を希望に変える術を身につけている。おしゃれも、娯楽も、きっとそう。 あたしたち、ほんとうによくやってる。
ファッションによって、自己表現をしたりする意味がよくわからない感覚だ。1980年生まれの作者と20歳ほど年が離れているので、空気感や生きてきた環境、これまで見てきた物が異なる。出てくる固有名詞も、馴染みが少ない。そのため、自分としては、共感しづらい作品だった。ただ、女性への固定概念に苦しめられている...続きを読むことが書かれていて、男の自分が感じられないものなので、興味深かった。
短編小説、エッセイ等々が不規則に並べられた新しい形の本だった。 とにかく話の数が多く、様々な女性の視点で物語を読むことができて面白かった。 男と女でお互いに理解しようと思ってもどうしても難しい部分はあるのだと考えさせられた。 また性別で一括に性質が同じというわけでもないので、結局は一人ひとりの人とな...続きを読むりを理解して歩み寄れるように努めるのが大事なのだと思った。
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