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私はヒトラーさえも憎まない――アウシュヴィッツ他の強制収容所に送られ、家族を殺された壮絶な体験から導き出したのは希望だった。人間が持つ絶望の淵から立ち上がる力を全世界に訴える感動の一冊。
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Posted by ブクログ
壮絶な人生を読んだ後のこの文章は、尊敬という言葉では足りない。 自分の人生わ他人のせいにしてはいけない。自分の人生は楽だったと言った人は過去に一人もいないが、人生を愛せば少しは楽になる。人生を憎めば、生きていられなくなる。だから、わたしは優しくあろうと努力する。わたしは苦しい思いをしてきたが、ナチ...続きを読むスに対し、おまえたちは間違っていたと証明したい。憎しみを抱えている人たちに、間違っていると伝えたいのだ。 だからわたしは誰も憎まない。ヒトラーさえ憎まない。だが、許してはいない。もし許せば、死んだ六百万人を裏切ることになる。 また、わたしは、彼らの人生を生きている。できる限り最高の人生を。 人生のもっとも暗い時期から抜け出したとき、これからはずっと幸せに生き、笑顔でいようと誓った。自分が微笑めば世界が微笑む。人生はいつも幸せとは限らない。つらい日もたくさんある。しかし、生きているのは幸運だ。 どうかこの本を閉じた後、あなたの人生の全ての瞬間に感謝する時間を作ってほしい。 どうか毎日、幸せでいてください。そして、ほかの人も幸せにしてあげてください。
財産も、家族も、人としての生活も希望も全て奪われて、どうしてナチスへの憎しみを乗り越えられるのか。 あまりにもひどい経験を、重くなりすぎない筆致で一つ一つ重ねていく。一つ一つの経験を深掘りしたら、普通の生活をしている私たちは目を塞ぎ、本を閉じてしまうと思う。 自宅の郵便受けを見に行った親戚がゲシュタ...続きを読むポに捕まり殺された話、まともな衣服もない中、同じベッドで寒さを凌いだ仲間が朝には凍死していた話、内緒で食料をくれたドイツ人もいたが、普通のパンやオートミールが食べられないくらい体が衰弱し、泣く泣くもらった食料を捨てる話、など胸がとてもざわつく。ただ、筆者のとんでもない前向きさにこちらが救われてしまう。 筆者エディの新しい友達として、ナチスの行ったことを決して忘れないようにしたい。
アウシュビッツの生存者の話を初めて読んだ。 何が起きたか知る必要があるとは思っていたが、あまりにも悲惨で目を覆いたくなる現実から目を背けていた。 けれど、この本のタイトルと表紙から明らかなポジティブなメッセージを見て、読んでみた。 読んでよかった。 人間はここまで残忍になれるのかと信じられな...続きを読むい思いと、著者エディ・ジェイクが生き残ったのは奇跡である。いつ死んでもおかしくなかった。死なずに生き残ったのは、父が残してくれた「技術」と、「友情」と、絶望の中に与えらえた他人からの「小さな優しさ」であっただろう。 世界は知る必要がある、何が起こったのかを。 絶望を知る彼が教えてくれてることを受け取り、私たちは幸せにならなければならない。そして幸せを分けられる人に。 ■メモ: ・父はよく言っていた。「人生で大切なことは一つだけだ。幸運は分け与えるもの。それだけだ。」 ・世の中には、お金で買えない、はかることができないほど貴重なものがある。一に家族、二に家族、そして最後に来るのも家族だ。 ・私が今で学んだ中で最も重要なのはこれだ。「人の営みの中でもっともすばらしいのは、愛されることだ」友情がなければ、人間は壊れてしまう。友人とは生きていることを実感させてくれる人だ。アウシュビッツは悪夢が現実になったような恐ろしい場所だった。それでも私が生き延びれたのは、
今まで読んできた本の中でもっとも衝撃を受けました。アウシュビッツから生還した著者の語る言葉は、想像を絶する話ばかりで、胸に重く残るものを感じます。 私はどちらかというと、性善説を信じて生きてきた人間ですが、この本を読む限り、人間はとことんまで残酷にもなれるのだということがよくわかりました。 それ...続きを読むでも著者は言います。「憎んではいけない」と。彼がナチスに対してやった復讐は、「自分が幸せになること」でした。 そのような心がけがあったからこそ、著者は壮絶な過去から立ち直れたのだと思います。 「生きていることが素晴らしい」、平和ボケしていると、つい、そんなことを忘れて、罰当たりな生き方をしてしまいます。命を粗末にしてはいけないと、改めて思いました。 全人類に読んでほしい名著です。これは人類が決して忘れてはならない歴史です。同じ過ちを繰り返さぬように。
【地獄と天国。絶望と愛と勇気と友情の集大成】 ・ノンフィクションでもあり自己啓発でもある ・強制収容所を生き抜いたユダヤ人の方のお話 ・筆者さん(エディジェイクさん)が大好き ☆一人でも多くの人に読んでほしい至高の一冊!
タイトルや表紙の著者エディの笑顔からは想像できないようなユダヤ人迫害の体験談。 その理不尽や憎しみ、恐怖の実話の中に、エディは大切なものをいくつも語ってくれている。 友情、愛。モラル。 どんな状況の下でも、見失ってはいけない大切なもの。 語ることがずっと出来なかったエディが、亡くなる前に多くの人に伝...続きを読むえたこと。知らせた真実。 その理由は色々あるだろう。 だけど、読んだ人が、エディの話を聞いた人が、より良い人生になるために、そしてその人がまたそれを他の人に与えられるように。 世界に幸せを広められるように…。 そう思うと、とても大きな偉大なる1冊なのかもしれない。
2021年7月に発刊された本書は、アウシュビッツを生き延びたエディ・ジェイクの体験記である。 2019年5月にTEDxで講演したことから有名になったそうだが、1920年生まれの著者は99歳で17分間の講演を行ったとのことである。 本書には、知恵と運で収容所を生き延びた体験と、戦後に心の傷を克服して立...続きを読むち上がっていく様が書かれている。 600万人のユダヤ人を虐殺したナチス・ドイツ。ユダヤ人は人間とは見なされなかった。人間でないユダヤ人は家畜のように扱われ、働かされ、殺された。ドイツ人は思考が停止していたのか麻痺していたのか、自分の家族には愛を語りながらユダヤ人を虐殺した。 ユダヤ人を化学メーカーで働かせ、そこで作った毒ガスでユダヤ人を殺した。 そこにあるのは地獄そのものであったろう。モラルを保つのは極めて難しかったに違いない。モラルのかけらもない状況では、正気を保つことすら難しかったに違いない。 それを生き延びるには強靭な精神力が必要だった。 2021年10月に著者は101歳で亡くなった。
ホロコースト生存者がの著作や映画は何作か読んだり見たりしました。 この本はそのあまりにも酷い惨い経験から、ずっと語ることさえ避けてきた筆者が長い時間を経ることで語ることができたものです。あまり時間を空けずに書かれたものとはまた違う味わいというか、風格というか、とにかく一度読んでみてほしいです。
アウシュビッツ強制収容所から、九死に一生を得て生還してきた人が、自分を「世界でいちばん幸せな男」だなんて。 ナチスによって迫害されてきたユダヤ人の話は本当にたくさん読んできた。 どんなに読んでも、その苦しみや悲惨な体験はその本人にしかわかりえないものだろうし、簡単に理解できる、とも言うべきではないと...続きを読む思う。 本著のエディも、その例にもれず数々の試練を潜り抜け生還した一人だ。 ただ彼が今まで読んだ体験者と違うところは、ただ運命に任せて偶然生還できたのではなく、父が苦心して入れてくれた機械技術の専門学校で身に付けた技術を生かしたり、少しでも苦痛を和らげる工夫を仲間と考えたり、ありとあらゆる努力で勝ち得た生還だということ。 まことに波乱万丈である。 そしてその根底にあった事は「優しさを忘れない」「モラルを失わない」「希望を持ち続ける」など、両親から受けた人間として生きていく上での教えだ。 明日をも知れぬ辛い収容所の中で、そんな教えが何になる?なんてことは露ほども思わないのだ。 そんな人だから言えるのだ。自分は世界でいちばん幸せな男だと。 家族とオーストラリアに移住されたエディさんは、シドニーのユダヤ人博物館でボランティアをしながら、自身の体験談など後世に残す運動をされていたが、2021年、101歳で亡くなられた。
アウシュビッツに関する本を初めて読んだ。同じ人間同士でここまで残酷になれるのが戦争なんだなと思った。作者は、頭脳・体力・運を全て持った稀有な存在だからこそ生き残れた気がする。不死身だ。
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世界でいちばん幸せな男 101歳、アウシュヴィッツ生存者が語る美しい人生の見つけ方
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金原瑞人
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